僕が猟期前に「今猟期の目標!」を挙げなくなった理由
公開日:
:
狩猟よもやま話
![注意](https://i1.wp.com/www.boy-meets-meats.com/contents/blog/wp-content/uploads/2017/07/797861.jpg?resize=480%2C270&ssl=1)
早いもので、九州四国はもう梅雨に入ったんだとか。猟期終わったのはほんのこないだなのに。光陰さんマジ矢のごとしwwパネェwww
今が5月末、もう言ってるうちに6月ですよ。当地では7月の末に狩猟者登録の紙がもらえるんで、なんかもうちょっとワクワクしてきた。提出はだいたい盆ぐらい。盆過ぎると猟期まではわりとあっという間です。
猟期というと、何年か前まで、猟期前になると「今猟期の目標!」とか言ってあれやこれや挙げてました。2016年度までやってたかな。
2014年度から2016年度まで続けたんですけど、去年度からはやめにしました。今後も心に思うことはあっても、ブログなんかで公表することはないと思います。
と、いうのも…
スポンサーリンク
生真面目な人ほど要注意???
その目標の中に、毎年と言っていいほど「獲ったことのないカモを獲る!」というのを入れてまして。水場を巡回する時の楽しみにしていました。だいたいついているカモは決まってるんですけどね。まれに普段みかけないカモがいることもあって、発見すると心拍数が上昇したものです。
![狩りバカ日誌2016年11月18日](https://i0.wp.com/www.boy-meets-meats.com/contents/blog/wp-content/uploads/2016/11/kbn2016-01-9.jpg?resize=640%2C480&ssl=1)
ある時、当地では珍しいヒドリガモがたむろしている池を発見しました。
ヒドリは当時も現在も未だ未賞味のカモ。そして何より、今猟期の目標として挙げていた、獲ったことのないカモのひとつ。
この時点で食欲も猟欲もMAXです。獲りたい、獲りたい、獲りたい…!!!
しかしこの池、銃禁ではないけど、周囲には人家が散在しています。交通量の多い国道にも面していて、撃つべきか撃たざるべきか悩むシチュエーション。
僕の中の悪魔と天使がささやきかけてきます…!
- 悪魔:おいおい、見逃す気か? 30mもないぞ? ブログに書きたいんだろ、撃っちまえよ…!
- 天使:ダメだよそんなの! …でも、誰も見てなければ一羽ぐらいなら…
天使もわりとイケイケだった! Σ(゚д゚;)
結局、悪魔も天使も無視してスルーしました。安全第一です。
このケース、僕などは良くも悪くもあんまりカッチリしてない性格なので、獲れても獲れなくても「まぁいいか」で済ませられましたが、責任感が強いというか生真面目というか、自分で自分を追い込んでいくタイプの人だったらどうなんだろうな。と思ったりしました。
僕でさえ食欲+猟欲+ポンコツ天使のせいでかなり逡巡した事実。ブログにも書きたかったってのも確かですし。
![僕が猟期前に「今猟期の目標!」を挙げなくなった理由](https://i2.wp.com/www.boy-meets-meats.com/contents/blog/wp-content/uploads/2018/05/585498.jpg?resize=640%2C360&ssl=1)
狩猟をやってると、引くべきか引かざるべきかを考える状況ってのは年に一度や二度はやってくるものです。
上記のケースは考える時間はけっこうありました。でも、
踏み出しでシカが出た! 銃を構えたけど矢先には集落があったような。考える猶予は三秒ぐらい、どうする…!?
なんてことだってありえます。
普通に考えりゃスルーなんだけど、ここでそう、ブログであってもなくても、「今期は必ずシカを一頭は獲る!」なんてことを公言していたとして、その日が猟期最終日の日没前だったりしたら…。
通常の精神状態であれば簡単に正答を出せる人であっても、こういう背景があると、ほんの一瞬判断を誤ってしまう。俗に言う「魔が差した」ってやつですね。
先述の「今猟期の目標!」のようなあくまで目標として捉えていればいいものが、ことと次第、またその人の性格によっては、真面目さゆえにいつのまにか「ノルマ」に置き換わっていたりしやしないか。
老婆心ながら、そういったところが心配だったりするのです。
目標を立てるのは悪いことじゃないけど、あくまで目標。自分を追い詰める必要などないのです。
安全や周囲との良好な関係などなど、獲物より優先されるものを見失わず、末永く狩猟とつき合っていきたいものです。
関連記事
-
-
動物愛護な人の口撃!職務質問!猟場でそんな事態に出くわしたら?
ありがたいことにネットの片隅で細々と運営している拙ブログにも、どこで存在をお知りになったもの
-
-
猟場の巡回&開拓は3~4月をおすすめする四つの理由!
猟期が終わってそろそろ二週間が過ぎようとしています。早いような、まだ二週間かって気もするよう
-
-
通りがかると90%以上の確率でシカがいる地点の特徴はこちらです
グループ猟の行き帰り、早朝か夕方に通りがかるとほぼ確実に、といっていいほどシカを見かける場所がありま
-
-
獲りすぎ注意!狩猟において目指すべき数は○○ではなく□□である!
今年も2月15日が過ぎ、地域やターゲットによって多少のずれやなんかはありますが、ほとんどの都道府県で
-
-
師匠と歩く猟場―忍び猟(おもに鹿)のコツを聞いてきた。
たまにサイトアドレス宛てにメールをいただくことがあるのですが、なかには 「教えてくれる
-
-
動物を獲らない狩猟。「ロケハン」という名のハンティング。
猟期が終わってふぬけになっていた時期もそろそろ終了、来期への意欲がふつふつと湧いてきました。
-
-
静かだけどうるさい。山で聞こえるあんな音こんな音・ふしぎな音。
獲物の生活音を拾おうとそばだてる耳。名もわからぬ鳥のさえずり。何かが枝を踏む音。踏まれた枯葉
-
-
苦労の多い有害鳥獣駆除。盛夏の猟場を歩いてみた。
来年からはもしかすると有害鳥獣駆除のメンバーに入るかもしれない。受けるか受けないかはまだ決めてないも
-
-
銃刀法違反?ナイフを自作する時は形状に要注意!
ハンターでも手先が器用でこだわりが強くそれだけの能力もある人は、狩猟の際に使うナイフなんかも
Comment
目標にすると、どうしても無理をしますね。
お金が絡むと、さらに無理をして、事故を起こしたり、せっかくの所持許可を取り上げられたりしますから。
まだまだ早いですが、僕の今年の目標は、「無理をしないで安全に楽しむ。」です。
ただ、鳥猟の師匠は、落としてもその場では何も言いませんが、帰ってから奥さんと大喜びしてくれるそうで。(奥さん情報)
もう一つは、自分の犬を使って獲物を回収するぐらいですね。出来れば、きじの追い出しぐらいはして欲しいですが。
犬は、怪我させたり死なせたら、おかんに何を言われるか分かりませんから、大物には行かせません。
犬はいずれ僕も欲しいけど、ケガで済めばともかく、死なせてしまったら立ち直れそうになりので心配です。犬ベストがあれば死ぬところまではまずいかないって言うけど…(´・ω・`)
目標に数を入れてしまうと無茶につながってしまうような印象。猟隊の誰かが言ってたけど、
「今日は獲れなかったけど、次来た時に獲れたらそのぶん育ってるから得や!」
ぐらいに構えてるのが一番ですね。(・∀・)
犬のベストは、正直、刺さります。
刺さった後に傷口が広がらない程度です。(それが大事なのですが。)
少人数でやるのなら、獲物と程よく距離をとってくれて、程よくしつこくて、ある程度したら飼い主の所に帰って来てくれる犬が最高ですね。
うちのは、鳥犬なので、見える範囲で帰ってくるようにしつけてます。
刺さるけど裂かれない、というのは聞いたことあります。いずれ犬飼うとしたら、犬ベストは安い物じゃないけど、やっぱり買うと思います。刺さらないのも開発されるといいんだけどなぁ。(´・ω・`)