鴨鍋を作ってみた。

自分で獲ってきたカモでうまい鴨鍋が食べたい。何度も言うようですが、これが狩猟を始めた原点でした。

志を立てて地元警察の生安課へ赴き、一挺目の空気銃を手にし、そして月日は流れ…。ありがたいことに今では当たり前のようにカモが獲れるようになりました。

しかし2年目のシーズンに勢いあまって23羽ものカモを獲ってしまったことから、以降、贅沢なことに鴨鍋に飽きてしまい、今でも冷凍庫にはカモがたくさん詰まっています。orz

今日はそんな状況を打開すべく、原点に戻って丹精込めて、新たな気持ちで鴨鍋づくりに再挑戦してみます！

鴨鍋 材料（2～3人前）

• カモ（マガモかカルガモ） 1羽
• 白ネギ　2本
• にんじん　1／2本
• ごぼう　1本
• まいたけ　1パック
• 白菜　1/6把

だし材料

• ◎水　500ccぐらい
• ◎鴨ガラ　適量
• ◎だしこんぶ　適量
• ☆めんつゆ（濃縮2倍）　120cc
• ☆きび砂糖　大さじ1
• ☆調理酒　大さじ2
• ☆みりん　大さじ2

鴨鍋 作り方

使用するカモはこちらアオクビ。マガモのオス。去年の11月27日、回収時に油断から肋骨を骨折してしまった感慨深い一羽です。その骨折もほぼ癒えたので、快気祝いとして快気祝いをする原因となったカモを鍋にして食することにします。

精肉してみると、むむっ。脂の乗りはイマイチ。そして体に残ってる血の量が多いような気がする。むね肉の色もいつもより深いような。あばら折りながら下処理したからね、ちょっと雑なのは仕方ないね。(´・ω・`)

野菜を適当な大きさに切り分けます。多少血の臭いが残っていてもこの野菜たちが中和してくれるでしょう。

レシピには白菜が入ってますが、今年は白菜高いのであきらめました。一玉480円ってなんやねん。買えるか。

臨機応変にいきましょう。レシピ？ あんなの飾りです。(´・ω・`)

だし材料のうち◎のものを鍋に入れて火にかけます。白菜から出る水分がないので水はちょっと多めにしよう。ガラは首のところと肉を取った後の足の部分です。

ガラもこんぶも水から入れて弱火でじっくりだしを取りましょう。沸騰させてしまうとだしこんぶからぬめり成分が出るので、こんぶは沸騰前に取り出します。今回は顆粒のこんぶだしを使ってますけど。

煮立ってきたら☆の調味料を投下。

と、ここで気づいたのですが、上のレシピは「小さい鍋で一人前を二回作る場合の総量」だったんですよね。レシピを作った数年前は小さい鍋しかなかったから。でも今回は2～3人前の土鍋を使ったので、必要量の割合が若干変わってきました。

さっき丹精込めて作る、と言ったな？ スマンありゃウソだった。かなり適当になってきた。性格はもとから適当だけど。orz

まぁレシピはおいしく作るための目安であって絶対のものじゃないわけだし、と言い訳しておいてから野菜を煮込みます。甘辛い感じが好みなのでめんつゆときび砂糖をちょっと増量しておきました（分量外）。

ふたをして弱火で15分ほど放置します。くたっとした野菜が好みでない方はもうちょっと短めで。

野菜に火が通ったらいよいよ鴨肉投下。

こっちは逆に火を入れすぎると硬くなるので、ほどほどで火を止めましょう。

完成。見た目はごちゃっとしてるけどだがそれがいい。うまそうですよ！

火の通りもほどよい感じ。では七味を振って、いただきます！（・∀・）

鴨鍋 食後の感想

飽きてるとか言いながらなんだかんだで完食。食べてみるとやっぱりうまいんだよなぁ。ごちそうさまでした。m(_ _)m

よく言われることですけど、カモはやっぱりだしが最高！ ガラと肉からでるエキスとネギやキノコ、根菜の風味に甘辛い味付けがグッド！ 狩猟では必ずしも状態のいい獲物ばっかり獲れるとは限りませんが、脂乗りがイマイチのカモであっても十分楽しめます。

カモ臭はほとんど気になりません。七味とネギの香りでうまく隠れています。若干の血の臭いはあるけど、それもまたジビエ。もう慣れました。この「慣れ」ってのも自家製ジビエを食べる上で案外大切なことです。

そして、最後は甘辛だしの鴨鍋ということで蕎麦でしめる！

…と、いきたいところでしょうかね。関東の人は特に。でも一度、中華そばの玉で「鴨ラーメン」を試してみてください！ こっちもなかなかいけますよ。（・∀・）

あとは、味付け的にすき焼きに近い構成なので、うどんを煮込んで卵とじにするとかでも楽しめそう。

ジビエの本場、西洋でもよく食べられているカモは和風でも洋風でもおいしく食べられて、しかも性能のいい空気銃があれば捕獲も比較的簡単。銃猟の入門にふさわしい狩猟鳥なのでした。