巻き狩り時には要注意?「犬を追うシカ」の真相はこれだ!
公開日:
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最終更新日:2019/12/10
狩猟よもやま話

猟犬が獲物を追う。追われた獲物が獣道を走って逃げ、その逃げ道を把握している猟師が待ち伏せて撃つ。巻き狩りを単純化するとこういうことです。
しかし、以前にその逆、僕の待ち場で「シカが犬のすぐ後からやってくる」といった事態が発生しました。その時、山では一体何が起こっていたのでしょうか。
ある日のグループ猟時、待ちについて犬の動きをGPSで眺めていた時のこと。

杉林の中を走る獣道のすぐそばでシカが通るのを待っていました。赤の破線が獣道、オレンジが僕、緑は木です。

犬がこちらに近づいてきたので注意を払っていたのですが、僕の張っている獣道方面には下りてこず、黒の破線のルートを通過していきました。
この図だと僕と黒破線の距離は近いようですが100mほどあって、しかも向こうの方がこちらより高い位置にあるので姿はおろか鈴の音すら聞こえません。「今犬が行った」というのはGPSの情報が頼りです。

犬はそのままけっこうこちらの待ちからは離れたところを走って遠ざかっていきます。
この様子だと当面は何もないな、と油断してツイッターなどしていると、犬が通り過ぎた数十秒後、メスジカが二頭現れて獣道を走っていくではありませんか!!! (; ゚Д゚)
予想外の事態に思わずオーバーアクションで振り向いたのがバレて結局その時は撃てずじまいでした。orz

後でGPSの軌跡を見てみると、理由がわかりました。
面倒なので木は省いてますが、もう少し拡大してみると、シカは犬を撒こうとぐるっと一回りしたのちに通いなれた僕の待つ獣道へと戻ってきていたのです。この時犬が少しスピードを落としていたので追っているのかいないのか把握しづらく、こちらの注意もやや散漫でした。しかし犬は正しくシカを追っていたのです。

状況で変わるだろうけど、この猟隊の猟場だと、犬はだいたいシカの100~300mほど後を追っていることが多いようです。これらはあくまでも今までの経験から推しはかる予測で、実際どこにいるのかは見えません。
この時はおそらく、犬が①のあたりにいた時にはシカはその前、②らへんを走っていて、その後すぐ僕の前に現われた。そして逃がした。といったことのようでした。
壮健なオスジカやシシは馬力があるのでわりと直線的に走るけど、非力で子供も混じっているメスジカの群れはけっこうこういう惑乱するような動きをする。と聞いてはいたけど、この時に実感として刻み込まれました。
過去には他にもカモシカとシカの合わせ技にまんまとひっかかったり、まるで降って湧いたように10mの至近距離にシカの群れが現れたり、山では想定外の事態はいくらでも起こります。僕はそのたびにあっけにとられたりオーバーに動いたりして数々のチャンスを逃してきました。
今後は何が起こっても動じずにうまく対応していきたいものです。できることなら。無理だろうけど。(´・ω・`)
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