狩りバカ日誌 2017年1月15日(散弾銃・シカ巻き狩り)
公開日:
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最終更新日:2017/01/17
狩りバカ日誌2016
曇り時々雪 0℃/-6℃
最強寒波とやらが来襲ということでかなり冷えはしたけれども、わき水が見事なつららになっていたぐらいで積雪はほとんどなく、今日も元気に出猟。
犬を入れての巻き狩りの前に、朝一番は単独で忍び猟だ。
いつもはあまり入らないエリアに入ってみた。
地理感のない薄暗い森というのはちょっと不気味だが、手の中で黒光りする鉄塊が勇気づけてくれる。
何らかの動物の毛が大量に含まれた糞を見つけた。
このあたりで肉食獣といえば…クマか!? Σ(゚д゚;)
手袋をおいて大きさ比較。このぐらいの山?がふたつあって総量はけっこうなもの。こりゃ何の糞だ…?
クマはもっとどてっとしてたイメージがあるし、シシでもないし、これはひょっとすると…
この本で見ると、やはりどうやらこれはキツネの糞の様子。ということはこれはネズミかウサギの毛か。リスもたまに見かけるし、そういうものを食べてるのかもしれない。
でも、キツネ自体はまだこのへんでは見たことないんだよなぁ。足跡と糞だけだ。
忍び猟を切り上げ、巻き狩りの待ちに入る。
積雪こそないけど、この寒さで地面が霜柱になって溶けない。当然、踏んで歩くとザクザク小気味いい音を立ててくれる。童心に返るには有効な行為だが、狩猟をするにはぜんぜんうれしくない。
あったかすぎるのも困るけど、寒すぎるのもイヤだなぁ。0~5℃ぐらいが個人的にはベストかもしれない。
などと考えていると、どうやら犬は蛇行をくり返しながらこちらへ向かっている様子。ということは一直線に走るオス鹿でもシシでもない、と。
メス鹿の姿を思い浮かべながら来るであろう方向を注視していると…! 天然記念物が走ってきた! こいつは撃てねぇ! (゚∀゚;)
20mあるなしまで近づいてきたけど、こればっかりはどうしようもない。鹿だったら絶好のチャンスだった…。
カモシカを見送ってそのことを報告していると、30秒ほどしてカモシカの来た方向に動く影が。もういい歳だけど30秒遅れならなかなかいい動きだ、猟犬。
が、何か様子がおかしい。まっしろな紀州犬のはずなのに茶色い。そして四頭に分裂している。
…ちがう、鹿の群れだ! Σ(゚д゚;)
追っているのはカモシカだと思っていたので、まったくのノーマーク。報告中のこちらの声は当然聞こえていただろう。
カモシカが走っていた場所より上へ進路転換し、尾根の向こうを見え隠れしながら走っていく。あれでは撃てない。
まさかカモシカと鹿の二段構えとは。なんて日だ…orz
だが、僕の待ちはいわばこの追い山を走る獣道の要衝とも言うべき地点。鹿たちはぐるっと回って再度戻ってきた! チャンス再来!
やや予想とはちがった方向に現れたので身構える余裕が取れず、立射で対応するしかない。距離は50~60mってとこか。こないだと同じぐらいの距離だけど今回はメスのぶん足は遅い! 当たれ!
バコーン!
倒れない、もう一発!
バコーン!
倒れない。ラストの矢を撃ち込みたいが…距離があるうえにまたしても馬酔木が邪魔をする。これまでか…
が、シカはそこで立ち止まってこっちを見た! シカがたまに見せる、なぜか理由の分からない行為。距離は70m前後、やや遠いけど絶好のチャンス!
バコーン!
ラストは膝射でのぞむも、シカはそのままきびすを返して下っていった。うがあああああああああ!!!!!! ヽ(`Д´)ノ
でも当たったかどうかは実際に確認してみないとわからない。シカのいた場所まで下って確認してみると…地面に血痕が! 当たってる!
しかしそれにしては、ここを下りていったのか…。人間に通れるような場所じゃないぞ、落ちたらよくて骨折ってとこか。先週と同じでまだまだ余力はあるようだ。
血痕をあらためている僕の横を犬が白い風のように追っていく。頼んだぞ!
僕も後ろから血痕をたどり、見失ったり再発見したりしながら追跡するも結局ロスト。犬も振り切られて二週連続の半矢(先週は推定だけど)。
最終的にシカは川を渡って逃げたようで、川岸の葦に少量の血がついていた。出血はかなりおさまっていた様子。狼がいた頃ならともかく、天敵のいない今なら今回のも生き延びるだろう。
それにしても…。
射撃の腕が頼りないのはわかっているが、もしこれがM870より精度の高い、遠距離射撃用のボルト式サボット銃だったりしたらどうだっただろう?と考えてしまう自分がいる。
練習も猟期が終わったらする予定だけど、開けた場所でシカ撃ちをやる以上、銃も精度の高いものを持っておくべきじゃないのか。という考えが頭に浮かんでいる。やはり半矢にするとモヤモヤしたものが残るのは鳥でも四つ足でも同じだ。orz
【本日の猟果(グループ)】
発砲 3(うちspinicker 3)
捕獲 0
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Comment
同じ日に忍び猟と巻き狩りをされるんですね。
うちのグループは午前中に2匹、午後は別の2匹、もしくは1匹の犬を使います。
spinickerさんのグループでは犬は一度に何匹入れて囲むんですか?
巻き狩り前に早起きをいとわない有志のメンバーが追い山近くの思い思いの場所で忍びに入っています。その後巻き狩り、と。
鹿グループでは現状犬は一頭だけです。来期からはもう一頭加わる予定。体験参加中の猪グループは…いっぱいいます。10頭以上いるような。猪猟は犬のケガがつきものだしやっぱり数がいないと、という面もあるんでしょうね…
お久しぶりです。撃てるチャンスがあっていいですね。
私は、31日に目の前に出現した猪に向かって撃ったら、排莢不良(自分の作ったカバーに薬莢が引っかかって)2発目が撃てず、目の前でやり過ごしてしまいました。今でも悔しいです。
出来る事なら、この春にでもMSS-20を手に入れたいと思っていますが、おそらく、威力、速射、弾数の問題でライフルには勝てないでしょう。なので、射撃用で申請したいと思ってます。
20番のサボット銃身のボルトのみで猟をしている知り合いがいてますが、弾代がすごいみたいです。それと速射が出来ないので、巻狩りには参加していないそうです。
早く、5年でライフルが所持出来るように、改定があればいいですね。
おひさしぶりです。猟期はお互いにいそがしいですね!(・∀・)
万全の状態で撃てることってなかなかないですよね。こないだのカモシカが鹿かシシなら完璧だったんですが…orz
MSS-20も定番のスラッグガンですね。猟用途ならシシより鹿向けですけど。僕はブローニングのA-BOLTハーフライフルが気になっています。FX110も欲しいけど、どっちもは無理だからなぁ。迷っています。(´・ω・`)
お久しぶりです。
雪降って無いんですね。こちらは、大雪で猟場に入れなくて中止になりました、適度な積雪なら足取りが掴めてベストなんですが、
50オーバーではこちらの身動きが取れません!Σ( ̄□ ̄;)
半矢残念ですね、弾はスラッグだけですか? 私はスラッグとバックショットで使い分けてヤってます。
1の矢 バックショット 2の矢 スラッグ 3の矢 スラッグ みたいに、鹿だとバックショット多め、猪だとスラッグメインとか、足の速い鹿には有効かと! 猟場の状況や犬の絡み方にもよりますが。 (^o^)/
おひさしぶりです!
大阪北部~京都南部らへんが雪の境界だったようですね。奈良県某村ではちょっと雪化粧といった程度でした。標高の高いところでは道はバリバリに凍ってましたけど。。。
奈良とか和歌山とかはお上からバックショットの自粛要請が出ているのです。真球で大粒なバックショットは跳弾がらみの事故が多いそうで。違法ではないんだろうけど、使用は控えています…(´・ω・`)