ハンターになってわかった映画のウソ
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ハンターになってわかったこと
数々の試験・手続きを突破して(銃猟)ハンターになると、射場と猟場で合法的に発砲できるようになります(リコイルが皆無といっていい空気銃はちょっと今回置いておきます)。
それまでにも教習射撃で一度クレー射撃の実習があるわけですが、これはまずまず当たりました。
3ラウンドやって2ラウンドめでは25発中15発的中。教習では初矢のみといっても、飛び方も簡単で銃もトラップ専用銃を使わせてもらっていたのでよく当たりました。弾も散弾ですしね。
しかし、大物猟で使用するのはたいていは一発弾のスラッグ弾(奈良県ではバックショットでの大物猟は自粛を要請されていたと思います、事故が多いそうです)。
やはり違いがあるのだろうな、とスラッグ射撃の練習に行ったわけですが・・・やっぱりそう簡単には当たりませんでした。orz
そのときはたまたま詳しい人にいろいろ教えていただいたおかげで弾痕不明とかにはなりませんでしたが、普段見ているハリウッド映画の主人公のようにはいかなかったわけです。
ハリウッド映画といえばピストルがよく出てきますが、僕もカンボジアかベトナムかで何度かピストル射撃はやったことがあります。10年以上前の話ですが。
銃身が短く散弾も使えないピストルは30mも離れればそれはもう当たりません! 対象が動いていればなお当たりません。思っていた以上に当たりません。リコイルのきつい銃は無意識のうちに体が身構えて硬くなってしまうのも難儀です。
でも主人公はばんすか当てまくってますよね。悪者の弾はまったくもって当たりませんがw
ハッキリいえば、よっぽど訓練していない限り、10mや20mならともかく遠距離でピストルなんか当たらないのが普通です。普通なはずです、僕のヘタさ加減を考慮しても。
ましてや一発で昏倒即死百発百中連戦連勝! というようなことがあれば、どう考えてもそんな話はフィクションであり登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものでしょう。
それほどまでに、基本、銃というのは当たらないものなのです。だから練習するわけなんですけどね!
ハンターになってハリウッド映画の見方がちょっとだけ変わりました。「あんなに当たるわけないよなぁ」と。
しかしまぁ、仲間がピンチに陥ってるシーンで
「よく持ちこたえた、あとはオレに任せな・・・」
とか言ってニヒルな笑みとともに現れた主人公が、撃っても撃ってもまったく当たらず涙目になっているようではコントか何かですからね。だからアレはあれでいいんですね!
しかし僕は映画の主人公じゃないので・・・もっと練習すべきですね。 ^^;
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画像はhttp://fi.wikipedia.orgより[/caption] 僕にとっての銃
Comment
こんにちは。
iPhoneアプリでDeerHunterという狩猟ゲームがあります。
3Dゲームでフィールドで一定数の獲物を狙うのですが、最後の一匹を仕留めるとき、弾をカメラが追っていく視点になるのです。
この弾が放物線を描かず、まっすぐ、一直線に飛んで行くのでとても気持ち悪いです。(^_^;)
狩猟を始める前は弾がレティクルの中心に当たるのは当然と思ってましたが、実際には標的との距離をレティクルの上下で調整しますよね。
実際にそこまでゲームに求められると嫌になりそうですが、ゲームとリアルは色々違うな~と、思いました。(^_^;)
DeerHunter2014でしたっけ? あれはクズリ撃ちとかオオカミ撃ちとかがあってなんかゲームハンティング色が強くて、どうも食指が動かないんですよねぇ、一度インストールしてみたんですけど。。。
僕としてはDeerHunter2005の方が好きです。さすがにグラフィックなんかは古さが隠せませんが。^^;