ハンターになってわかったシモ・ヘイヘのチートっぷり
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最終更新日:2016/10/17
ハンターになってわかったこと
僕にとっての銃という物はあくまで獲物を獲るための道具なので、ピストルやら軍用銃やらにはそれほど詳しくありません。
が、まったく知らないわけでもなく、たとえば「モシン・ナガン」という往年の名銃なんかは名前ぐらいなら知っています。
というのも、この銃(を改良したもの)が画像の人物「シモ・ヘイヘ(シモ・ハユハ)」という、チート級スナイパーが使っていた銃だからです!
シモ・ヘイヘとは、
フィンランドの軍人。フィンランドとソビエト連邦の間で起こった冬戦争では、ソビエト赤軍から“白い死神”と呼ばれ恐れられた。スナイパーとして史上最多の確認戦果505名射殺の記録を残している。(wikipediaより抜粋)
という人物です。実はこの人も平時は猟師をしていた人で、なんとなく親近感を持ったのも興味を抱いた要因かもしれません。
(この場では戦争の是非ではなく「銃弾をターゲットに命中させる技術」にフォーカスして話を進めます、僕は1種猟師なので)
この人、ネット上では超人的な伝説がまことしやかに語られています。ご存じの方も多いでしょうが。
シモ・ヘイヘを含むフィンランド軍わずか32名が迎え撃った相手は4000人のソビエト連邦軍。フィンランド軍は終戦までコッラー河付近の領土を守り抜き、この戦果は後に“コッラーの奇跡”と呼ばれた。(NAVERまとめより抜粋)
まぁ、このへんもすごいのでしょうが、ハンター的にはピンと来ません。この人の何より信じられないのは、
ヘイヘはスコープを使用せず、銃身に付いた鉄製の照星と照門のみで狙撃を行った。これは、猟師時代からの射撃姿勢への慣れと装備の軽量化に加え、スコープのレンズによる光の反射で位置を悟られるのを嫌ったことによる。ヘイヘの狙撃は連続的な射撃と精度を両立していたと言われ、狙撃訓練課程では150mの距離から1分間に16発の射的に成功したという逸話が残されている。実戦でも、300m以内ならほぼ確実に敵兵の頭部を狙撃したという。(wikipediaより抜粋)
はっはっは。ウソつけ。(´・ω・`)
300m先のサッカーボールが肉眼でまともに視認できると? で、照門照星のみでほぼ確実に命中させられる? 何MOAの照星だ? ヘタすりゃゴルゴ13よりすごいぞそれは! ハンターになった今ならわかる、そんなわけあるかあああああ!!!!! ヽ(`Д´)ノ
などと言いたくもなるのがこの人、シモ・ヘイヘ。しかもどうやらこれらは本当のことらしいのでさらにおそろしい。マジすか、そんなことが可能なのか・・・。今でもちょっと信じられないんですけど。そう言われるとこの画像、たしかに死神っぽいですね・・・( ;゚Д゚)
平均気温-20℃から-40℃という酷寒の中で、純白のギリースーツに身を包んで狙撃を行い、その活躍によって赤軍兵士から“白い死神”(”Белая Смерть”(ベーラヤ・スメルチ、フィンランド語では”Valkoinen Kuolema”))や“災いなす者”などとあだ名された。(wikipediaより抜粋)
通称「白い死神」。なんとも厨二病ごころをくすぐられる二つ名ですね、当方もうアラフォーですが! そんな二つ名が欲しいものです。さしずめ僕なら「太い死神」といったところでしょうか。ダサイですね! (≧▽≦)
・・・いや、ここまで一発も鹿に当ててないんだから死神ですらないな。「太いヘタクソ」が関の山か。かっこいい要素が一つもねぇ・・・orz
と、シモ・ヘイヘは人間に備わった能力のすごさを再認識させてくれたわけですが、僕にはそこまでの才能はないので、来期はおとなしくホロサイトかドットサイトを載せて大物猟に挑み、一頭ぐらいはしとめて「死神」を名乗りたいと思います。
来期こそ「太いヘタクソ」は返上だ!(←ちょっと気にしている)
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Comment
本文を読む間中、爆笑しっぱなしでした!!
でも、あり得ると思います。
うちの村の山師なんかは、鉈なげて10m先の竹(!)に刺さりますし。
シリア旅行に行った時は、ジモピーが礫砂漠の向こうを指さして、「人が来る」って。こっちは双眼鏡覗いて、「あぁ、確かに何か動いてる?人なの?」って感じ。
文明社会で便利な道具を手に入れると言うことは、大切な能力を失うことなのかもしれませんね。
岐阜県のヌー、確認できました!友人の高校の近く。そんなところに出没していようとは。。。年末の帰省の際に30分程度で行ける場所ですが、両親には銃の所持についてナイショなのでちょっと。。。
シリア旅行いいですねぇ。僕も10年以上前、バンコクで出会ったシリア帰りの日本人にダマスカスの写真を見せてもらっていつか行ってみたいと思ってたのですが・・・あんなことに。(´・ω・`)
文明にどっぷり肩までつかってる人ほど五感が鈍い、ってのはあるでしょうね。サンコンさんだったか、ケニア出身の人が「現地の人は視力5.0ぐらいある、先にライオンを見つけないと食べられるから」とか言ってたし。半分ネタでしょうけどね!
うちは父も昔はハンターだったし母はもう亡くなったしで、なんの気兼ねもないです! (・∀・)
サバイバルチームにいた元自衛隊のレンジャー(日本の特殊部隊)の友人は照星照準門のオープンサイトでも150mヘッドショット250mでも胴体を狙撃出来ると言っていました。300mヘッドショットは少し色が付いてるとは思いますが一般人にはそんなロングレンジは不可能でしょうね。
今、その友人はアメリカでガンシューティングのインストラクター兼オーナーをしています。
レンジャーは陸上自衛隊の精鋭部隊でしたっけ? 自衛隊の練度は変態的な高さだと聞きますから、なんかありえそうに思いますw
なんだかんだ言って一番信頼性の高いのはアイアンサイトですからね。頑丈だし電池切れなんかないし。あれを使いこなせるようになるのがベストだとわかっていても楽な道に走ってしまうw