狩りバカ日誌 2018年3月14日(散弾銃・流し猟)

公開日: : 最終更新日:2018/03/21 狩りバカ日誌2017

晴れ 14℃-1℃

狩りバカ日誌2018年3月14日

今日が今期最後の出猟。仕事を休みにして、狩猟に興味のあるリアル知り合いが見学者として同行する。

ハンターは僕一人なので巻き狩りを見せるのは無理として、まずは林道をざっと流して、その後にどこか適当な、それほど険しくなくて獲物も期待できるところで忍び猟をやることにしましょうかね。獲るのは難しいかもしれんけど、雰囲気は味わってもらえるだろう。

算段をつけている僕の胸中を知ってか知らずか、お嬢さんが口を開いた。

「自分の目でシカを見つけて、目の前でしとめるところを見て、実際に解体までやってみたい!」

解体などは案外女性の方が平気のようだが、それにしても簡単に言ってくれる。忍びで素人さんを連れてそうホイホイ獲れはしないぞ。でも流し猟ならまだ可能性はあるかな。

よし、今日は流しメインでいくか。

…と、意気込んであちこちの林道へサンバーで分け入るものの、二度の発砲機会を見事に失中。

日の出直後の一度目は遠かったし走ってたしで期待薄ではあった。けど二度目、60mほど先で棒立ちのシカに膝射で射掛けて外したのには我ながらショックを受けた。おいおいマジか。10秒ぐらい狙う時間あったのに。orz

あきらめきれず足跡をつけてみたが、血の一滴も落ちてなければ、100mほど走ったあたりから下るどころか元気に上っていたので、きれいに外したか、血も落ちないかすり傷程度か。

どちらにせよ今日のこの状況で追う意義は薄いので断念、次の林道へ入ることに。

サンバーバンと林道

四本目に入る頃にはもう9時半を回っていた。

個人的には、シカがあちこちを歩き回る時間はだいたい10時ぐらいまでじゃないかという気がしている。この時間を過ぎると地面にへたりこんで休む群れや個体が多くなる、だからなかなか姿を見かけなくなる。というのが僕の仮説。

もちろん真っ昼間に開けたところを歩いている個体に出くわすこともなくはないけど、おおむね10時ぐらいには休んでいる個体がほとんどになっているような印象がある。日中は踏み出しの割合が増えるのもそのへんが理由じゃないか。

で、日の入り1時間前ぐらいからぼちぼち起き上がって、またウロウロと活動し始める。というのが当地でのシカ行動サイクル予想だ。

これが正しいのなら、もうそろそろ林道から目の届く範囲でシカを見つけられるタイムリミットが迫りつつあることになる。となると、今日は厳しいかも。

日中は軽く忍び猟のまねごとみたいなことをして雰囲気味わってもらうとして、夕方はまた流し猟で日没前のワンチャンスをものにできれば…

車の前15mほどをシカが横切ったのは、そんな段取りを頭に描きながら林道を進んでいた時のことだった。
血眼で探しても見つからない時は見つからないのに、見つかる時はむこうから目の前に飛び出してくる。こういうチャンスが降って湧くこともあるのが狩猟の面白いところだ。

狩りバカ日誌2018年3月14日

急いで車を降りてシカの行方を探る。ターゲットは斜面の上り途中で足を止めてこちらの様子をうかがっていた。距離は25~30mほど。

ハンターチャーンス!!! これをものにできないようでは今日はもう無理だろう!(とも限らないんだけど)

相手はまだ若いメス。大きな杉の木をはさんで対峙するような形。むこうからこちらの全身は見えていないので、なんだかよくわからないのだろう。しかしこちらからはむこうの上半身は見えている。それで十分だ!

バコーン!

文字通り、弾かれたように走り出す獲物。しかし慌てない。いくら立射であってもこの距離ならいいところに当たってるはず。右足のつけ根近辺に…よし、倒れた。

狩りバカ日誌2018年3月14日

回収してみると、二歳のメス。一番うまいやつや!(・∀・)

しかし、群れの他のメンバーはどこにいたのか。こいつがかなり離された最後尾だったのかな?

解体を進めていくうちに、答えらしきものがみつかった。左足の腱がかなり細かったのだ。

鹿ハンガーから吊り下げる時は後ろ足膝から下の腱で体重を支えることになるが、解体中に自重で切れてしまうぐらい細かった。過去にはナイフの刃を当ててしまって切れたことはあるが、自重で切れたのは今回が初めてだ。このせいで先行のメンバーに追いつけなかったのかもしれない。

狩りバカ日誌2018年3月14日

そんなことを解説しながら、見学者にも作業を体験してもらいつつ解体を進める。走るところもしとめるところも見てもらえて、なんとかミッションコンプリートである。よかった。

解体もものすごく乗り気な子で、手袋をしてくれ、など指示を出そうと思った時にはすでに獲物に取り付いている状態だった。(´・ω・`)

ちょっと前までは教えてもらう立場だった自分が、六年の年月を経て、今度は教える立場になりつつある。

だからといって今の自分の知識や技量が十分だとはまったく思えないが、ハンターを始めた日から少しずつ、うっすらと重ねてきた経験が、多少なりとも後進にフィードバックできるぐらいにはまとまってきた。ということかな。

狩りバカ日誌2018年3月14日

林道沿いということで頭上は多少開けている。おこぼれを期待したトビが頭上を旋回しているのに気づいたのも、そういった経験のひとつなんだろう。
でも残念ながら残滓は埋めてしまうので君たちの口には入らないのだよ。(´・ω・`)

2017年度猟期の最終日は、自分の成長を実感しながらも、来期はさらに経験を積みたい。と強く思う一日になった。


【本日の猟果(流し猟)】
発砲 3
捕獲 1(シカ♀ 25~30m立射・右肩口→左背中へ貫通)

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Comment

  1. ltchughes より:

    お嬢さんwww。
    ちなみに、うちのお嬢様は血を見るのが苦手なので、猟はお坊ちゃまが同行してくれます。

    エアーでこんな猟が出来たら楽しいでしょうね。来期はポリマグ弾でチャレンジしてみようかな?

    • spinicker より:

      物怖じしない、ハンターになったら成長いちじるしいだろうなぁというお嬢さんでした!

      30口径や25口径のハイパワーPCPなら距離と当たり所次第でシカでも倒せそうだけど、止め刺し以外で空気銃を大物猟に使うのはグレーっぽいので、いろいろ調べてからの方がいいかもしれません…。(´・ω・`)

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