狩りバカ日誌 2017年12月23日(空気銃・流し猟)

公開日: : 狩りバカ日誌2017

晴れのち曇り 10℃-4℃

今猟期、僕が回っている水場には、ちょっとした違和感を感じる部分が三つある。

一つは、河川の浚渫工事でカモのつき場が変わったこと。今までよくいた場所が工事中で見かけなくなったり、今までいなかった場所が工事が終わって快適になったのか、よくつくようになったり。

もう一つはオオバンの増加。この二年ほどで増えてきた印象はあったけど、今期はさらに増えた。あまり警戒心がないので、簡単に獲れるような場所にごろごろいる。狩猟鳥だったらうまいかどうか撃って確かめているところだ。

最後が、今まであまり見なかったカモたちを見かける機会が増えたこと。今期になって、オカヨシガモ(ペア)とオシドリ(ペア)、あとオナガガモ(メス)らしき個体を猟場で初めて見ることができた。

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などということを思いながら今日も水場を回っていると、例年はいつ見てもコガモかバンしかついていない池に、いつものように泳いでいるコガモたちの中に一つだけ、やや大ぶりのシルエットが。冬の低い朝日を受けて、頭は光沢のあるグリーンに輝いている。

アオクビ? いや、なんか違うな。アオクビ以外で頭の青いやつ…。コガモのオスも緑の部分はあるけど、サイズがぜんぜん違う。ってことは、ハシビロのオスか。

車を止めてしまうと飛ばれるおそれがあるので、通り過ぎざまにちらっと横目で見るだけで判断、坂の上の廃工場を越えたところで停車した。ここなら樹木が車と人間の姿をさえぎってくれる。

そのまま森に入り、静かに、慎重に傾斜を下りていく。池を見下ろす森からじっくり時間をかけて、こちらに気づいていないカモを狙い撃つ。成功率の高い射獲方法だ。

狩りバカ日誌2017年12月23日

狙撃ポイントに到着。ここからだと対岸まではやや遠いが、池の全景が俯瞰できる。目の前の藪のおかげでカモからはこちらは見えない。

レインストームを構え、コガモたちより大ぶりなシルエットを求める。このあたりは散歩の人が来ない貴重なエリア。スコープの倍率を20倍にしてじっくり腰を据えて狙うことにする。

緑の頭はすぐにスコープに捕捉できた。狙われていることも知らず、コガモたちといっしょに泳いでるのが見える。…が、何か違和感がある。

??? ハシビロでもないぞ? コガモのでかいのでもない、ましてやアオクビでもない。なんだアイツは?

…ヨシガモか!

ヨシガモ

画像はwikipediaより

狩猟鳥ではあるが、こいつも当地ではめったに見ないカモ。過去に一度だけ、こいつかな? というのを見かけたことはあるが、すぐに飛ばれてわからずじまいだった。やはり今年は珍しいのによく出会う。

池の奥の方にいて距離はちょっと不安。60mほどあるか。でも人も通らない、獲物に気づかれてもいないこの状況なら、時間はいくらでもかけられる。スコープで捕捉を続け、今だ! というタイミングを待つ。

パコーン!

ヨシガモのすぐ横の水面に水柱が上がる。うっは、ヘタクソwww

が、そこは発射音の静かな空気銃。どこから撃たれたのかはわかっていない。一旦飛び上がったものの、すぐに着水。さっきより近いところに降りた。チャーンス!

次を外したらさすがにどっかへ行ってしまうだろう。撃ち下ろしの50mあるかないか。正照準より数ミリ上に着弾といったところだろう。気にしなくていいレベルだ。

パコーン!

背中越しに首のつけ根を狙った一撃。今度は水柱は上がらない。飛び上がろうとしてそのまま落水、すぐに動かなくなった。初ガモ、getだぜ!(・∀・)

狩りバカ日誌2017年12月23日

超ロングタモ網で楽々回収。初めてのヨシガモをじっくり観察する。

頭以外はモノトーンのシックなカモだ。風切羽根の体に近いところが長く伸びて、湾曲しているのが他のカモにはない特徴。変わってるなぁ。

ヨシガモの味について聞いたことは一度だけ、うまくもまずくもないという話だった。

楽しみではあるけど…ヨシガモは狩猟鳥に指定されているカモのなかでも、数の少ない鳥だと聞いたことがある。事実、当地でもほとんど見かけない。うまくてもまずくても、撃つのは当分自粛しよう。(´・ω・`)

初獲物で満足したし今日はこれで帰ろう。

7時前に巡回開始して3つ目の池で獲れて、回収・下処理もあっという間に終わった。今から帰れば10時には家に着くだろう。

空気銃猟はこの気ままさと手軽さも魅力の一つだ。獲物獲って満足して帰宅しても休日の時間がたっぷり残っている。

うちに着いたら本処理して、大掃除の準備して、買い出し行って、スーパー銭湯でも寄って羽根伸ばすかな!(・∀・)


【本日の猟果】
発砲 2
失中 1
半矢 0
捕獲 ヨシガモ1(46m左手レスト・首元貫通)
回収不能 0

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Comment

  1. monndou_n より:

    空気銃も面白そうですね。今年初めて、鳥猟にデビューしましたが、3回目にしてやっとコガモにヒットしましたが…。
    半矢で潜られてしまい、それっきりです。可哀想な事をしました。

    • spinicker より:

      散弾銃での鳥猟は空気銃より難しいだろうと思います。空気銃はたいていその場で回収できるけど、装薬銃だとどこに落ちるかの見極めが難易度高そう。鳥回収犬がいればまたちがってきそうですね。

  2. 天之 より:

    オオバンはやっぱり増えているように感じますねー

    僕は斜面を降りての射撃で仕留めたことがありません
    たいてい途中で気付かれて射程外に逃げ去られてしまうので、手間をかけても下から這い上がったり平地を匍匐前進しています
    偽装はある程度出来るようになったと思うし、体が濡れずに済むのでこっちを努力して見るのもいいかも

    • spinicker より:

      そのへんは地形にもよりますけどね。僕の場合は池からの排水溝におさまって撃つことも少なくないです。手早く回収できて通りすがりの人に見つからなくて適法ならいいんですよ!(・∀・)

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