とあるレインストームの調整結果・2015年夏

公開日: : レインストーム, 射撃

ターゲット

例年ならクソあっつい8月なんかに肉体労働=ハンドポンプでのエア充填作業が必要な空気銃は撃ちに行かないのですが、何日か雨が続いたことでここ数日はすっかり涼しくなりました。よし、これならなんとか。

というわけで、京都笠取国際射撃場へ狩猟用空気銃、レインストームの調整に行ってきました。最近は銃と言えば装薬銃、M870ばっかりいじっていたのでちょうどいいかな。しかし空気銃はひっさびさ、前猟期終わってから初めての笠取です。

あいにくの天気のなか練習に来ていた常連さんに混じって僕も練習開始。久しぶりだからな、ライフリング錆びてないだろうな・・・ ( ̄∇ ̄;)

今回のグルーピング!

今回は3時間強の滞在で200回ほど引き金を引いて帰ってきました。下の画像が今回のレインストームでのグルーピングです!

(※距離50m、使用ペレットはJSBのイグザクトジャンボヘビー(18gr)。黒い円が直径5cm、赤い円が直径2cm(=1円玉の大きさ)。数字はその的へ撃ち込む前のメーター読み空気圧です。)

レインストームグルーピング1
レインストームグルーピング2
レインストームグルーピング3

グルーピングはまとまる時はまとまるし、ばらける時はばらけるしでまぁこんなものでしょう。僕のレインは前期型より評判の劣る後期型ですが、その中ではまぁマシな部類に入るようです。

どうやらライフリングは錆びてなかったようで一安心ですが、一度スコープをガンロッカーから出す際にぶつけた影響で若干ずれていたようです。

が、それに加えて今回初めて体験する不思議なことがありました。冬場の射撃に比べると夏場はドロップが少なくなるようなのです。これはかなりとまどった。(´・ω・`)

MYレインストームの実用空気圧

レインストーム着弾幅(だいたい)

かなりざっくりな上に個体差もあることでしょうが、僕のレインの場合はおよそ150~120気圧ぐらいが実用域。

まぁ160でも110でもまとまるのはまとまるのですが、出力のピークになる130ぐらいの着弾からするとドロップが大きくなってしまうので、狩りの際には150詰めて出かけています。

150→120までにだいたい25~30発撃てます。一日のカモ撃ちなら十分すぎる数です。だいたい1発で1.1気圧ぐらいの計算ですね。

ゼロインは140を基準にセット。ここが実用域の平均ぐらい。これで150の時でも130の時でもおおよそプラマイ1インチぐらいに収まり、正面向いたカモの首のまんなかあたりを狙って撃った場合、上にずれても下にずれても致命傷になる。というイメージでやっています。

夏場=ドロップ小 冬場=ドロップ大

ここまでがいつもの猟期のイメージ。今回はぜんぜんこの通りのドロップになりませんでした。

いつもどおり以前の140基準で臨んだのですが、150でもそれほど落ちず、130でもそれほど上にも行かず。はじめのうちは傾向がぜんぜんつかめず上へ行ったり下へ行ったり、かと思ったら狙ったところへ当たることも。なんじゃこりゃ。(´・ω・`)

気温のせいで弾速が変わったりするんでしょうね、たぶん。弾速計なんて気の利いたものは持っていないので数字では表せませんが、200発以上も撃てばさすがに体感できます。なんか涼しい時期の方がブレーキがかかる? と言えばいいのか、そんな印象。

この結果を踏まえると、夏場にゼロイン調整した空気銃を猟期にそのまま猟場へ持っていくのはちょっと考えものなようです。

画像3枚目、最後の的紙のまんなからへんでそのことにようやく気づいたので、赤枠のラストの的はより実践的な「左手レスト射撃(僕が勝手に呼んでるだけですが)」の練習をして切り上げました。

僕の場合、池に隣接した森の中からカモを狙うことが多く、全体の半分ぐらいはこの撃ち方の出番です。猟期直前、涼しくなってきたらまたサイト合わせに来るけど、その時はこれをもっと練習して猟期を迎えよう。(`・ω・´)

あと、何度か「おすすめのペレットはありますか?」という質問をされたことがありますが、笠取の50m空気銃射場には使用済みペレットの缶がたくさん山積みになってまして、

使用済みペレット缶

FXプレミアム、JSBイグザクト、AAフィールド。といったペレットの缶がほとんど。それだけ多くの人が買っている、ということですね。このあたりが答えになるかと思います。

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Comment

  1. 藤屋 より:

    私は、手羽か胴体狙いですが、知人に鴨のネック(直径15mm)しか撃たない人がいます。血抜きも同時に出来るので、一週間熟成させれば「美味い!」そうです。故に、風が5m以上有れば出猟しません。この人は11月初旬にゼロインして、猟期終了までクリーニング以外には触りません。そして、車内には精密な温度計で18度に常に空調設定し、ゼロインの射場にも温度計を持ち込んでゼロします。猟場では撃発直前まで厚手の銃カバーで保護してます。また、違う知人は夏には射撃をしません。猟期は冬ですから。

    • spinicker より:

      僕は50mまでならネック、70mまでなら首元狙いでやってます(70m以上なら撃ちません)。風はそこまで気にしたことはないですね。もともとあまり遠射はしない方ですし、荒れ気味の日は警戒心が薄くなっていてかなりのところまで接近できることも多いので。

      例年なら僕も猟期直前に一度は必ず、あとは真冬、年明けぐらいにも一度ゼロインしに行っています。

  2. root より:

    はじめまして。
    私も今年からレインストームのオーナになりました。
    奇遇にも昨日、同様にとある射場でゼロインをしてきました。銃身側のみの委託で50mでしたが、一番いいグルーピングが50mmくらいでした。ペレットはJSBのイグザクト18grで、貴殿と同じです。ガンレストで固定してどのくらいのグループが出るか試してみたいです。ちなみに私のレインはMAXで200barまで入ります。銃砲店のオヤジが150barまで落ちたら充填しろ、と言っていましたが、どんなもんでしょうか。

    • spinicker より:

      はじめまして! (・∀・)

      200→150で充填というのはFXの銃ではよく聞きますね。しかしレインに関してはもっと低くても使える、というのもよく聞くところです。僕は120で充填してますが、110まで入れないという人もいます。個体差もあるでしょうから一概には言えませんが、一度150→120あたりで試してみてはいかがでしょうか? これでいい結果が出れば、充填する空気の節約にもなることですしね。^ ^

  3. バラクーダ より:

    こんにちは。三年も前の話にコメントごめんなさい。
    夏と冬で弾道が違うというのは、空気密度には関係してないでしょうか?
    気温が低くなった方が酸素の含有率が高くなるというアレです。もしかしたら空気抵抗が増えたり?
    科学者でも理系でもないので単にそう思っただけなんですけど。

    面白いですね、空気銃。
    ある程度数を撃たないと、その銃の個性や空気圧と弾道の関係とか把握出来ませんもんね。
    これからエアライフルをやろうと思っているので参考になります。

    とは言いながら気になるのはバネ式やポンプ式なんですけどね(笑)
    銃とペレットがあれば撃てますから。(実際には数々備品が必要)
    今は何が良いかなぁと考える最中です。このときが一番楽しいんでしょうかね?(笑)

    失礼いたしました。

    • spinicker より:

      どうやらそのようです。そういった知識のない頃に、夏に合わせたスコープは冬になるとど真ん中より下へ行くのが不思議でして。
      冬は空気密度高い→密度が高い中を進むので勢いが落ちる→中心より下に当たる といった様子。装薬銃のパワーならそこまで気にしなくていいところが、非力なエアライフルだとそうはいかないみたいです。

      プレチャージは高いですからね。性能は良いですけど。けどエースなんかも当たるのはよく当たるみたいなので、じっくり悩んで楽しんでください!(・∀・)

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