姿を発見しやすい繁殖期。ゴールデンウィークはキジを探しに行こう!
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狩猟よもやま話
狩猟を始めた頃、メインターゲットがカモであったのは、自前のカモ鍋が食べたかったのが第一ですが、それ以外にも理由はあります。
同じくハンターだった父が
「キジ? キジは犬おらんと見つけられん」
と言っていたのが頭にあったからです。
カモは簡単に見つけられます。池か川へ行けば場所によってはわらわら浮かんでます。たまに陸に上がって休んでることもありますが、基本、水場を回れば高い確率で発見できる鳥です。イージー。でもキジはどこにいるかわからない。
ということで、最初のうちはキジはターゲットではなく、カモを探しているときにたまに足元から飛び出してびっくりするぐらいで、獲物としては見ていませんでした。
が、何年かやっているうち、別に探しているわけではないのにちらほら発見できるようになり、
「探してなくても見つかるぐらいなら、探せばもっと見つかるんじゃね?」
という思いから本格的に探すようになり、今ではキジのみにしぼって回れば日に2羽や3羽はまずまちがいなく、運がよければそれ以上も発見できるようになりました!(・∀・)
キジの見つけ方
まず、彼らはどこに住んでいるのか。wikipediaによると
山地から平地の林、農耕地、河川敷などの明るい草地に生息している。
とあります。
もっと言えば、姿をよく見るのは、上記に加えて「逃げ込める藪が近くにある」場所。農耕地は農耕地でも、見渡す限りが手入れの行き届いた畑で草むらなんかまったくない、というところではあまり見た記憶はありません。
あと、キジは雨の日に開けたところへ出てきやすいと聞きますが、晴れの日にもよく見かけます。それほど関係ないような???
これは先日、地元を流れる悠久の大河石川沿いの河川敷をチャリンコで走っていたときに撮ったもの。距離32メートル。
キジを発見するときはたいていこんな感じで見えます。等倍で撮影したのでちょうどこんな感じ、典型的な例といってもいい見え方です。画像中央の黒っぽいのがオスキジ。藪もキジのちょっと向こうにありますね!
キジは近くで見ればメタリックな紺や緑が色鮮やかな鳥ですが、遠目で見るとなぜかこのように黒っぽく見えます。これは師匠も言ってました。一瞬、カラスや黒いゴミ袋をキジと誤認することがある、と。僕も同意です。ぱっと見よく似てます。
あとはこの時期(4月~5月ぐらい)であれば、オスがよくなわばり宣言で鳴いているので、声を目安にするのもいいですね。↑の動画の開始5秒ぐらいの鳴き声です。
キジのなわばり宣言は、よく「ケン、ケーン」と表記されますが・・・ウグイスと同じでヘタなやつもいます。「エッ、エーーーッ」とか「ケッ、ケェーーー」なんて鳴き方も。ただ、ふた声鳴くのはみんな同じなようです。大きい声なので近くにいればすぐにわかります。
猟期で猟場であれば、ここからスニーキング開始。撃てるところまで、一発でしとめられる場所まで静かに忍び寄ります。このへんが空気銃猟の醍醐味! 気分はスナイパーです。そっと、そーーーっと。。。(; ・`д・´)
が、しかし! あなたは足元の空き缶を蹴飛ばす、あるいは枯れ枝を踏むというベタな愚を犯し、まだ距離はあるものの、キジはこちらに気づきました! FU○K!!! キジは一目散に退散・・・
するとは限りません。距離次第ですが、キジはこちらに気づいたらまず地面にへたり込みます。ちょうどこのように。上から撮ってるのにわかりにくいですね。拡大してみます。
いました。上から見てもこれですから、横から草越しで、となるとなかなか発見できません。これが第一の防御策です。
それでも敵の目をあざむくことができず、さらに接近されると飛んで逃げる・・・前にたいていのキジは第二の防御策、走って近くの草むらへ逃げ込みます。地上性の鳥であるキジは非常に俊足です!
一度、キジを半矢で逃がしてしまったことがありますが、近づくとものっそい勢いの全力ダッシュで逃げられました。あまりの速さにそれがまさかキジだとは考えず、ネコかなんかかと思ったほど。狙うどころか挙銃する暇もありませんでした。orz
ちなみにこれは師匠が撮ったもの。師匠から走って逃げたキジが藪に頭だけ突っ込んでじっとしていたそうです。自分からは敵が見えないからこれで安心なんでしょう。「頭隠して尻隠さず」はキジのこういった行動を指したものだそうですが、ホントにやるとは! ( ̄∇ ̄;)
ここまでやっても逃げ切れず距離を詰められるようであれば最終手段。飛んで逃げます。地上性でなおかつ体が大きいので飛ぶには適してないのでしょう。図太い個体はなっっっかなか飛ばないこともあります。
飛ばれると空気銃ではお手上げ、逆に散弾銃だとここからが勝負。鳥撃ちを散弾銃でやると回収できる自信がないので、僕は空気銃オンリーです。空気銃の方が肉も傷まないし。
なわばりを持つキジは、一度見つけたら死んでしまわない限りはその場所で暮らし続けます。死んでしまっても、たいていそういう場所は他のキジから見ても魅力的な場所で、後から入り込む可能性が高いので覚えておいて損はないです。
ケンカに負けると追い出されますが、その場合はそいつを追い出した、より活きのいい個体が住み着くことになるのでこれまた無問題。渡りをするわけでもなく、土地との結びつきが強い鳥です。あとおいしい。(^q^)
人家はもちろん、すぐそばに幹線道路の通っているような場所でもよく見かけるようになってきました。師匠によると
「最近は人里で装薬銃なんか撃ったらすぐ通報やし、数はだいぶ増えとる」
とのこと。僕もそう思います。大都会南河内の河川敷でも、3時間ほどのサイクリング中に4羽見つけました。ということはもっといるわけです。
ハンターを目指す方、今がベストシーズンです。レンジファインダーと双眼鏡を持ってキジ探索にでかけましょう! (・∀・)
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Comment
南河内の河川敷は、たぶん猟野競技会で放鳥してるので、沢山いてるのだと思います。競技のたびに2羽づつ草むらに隠してましたし。
地元の農家の人も草むらにいっぱいいてると言ってました。
でも、あんなところで撃ったら、すぐに通報されそうですね。
日猟がキジの放鳥をしてるのは知ってましたが、悠久の大河石川沿いの河川敷でもやってるとは知りませんでした。あのへんで増えてもらっても撃てないんだけどなぁ。( ̄∇ ̄;)
でも僕が今まで獲ったキジもそうですが、他の猟師が獲ったものからも放鳥個体の足輪が見つかったという話はないので、放たれた個体が野生で定着するのは難しいのかなと考えています。
大会で放鳥していたキジは足環はしてなかったみたいです。養殖でしょうから、自然で生きていけるかは分かりませんが。ほとんどのキジが東の空へと飛んで行きました。(中には建物に激突してるのもいました。)
正直、河原で暮らしてくれる分にはいいと思うのですが、近所の農家さんのところを荒らしに行かないのかなと思いました。
近所の河川敷にも、たくさんいます。鳥獣保護区もあれば、銃禁の地域もあります。
次期はスリングショットで頑張ってみようと思います!
キジは近寄っても案外逃げずにこっちをじっと見てるのがいるので、もしかしたらスリングショットの間合いにもすんなり入れるかもしれないですね(さっさと逃げるのも多いですが)。
矢強いのでスリングショットだと頭に当ててどうか、というところかも。(´・ω・`)
埼玉北部在住ですが、農耕地では4~5月になるとケーンケーン毎日鳴いてますねえ。マップを見ると一応狩猟区になってますが住居も隣接してる地区なので撃つ人なんておらず・・・いい感じに繁殖しております。タヌキ、シマヘビもわんさか。
埼玉もいい感じのようですね。法的には問題なくてもやはり実猟シーンを通りすがりの人には見られたくないですよね。そのへんは僕も気をつけています。
あと、噂ではシマヘビはなかなかいけるそうで。こないだ林道で見つけたやつ獲ってきたらよかったっす。orz