射撃場でスラッグ弾の射撃練習する時はグリスを持って行こう。
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最終更新日:2017/01/07
射撃
このサイト、このブログにはベテラン猟師さんの参考になりそうなことはそれほど載っていないと思われます。僕自身の経験が浅いですし。
一番に念頭に置いているのは「狩猟に興味を持ち始めていろいろとネットで調べている人」。そう、あなたのことです! m9(`・ω・´)
もちろん、僕も猟師になる前はネットでいろいろと調べて行動しました。便利になったものだとは思いますが、では狩猟にまつわるすべての事がキーボードを叩けば出てくるかといえば、もちろんそんなはずありません。
(僕の場合は今でもそうですが、特に最初のうちは「何をわからないかがわからない」ってこともよくあることですし)
今日の内容もそういったことの一つ。スラッグ弾をたくさん撃つ時には弾頭にグリスを塗っておかないとちょっと面倒になりますよ、ということ。実際にスラッグ射撃をすることになった当日に初めて知ったことなのでした。
さて、取り出しましたるは大物猟用装弾、12番スラッグ弾。よく当たると評判のレッドバード射撃用。こいつをM870のスラッグ銃身でぶっぱなしてシシやシカを仕留めるわけです。1箱10発入りで税込み2106円。スラッグ弾はたいてい1箱10発入りですね。
ではこいつにグリスアップをほどこします。
前から見ると、むき出しになっている弾頭が銀色に光っています。ここにグリスを塗ったくります。
グリスは特にハイパーなものは必要ないそうです。こういったチューブに入っている、何の変哲もない工作機械用のグリス。これでOK。
こんな調子でこう、にゅるっと。
どーん。完成。ちょっと盛りすぎた、あとでツライチになるぐらいまで拭いとこ。(´・ω・`)
グリスアップを忘れたら。
なんでこんなことをするかと言うと、銃身内の掃除を楽にするため。弾頭の前部に塗られたグリスが銃身内をうまい具合に潤滑して、弾頭のカスである鉛がこびりつきにくくなる。というメカニズムです。 ・・・たぶん。
実際、これをやっておくと、防錆潤滑剤(WD-40)を噴きつつ数回ブラシを通すだけでほぼキレイになります。
が、やっておかないと、射撃後にいくらブラシを通しても、銃身内にこびりついた鉛のカスがいくらでも出てくるのです。実際に一度忘れたまま30発ほど撃ったことがありますが、あの時はひどかった。(´・ω・`)
人によっては「ライフルやサボットならともかく、スムースボアのスラッグならそこまで気にしなくていいよ」って人もいますが、鉛カスがたまってた方が当たる。なんてことないはずだし、気分的なものもあるので、数撃つ場合はこうやってグリスアップしています。
これは特にグリスでなくても、「ラード」でも代用できるようです。
僕が初めて射場でスラッグ射撃の練習をした時、僕について教えてくれた射場の常連さんが受付で「ラードある?」と聞いてくれてまして、当時はなんのことかわかりませんでしたが、しばらくしてやっと理解できた次第です。
ただ、ラードは融点が低いので、冬場に塗った弾を夏まで置いておくと装弾ロッカー内が悲惨なことになりそう。その点は気をつけた方がよさそうですね!
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Comment
ラードって、、、後で臭いそうですね。
南北戦争や古い時代の西部劇に出てくるような、火薬を詰めて鉛玉を入れてレバーでグイッとやるリボルバー。あれも最後にグリスを塗りますよね。同じ目的なのでしょうか。
それだけ油を詰めても弾道に影響しない。。。さすが装薬ですね。それにしても1発あたり200円以上とは。。。自分には無理です。。。
ほほー。西部劇って見ないので知りませんでしたが、たぶん同じ理由な気がします。その頃だと鉛っぽいし。ラードはこれといっておかしな臭いはしないですよ。
スラッグは弾が高いのが悩みの種です。ハンドロードで100円以下になるらしいですが、そのためにはハンドロード用の機材を買う必要が出てきて、これまたお金がかかってしまうというジレンマ・・・。_:(´ཀ`」 ∠):_ …
私も京北射撃場でスラッグをやってます。3年になりますが、初めからずっとラードです。なんとなく天ぷらの匂いみたいで、気に入ってます。シシや鹿の肉も、グリスだと食べる気にならないけど、ラードなら安心だし、指でチャチャチャとぬれるし。夏場は、酸化したからか、案外固化していて装弾ロッカーも大丈夫ですよ。
はじめまして!(・∀・)
ラードといえば、新家でもフロントに備えつけてあるのはラードでした。言えば貸し出してくれます。初めてのスラッグ射撃の時はグリスアップのことなど知らず持っていってなかったので、親切な先輩に教えてもらって塗ったのを覚えています。
匂いのことはその時は初射撃でそこまで気が回りませんでしたが、天ぷらの匂いと言われると気になるなぁ。そのうち使ってみようかな。( ̄∇ ̄;)
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