海外の狩猟事情。動物愛護団体PETAとハンターの攻防
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海外狩猟事情
日本のハンターを取り巻く環境は、厳しい銃規制やジビエを食する習慣のマイナーさ、手続きの煩雑さ、高額な初期投資の問題などもあって、最近でこそ若干ましになったかな、とは感じられても、総じて言えばあまり盛り上がってるとは言えない状態です。
こういった諸問題のなかでも、僕がもっとも解消されてほしいと考えているのが「狩猟をしない人の無理解」。
まぁ、心情的には動物を殺すなというのはわかるんですけどね。でも、共感してくれとまでは言わないけど、理解はしてくれよ、と。(過程も含めたら)おいしいよ狩猟鳥獣。 (´;ω;`)
アメリカでは
じゃー狩猟が日本よりよっぽど盛んな欧米ではどうなんだろうか。狩猟って趣味は日本でいうところの草野球や旅行、読書みたいに、メジャーな趣味で、誰からも反対されるようなものじゃないんだろうか。日本に「アンチ読書団体」みたいなものがないように。
というようなことを考えていると、おもしろい記事をみつけました。ちょっと古いですけど。
米動物愛護団体、無人機で狩猟を監視 射撃団体は「撃ち落とす」
(CNN) 米動物愛護団体の「PETA」が、無人偵察機を飛ばして狩猟中の違法行為などを監視する計画を発表した。これに対して射撃愛好家などの団体は、無人機を撃ち落とすと公言している。
PETAは小型無人機を遠隔操作して、機体に取り付けたカメラでハンターによる違法行為を監視する計画。ほかにも農場や漁場など、「動物たちが日常的に苦しめられ、死んでいる場所」に無人機を飛ばす予定だという。(中略)一方、スポーツ射撃団体のウェブサイトはこの発表を受け、PETAの無人機を射撃練習の的として使うよう呼びかけた。
記事のタイトルだけ見たら、射撃団体の人が「撃ち落とす」と言ってるだけかと思いきや、会員に向かって
「ッシャア! 野郎ども、撃ち落としてやれ!」
と呼びかけたってんだから、いやはや、お国柄がよく出てますなぁ。( ̄∇ ̄;)
ちなみに、このPETAという団体。
よく知らなかったのでググってみたところ・・・Oh。これはなかなか。言うなれば「陸上のシーシェパード」みたいな感じのところか。もうちょっとマイルドかな。頭数が増えると一枚岩ではいられんからなぁ。でもwikiにある主催者のインタビュー内容もこれはかなりキてるぞ。。。
なんにせよ、ハンターと狩猟反対派の間にある溝が埋まることは当分なさそう。
でも、そういった状態こそが人間という生物としては普通であって、程度にもよるし議論も続けるべきだけど、それでいいんだ。という気もしています、最近では。(´・ω・`)
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Comment
当方はspinickerさんや多くのハンター・愛護家と同じく「動物が好き」であると同時に「お肉(食べ物)は生き物の命」である事を知っている者です。
どちらかといえば狩猟者寄りなので「お肉の出所」が現代社会の暗部とされ、それに依存しながら何も考えてみずに「生き物をコロシちゃ駄目でしょ!」とただひたすら感情だけで言い張る人にはヤキモキしてはいますが…( ̄▽ ̄;)
spinickerさんの言われるように狩猟者・愛護家共々、世界の均衡を保つのに必要な存在なんですよね。
大切なのは「感情的にならない」「相手の意見を否定・攻撃しない」相手の個性を尊重し認めあう、人間としての基本姿勢ではないでしょうか?(^_^)
極端な話、人類全員がハンターだと野生動物なんか即刻いなくなるだろうし、逆に全員が愛護家だと人類は今みたいに繁栄してないわけで、要はこのへんのバランスなんだから、反対するにしてももうちょっと感情抜きでやってもらいたい、というのはありますよね。(´・ω・`)
あとは、直接命を奪うことだけが野生動物への攻撃だと思ってる人も多いですね。だから自分は関係ない、と。もちろんそんなわけなくて、宅地造成や道路敷設のために山を切り開いたら山の動物のすみかを奪ってるわけだし、護岸工事をすれば川の動物にしわよせが行くし。
かと言って動物・環境が大事だからといって治水工事しないでおくと、川によっては氾濫し放題になるわけで。
こういった設備の恩恵をちょっとでも受けていたら、直に手は下してなくてもつまるところは同じことだと思っています。
昨日は最近はやりの「豚のかば焼き」を近所の肉屋で買って家族全員で食しました。店先に炭火を熾して脂を良く落としてるので「美味い!」子や孫の腹にキチッと納まりました。限定250枚要予約で毎月のイベントらしいです。何頭のブタが?何て思いは全然なく「今季のシシでやってみっか?」我が家系からは数代知る限り、菜食主義者や愛護家は輩出してない様です。
豚のかば焼きが流行ってるのですか。流行り廃りにはうといもので・・・。(^∇^;)ゞ
なんだかんだで肉うまいですからねー。僕もハンターになる前はどちらかといえば動物愛護派寄りだったし、で、今はハンターなわけで、愛護派の意見もハンターの言い分も理解したうえで狩猟を継続してます。別にどっちが正しいともまちがってるとも思わなくなりましたねぇ。「正義の反対はまた別の正義」ってやつです。(´・ω・`)
日本でもガンガン打ち落としたいところですが、日本の法律では難しいところですね。
私はもともと狩猟反対派な訳ですが、何がイヤって、狩猟も魚釣りも、アメリカ人などは遊びで殺すだけなんですよね。いかに大きいヤツを殺した(釣った)かというだけで、殺して記念撮影が終わったあとはゴミとしてポイッって。
日本のようにたべるための狩猟や農業を守るための狩猟と一緒にしてほしくない部分ですね。
こういう反対団体は本気で何かに反対しているわけではなく、お金を集めるビジネスとしてポーズで反対運動をしているだけですから、腹立たしい限りです。
僕も自分がハンターになるまでは狩猟する人間の神経なんかわかりませんでしたw 「命の大切さが叫ばれながら牛や豚や鶏は大量に殺されて食べられまくってる事実」に疑問を抱くか、抱いたあとどういう行動に出るか。が、ハンターへの分岐点のひとつなような気がします。
トロフィーハントについては僕は共感2割非共感8割、といったところですね。でかい角の鹿をしとめたら自慢したくなる気持ちはわかる、でもあくまで角は肉の副産物であって、角をとって肉を捨てていくのはどうかと。
角は立派だけど肉の固そうなオス鹿と、その横に肉の軟らかそうなメス鹿がいたら、なんのためらいもなくメスを撃つ自信があります。( ̄∇ ̄;)
今頃になってコメントしても見られるかどうかわかりませんが
動物倫理の観点から見た狩猟について書いておきます。
動物倫理というのはまんま動物における倫理学ですね。
この学問においては「動物の権利」というものがあって
その内容は動物は
人間から搾取されずにそれそのものとして生きる権利があるというものです。
動物倫理は倫理学と
言えども法律の制定などにも極めて大きな影響を持っていて
一部の動物実験が法で禁止されるほどです。
動物愛護団体の基盤思想もこれです。
ここまで見た感じ動物倫理は狩猟に反対してるように見えます。
でも実際のところ動物倫理の学者たちのほとんどは狩猟に反対していません。
これは狩猟という行為が生態系の維持に役立ち
狩猟しないことで動物たちに甚大な被害をもたらすことがありえるからです。
じゃあなぜこういう過激な動物愛護団体がいるかというと
こういう人たちは学会で理性的に議論してる人とは違って
基本的に感情で動く人たちです。
でも誤解して欲しくないのは動物愛護団体というのはこういう団体だけではなく
しっかりと法を守り理性的に活動してる人もいるということです。
こういう団体のせいでそういった団体までがとばっちりを受ける状況はなくしていきたいものです。
はじめまして。
>動物愛護団体というのはこういう団体だけではなくしっかりと法を守り理性的に活動してる人もいるということです。
僕が猟場で出会った動物が大好きすぎるご婦人や、TVなどでもよく登場するシーシェパードなどの極端で声の大きい人たちの例が頭に浮かびがちですが、実態はそうなんですね。
まともじゃないのはハンターにもいます。自分がそうならないようにしていきたいと思っています。