先猟期の結果を受けて狩猟用サボット弾の選定を考え直してみた

公開日: : 最終更新日:2018/10/29 射撃

モスバーグ製M870サボット銃身でサボット弾を撃ち比べしてきた。

先猟期はフェデラル製のサボットスラッグ弾を使用していたspinicker。

しかし60mほど先のやや撃ち上げでシカ成体の体を縦に貫通(胸元から入射して背中の後ろ、腰のあたりから射出)、一度は倒れたにも関わらず再度立ち上がって30~40mほど走られた。ということがあり、フェデラルのストッピングパワーに疑問を抱くようになりました。(-_-)

関連記事:狩りバカ日誌 2018年3月11日(散弾銃・流し猟&グループ猟)

モスバーグ製M870サボット銃身でサボット弾を撃ち比べしてきた。

そこで、今期から導入する格安スコープのサイト合わせもかねて、再度フェデラルとウィンチェスターのサボット弾撃ち比べを実施してみました。

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サボット弾は数あるなかでなぜフェデラルとウィンチェスターなのか。という問いには「安いから」というアンサーを返すことになります。

一般的に高価なサボットスラッグ弾。京北綜合射撃場は弾が安いんですけど、それでもライトフィールドが570円。ホナディも570円。レミントンが580円。ソーベストレに至っては630円。といったラインナップ(2018年10月11日時点)で、フェデラルとウィンチェスターは320円。ソーベストレの半分ぐらいのお値段なのです。

ライトフィールドとソーベストレは評判もいいようなので、いずれ大富豪になったら検討してみたいと思います。(´・ω・`)

先猟期の結果を受けて狩猟用サボット弾の選定を考え直してみた

撃ち比べてみました。中心の円は直径20cm。射場で買う的紙の黒点と同じ大きさです。

こちらはスコープのゼロインを兼ねたフェデラルでの50m射撃。一発目から弾痕不明にはならず。モスバーグ製ハーフライフル銃身付属のカンチレバーもリューポルドのマウントリングもビジョンキングの格安スコープもなかなかいい精度。

右下の方に集まっていたので徐々に調整、ラストの一発がどまんなか近辺にきたところでとりあえずゼロインは終了。次はウィンチェスターで50mを試してみます。

超格安スコープ。visionkingのVS1.25-5x26Lのスラッグ射撃レビュー

ヘタクソな射手にもかかわらず、握りこぶしよりやや小さいぐらいにまとまります。さすがは廉価版といえどもサボット弾。

が、50mでまとめたくて7万も8万もする870のハーフライフル銃身に手を出したわけではありません。100mでの結果を見てみましょう。

先猟期の結果を受けて狩猟用サボット弾の選定を考え直してみた

まずはフェデラル。ふむ。ちょっと散ったか。

モスバーグ製M870サボット銃身でサボット弾を撃ち比べしてきた。

ちなみにこちらが去年の分。同じくフェデラルのサボット弾で100m射撃を試してみた時のもの。今回はスコープ、前回はドットサイトなのに、こっちのがまとまってる気が。(´・ω・`)

超格安スコープ。visionkingのVS1.25-5x26Lのスラッグ射撃レビュー

そしてウィンチェスター。こっちは手のひら未満のグルーピング。ドロップ量をちょっと見誤りましたが。

モスバーグ製M870サボット銃身でサボット弾を撃ち比べしてきた。

そしてこちらが去年分。

どちらにせよ試行回数が少ないので確定的なことは言えないけど、フェデラルもウィンチェスターも、精度的にはどっちもそう大差ないと思います。

モスバーグ製M870サボット銃身でサボット弾を撃ち比べしてきた。

僕がウィンチェスターに期待してるのはストッピングパワー。

弾頭の形状がフェデラルとウィンチェスターには少し違いがあって、ワッズの厚みからすると、フェデラル(向かって右)の方が少し細いように見えるのです。重量は同じく1オンス(≒28グラム)なので、フェデラルの方が長いということかな。
画像ではわかりにくいけど、弾痕もフェデラルの方がちょっと小さい。

細い分だけ抜けやすく、貫通力は高くても打撃力には劣っているので、先猟期のように、体を縦に貫通して一度倒れたのに立ち上がって走られたのかな。と考えたのです。

モスバーグ製M870サボット銃身でサボット弾を撃ち比べしてきた。

飛翔速度がフェデラルの方が1割ほど速いというのもそのへんが関わっているのかと。細いから風を切りやすい、と。

すべては想像と仮定でしかないけれど、こういうのを検証していくのも実猟の楽しみのひとつ。

今期はねずみ色の薬莢を相棒にして大物に立ち向かうことにしました!(・∀・)

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Comment

  1. フォレスト より:

    私も昨年の猟期終盤でフェデラルが品切れでウィンチェスターを予備弾として購入しました。
    20番のフェデラルは弾頭重量が7/8オンス
    ウィンチェスターは5/8オンス
    かなり重量差がありました。
    集弾はどちらも同じくらいでしたが反動はウィンチェスターが随分軽かったですよ。
    実猟では結局ウィンチェスターを使うことが無かったのでスットピングパワーのデーターはないのですが弾頭重量が24.5gと17.5gですのでエネルギーの差が大きく、
    フェデラルはホローポイント(弾頭が潰れやすくするための凹み)があったので ストッピング性能は明らかでした。
    私も半矢をしない同じ理由で20番ではフェデラルです。
    待ち猟や差し止めで頭や首を正確に狙うのでしたら反動の少ないウィンチェスターが良いと思います。

    • spinicker より:

      20番ではそれだけ差があるんですね…。12番だとどっちも1オンスです。でもリコイルは心なしかウィンチェスターの方がマイルドなような???
      12番はフェデラルもウィンもどっちも先端のくぼみはあります。ウィンの20番はないのでしょうか。となると20番はフェデラルの方が使えそうですね。
      ライフルの申請がダメだった時にはサベージの20番が候補に入ってくるので参考になります。(・∀・)

  2. バラクーダ より:

    こんにちは。
    私はまだ12番のスラッグは撃ったことがありませんが、どのみちハーフライフルは持っていませんのでライフルドスラッグになります。12番はスキート用の上下二連なので反動が怖くてまだ試してません(笑)サボットはお値段がよろしくてバンバカ練習も出来ませんね。フェデラルとウィンチェスターは他と比べてそこまでお安いんですね。将来の参考にさせてください。

    普段スラッグ射撃に使ってるのは.410口径でウィンチェスターのライフルドスラッグを使ってます。弾頭重量が僅か5g!止め刺し位にしか使えませんよね、きっと。ただ.410口径は反動が軽いので標的紙には中りやすいですね。アイアンサイト好きなのでアイアンサイトで練習してますが、実際に猟に参加するようになってから先は考えます。ミロクのMS2000Dが良さそうだなと思いますがまだ中古は無いでしょうし、かといって新品買える財力はありませんし。楽しく悩みます(笑)

    • spinicker より:

      410番の弾頭は5gですか。12番の約1/6…。これで走ってるシシやシカを一発で仕留めるのは難しそう…。

      >アイアンサイト好きなのでアイアンサイトで練習してますが、実際に猟に参加するようになってから先は考えます。

      僕も最初のシーズンはアイアンサイトでどんなもんか試してみました。これが使えるなら光学サイトいらないじゃないか、と。
      結局は次のシーズンからドットサイト載せましたけど。アイアンサイトも熟練すれば素早く正確に狙えるんだろうけど、どうやら光学サイトがあった方が同レベルに達するまでの時間を短縮できそうです。(´・ω・`)

  3. ヒロポン より:

    12番で鹿が倒れないのは当たり所が悪いからですね。
    心臓から背骨までのラインを狙って腕の付け根に近い骨か背骨、首、頭以外は何発撃っても効きません。去年の有害で走る鹿に7発撃った事が有りました(308WIN150grバーンズTTSX弾速2750fps)弾は6発当たってましたが倒れませんでした。
    また、倒れた鹿が数秒後起き上がって走り去る事が何度も有り有害の際は倒れた鹿にはじっくり狙って頭か首を撃ち抜くようにしています。
    追伸 スコープ以外のドットサイト等は必ず壊れると思った方が良いです。

    • spinicker より:

      即倒=その場で回収できるものだと思っていたのでびっくりしました。倒れてから立ち上がって走られた、というのは初めてだったもので。
      有害の時期のシカは脂のおかげで矢強いとは聞いたことありますが、6発撃ち込むことになるとは…。縦に貫通しても1発だと走られるのも十分ありえることでうね。これからは即倒してもしばらくはスコープで様子を見ることにします。m(_ _)m

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