スマホ用登山アプリ「山と高原地図」で金剛山に登ってみた。※画像大量

公開日: : 最終更新日:2016/10/24 登山関連ツール

金剛山頂

さて、次の猟期に向けてぼちぼち足腰を鍛え直しにかかりましょうかね。

意見はいろいろあるでしょうが、そのためにはやはり登山がベスト! 道具に凝らなければお金もほとんどかからない、森の中の適度な運度は気持ちがいい。まさに僕のような貧乏ハンターのためにあるような娯楽です。 ^ ^

とはいっても、同じ山ばっかりだと飽きてしまいそう。でも初めての山へ登るのはちょっと不安も。

というのも、実際に体験するまでは知らなかったのですが、山の中、というか森の中って、暗くなってくると不思議なほど一瞬で方向感覚がなくなります!

昔の人が言う「狐に化かされた」ってのはこういった状態のときに起こったことなんじゃないか、とひそかに思っているぐらいです。黄昏時のことを「逢魔が時」と言うぐらいですからね。(´・ω・`)

しとめたカモの回収に向かう時、暗くなりかけていたので近道としてちょっと入っただけの森ですら、池が見えないところでは自分が今どのあたりにいるのかわからなくなったほど。

その恐怖を知っているので、文明の利器に頼ることにしました。スマホ用登山アプリ「山と高原地図」です!(`・ω・´)

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山と高原地図

登山アプリは他にも高機能なものがありますが、事前に地図を表示させてキャッシュを取得しておく必要があるなど、なにかと手間なものが多くて初心者向きじゃないような気がします。(´・ω・`)

その点、これはただインストールするだけですぐ使えてとっても簡単。もちろん電波の入らない場所でも使えます。できることはそう多くないようですが、とりあえずは登山道をきっちり表示してくれればOKなので、入門用ともいえるこのアプリを試してみることにしました。

地図は1エリア500円。ちょっと高いような気がした!

・・・のですが、1山じゃなく1エリア。なので、その中に存在する山の登山道がたっくさん収録されています。僕が買った「No.49 金剛・葛城 紀泉高原」だけでも、全制覇するにはどれぐらいかかるんだってぐらいたくさんの登山道が収録されています。

実際に使ってみましょう

山と高原地図キャプチャ
金剛山

では、実際に金剛山への登山で使ってみましょう。今回のルートは「水越峠→ガンドガコバ林道→カヤンボ→ダイヤモンドトレール→山頂→大日岳→六道の辻→太尾塞跡→太尾道・東尾根→水越峠」です。

山と高原地図説明

ちょっと長いですが、地図の見方はこうなっています。案外きめこまやか。

葛城山登山道入り口

ちなみに、この金剛山登山道のすぐ後ろには葛城山への登山道もあります。また今度行ってみよう。

レンジファインダー

必携品、レンジファインダー! というのも、山の中ってものすごく距離がつかみにくいのです! 水面のカモまでの距離はかなり正確に読めるようになってきているのですが、山中だとからっきし。そのトレーニングも兼ねています。

ガンドガコバ林道→カヤンボ

ガンドガコバ林道からカヤンボ方面への分岐。このルートでは山頂までいたるところに案内板が出ているので、普通に登るだけならまず迷子になるようなことはないはず。アプリがあってもなかっても。

余談ですが、山に関する地名って、「ボ谷ノ池」だとか、この「ガンドガコバ林道」みたいな、カタカナまじりのわけのわからない地名をよく見るんですが・・・。どんな経緯で「ガンドガコバ」なんて名前が付けられたんだ。。。(´・ω・`)

カヤンボ

カヤンボにあるちょっとした避難小屋のようなもの。高見山に登った時にもうちょっと本格的なやつを見たけど、金剛山にもこんなのがあるんだな、初めて知った。。。

0円の杖

去年の金剛山登山で拾った、いい感じの木の枝を杖として使っています。登山用のストック高いし・・・。(´・ω・`) これならタダですが、いい感じの枝ってありそうで案外ありません。いいの見つけたらキープしときましょう!

一の鳥居

分岐っぽいところにはほぼすべて案内板があるので、特に問題なく一の鳥居まで出ました。ここまできたら山頂はすぐ。ダイトレ(ダイヤモンドトレール)は道もはっきりしていて特に難所らしい難所もない、歩きやすい登山道です(金剛山に関しては)。

護摩行

一の鳥居を過ぎようとしたとき、左手(伏見峠方向)からなんか聞こえてきたので寄ってみると、山伏衆の護摩行が行われていました。忘れがちだけど、金剛山って密教の聖地でもあるんだよなぁ。しばらく見入ってました。

金剛山頂

山頂到着。我らが南河内が一望できます。ふう。道は険しくはなかったけど、いつもの伏見峠ルートと比べると長かったのでちょっと疲れた。。。

下山ルート

転法輪寺向かって左、大日岳ルートから下山します。ここからが山登りビギナーにとってちょっと不安な展開になったのでした。orz

分岐
分岐表示なし!

このようにわりと違う方向へ向かう分岐に出たのですが、アプリの地図では一本道になっています! これは一体・・・ orz

結局、この時は左のルートを選択して地図上のルートに入れました。

おそらくどっちを通っても同じところに出るんじゃないかとは思いますが、それを書いていてくれないと初めて通る者は不安になります。。。改善してください昭文社さん! m9(`・ω・´)

大日岳

なんとか大日岳に到着。昔は無線局の基地があったそうですが、今はちょっと開けた草地になっています。

大日岳すぎ
大日岳すぎ地図

大日岳をすぎてちょっとのあたりも、先ほどではないですが分岐があるように見えます。が、さっきのこともあっておそらくどこ通っても同じだろうなと思ったので、アプリの地図を見て方角だけ注意して適当に歩くことに。

結局はそれで大丈夫でしたが、この「山と高原地図」がないとかなり不安になっていただろうと思います。

六道の辻

六道の辻、到着。

六道の辻といえば仏教用語にもなっていますが、「六本の道がひとつに交わる場所」という意味でもあります。やはりこの場所にいたる道が複数あったのでしょうね、昔から。

馬の背

馬の背のような細い尾根を通って太尾塞へ。登りとちがってこのルートはそれなりに険しいです。足を踏み外したら滑落するな、ってところもいくつかはありました。まあ、せいぜい落ちたとしても10mかそこらですけど、危険は危険です。

太尾塞跡

太尾塞跡。塞ってつくぐらいだから要塞があったんでしょうね。てっぺんには城(国見城)があるわけだし。

ここから先はそこそこ急な下りになります。

太尾塞すぎ

このあたりはかなりの勾配。滑落防止のロープがあちこちに張ってあるのでそれをつかんで上り下りしましょう。ここで足を踏み外すとちょっとよろしくないことになります、とくに下りは。

・・・あっ、もうバッテリーが残り少ない! アプリが見れなくなる、これはまずい! Σ(゚д゚;)

携帯用バッテリー

・・・となると一大事なので、ちゃんと携帯用のモバイルバッテリーを持ってきています。これに満充電しておくとiphone5sなら空っぽからでも3回か4回は満タンにできるという優れもの。これはちょっと古い型ですが、

今買うならこのあたりでしょうかね。あるとないとでは大違い! てかダンボーのいいなぁ。。。

アオキの群生

もうすぐ下山。標高が低くなってきたので、植物相も豊かになってきました。これはアオキの群生です。

まったく食害にあっていないところをみると、このへんにはまだシカは入ってきていないようです。シカの大好物ですからね、アオキは。シカがいたら背の届くところの葉っぱは丸坊主になってるはずなので、一発でわかります。

水越峠操車場

おつかれさまでした、水越峠まで下りてきました! ラスト、車を止めたところまで歩いて終了です。これが案外つらかったw

今回のルート総括

ルート全貌はこんな感じ。下りのオレンジで示した○のあたりが道がわかりにくかったりちょっと険しかったりで要注意、それ以外は歩きやすくて楽しめました。やっぱり登山はいいなぁ! (´▽`)

山と高原地図アプリによると所要時間は3時間5分、走歩行距離は9.4kmでした!

山と高原地図の評価!

個人的評価 ★★★★★★★☆☆☆(7/10点)

まず、ルートの分岐っぽいところをもうちょっときっちりと表示してほしかった。。。いちおうは「金剛山登山情報」の紙の地図も持ってきてたけど、メインはやっぱり山と高原地図アプリなわけですからね!

あと、ルート記録間隔を10秒~10分の間で設定できるのですが、30秒間隔だとルート線の描写はきれいだけどバッテリーの消費が早い。5分だとバッテリーの保ちはいいけど、間がとびとびになりすぎて線がジグザグになる、と。このあたりが不満です。(´・ω・`)

ただ、機能は思っていたより充実していて、記録したデータを山専用のコミュニティサイト「ヤマレコ」へアップもできるようで(僕は使ってませんが)、ヤマレコを利用してる人にはあとひとつ★を追加してもいいかも。

不満はなくもないですが、とりあえず迷子の心配がなくなるだけでも山行き初心者には悪くないアプリだと思います。(`・ω・´)b

次の猟期に向けて、これからもこのアプリとバッテリーを持って、近畿の山を登りまくって精進する所存です! ああ楽しみだ! ^ ^

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Comment

  1. トキハ より:

    そういうアプリは使い込めば便利そうですね。
    山歩きでもストックがあると下りがだいぶ楽ですよ。
    わたしはイトーヨーカドー奈良店のモンベルでアウトレットのストックを買いました。
    山越えですが第二阪奈を使えばすぐですよ。
    以前東大阪に住んでいましたので、近鉄の駅で配布しているてくてくマップで周辺を歩きましたが、金剛山は行っていません。
    http://www.kintetsu.co.jp/event-hiking/sansaku/tekumap.htm
    http://www.kintetsu.co.jp/zigyou/teku2/pdf/osaka10.pdf

    • spinicker より:

      確かにストック、というか杖も楽になるんですけど、あまりに楽すぎるのも考えものなので、本当にしんどい時ぐらいしか使ってないです。。。
      でも下りで使うぶんには良さそうですね。僕の場合、この時期はまだ体重がかなりあるので、下ってるとなかなか膝にダメージがありまして。( ̄∇ ̄;)ゞ

      てくてくMAPもちょっと見てみましたが、よさげですね。生駒縦走コースが気になりました! (・∀・)

  2. よし より:

    丸滝コースともみじ谷に良く行きますが、GPSは必要ですね(^-^)/
    予備のリチウムバッテリーもあると安心。

    • spinicker より:

      今、山と高原地図でそのルートを見てみたのですが・・・難路指定されてます! 滑落する自信があります! (x_x)
      もうちょっと精進を積んだらそのルートにも挑戦してみようと思います。(・∀・)

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