狩りバカ日誌 2015年12月13日(散弾銃・シカ流し猟&巻き狩り)
公開日:
:
最終更新日:2019/03/25
狩りバカ日誌2015
曇りのち晴れ 16℃/6℃

猟期もはや1か月を消化し、獲物はいまだ0。
いろんなところでこばんざめっているので冷凍庫は充実しているのだが、もうぼちぼち何か獲りたいなぁ。M870に関してはまだ鳴らしてもいないし。せっかく定評のあるドットサイトSD-33を買ったのに宝の持ち腐れだ。(´・з・)
しかしツイッターでも意見いただいたが、確かに今のように「獲りたい!」という意欲が強すぎると安全面がおろそかになってしまう。事故を起こしたら獲物ゲットどころか所持許可ロストだ。やっぱり安全第一でいこう。
今日は朝イチから1時間ほど単独流し猟、その後鹿師匠と犬を放してプチ巻き狩り。
・・・のつもりが、若干寝過ごして猟場に着いたのは日の出から30分ほど過ぎてからだった。orz
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とりあえずは昨シーズンに目をつけていた、PT4駆でないととても入れないような林道へサンバーを向ける。こういうところを流せるように、かつ猟期外には車中泊ができるようにこいつを買ったようなものだ! (・∀・)
前日までの雨で林道はぬったぬたのズルズル。しかしサンバー君は鼻歌を歌いながら悪路を走破している。なんとも頼もしい相棒だ!
しかし。30分ほど走っても一頭もシカの姿を見かけず。おかしいな、開けていて明るい林の多い、シカの好きそうな場所なんだけどなぁ。ここなんか特に。
どこにもシカの姿はないけど、痕跡すらないのかな?
なんかどうも納得できない。自分の見立てが悪くてここにはシカが来ることすらないのか、それとも来てはいるけど今はいないだけなのか。一度林に入って調べてみることにした。
ガチャッ、じ~~~~~っ(銃のケースを開ける音)バタンッ!
周囲にシカの姿はないので、遠慮会釈なしにでっかい音を立ててドアを閉め、これまたガサガサと大音響をとどろかせて下草を踏み分けて林に分け入る。
その時。ちょうど先ほど目をこらしていた15mほど先の場所から何かが飛び出してきた。3秒ほどその物体を見つめた後、正体がわかった。シカである。
Σ(゚д゚;)!?
な、なんで!? この距離とこの音で逃げないのか!? てゆーか、そこさっき見たけど何もおらんかったぞ!? どこから湧いた!?
これがシカのステルス能力だ。経験の浅いハンターは15m先で風景に溶け込んでいるシカを発見できない。こうなると不思議なもので、頭の中で「シカがいないはずの場所」から出てきた動物をシカだと認識できるまでにちょっと時間がかかるのだ。
シカは10mほど走ったところで立ち止まり、こっちを凝視している。距離25mあるなし。だが、先週に同じような距離でシカと見つめ合った時と同様、薬室には弾が入っていない。素早く装填するためには大きな音を出す必要がある。選択肢はない。
意を決してM870のレシーバーを勢いよくスライドさせる。心地よい金属音を聞きながらドットサイト越しにシカの方を見る。・・・まだそこにいる!

下半身には当てたくないがM870はそう正確な射撃ができる銃ではない。しかもいつ逃げてもおかしくない状況だ、ここはスピード命!
発砲までに要した体感時間は2秒。杉木立の隙間から見える姿のど真ん中にドットの光点を重ね合わせてトリガーを引き絞る!
バコーン!
同時に駆け出すターゲット。やや下りながら大きく右へと走っていく。そして驚いたことに、このシカが飛び出してきたあたりからさらに3頭のシカが現れて同じ方向へダッシュ!
また外したこのヘタクソが、そびえ立つクソの山め! しかもまだ他にもいたとは! Σ(゚д゚;)
予期せぬことの連続に慌てて追い矢をかけるも、レンズの向こうで枯れ枝がへし折れるのが見えただけ。三の矢は入っていない。またしても惨敗・・・orz
しばらく呆然とした後、何がどうだったのか現場検証してみることにした。
シカどもがいたのは間伐材が山積みになったところの向こうか、道理で見にくかったわけだ。で、シカが走っていったのはこっちか。この先が走りやすいのかな。確かこの丸太の横を通って・・・ん?
血痕が落ちていた。
当たっとるやんけ! 当たってるのにあんな何事もなかったみたいに走っていったのか。
野生の獣のタフさに驚くが、M870でぶっ放した弾がはじめて獲物を捉えた事実に勇気百倍! こいつをたどって100メートルでも1キロでも追ったるど! (`・ω・´)
・・・と、気合いを入れたが、その必要はなかった。

血痕の主、おそらく当才の子ジカはほんの10mほど先に倒れていた。
シカ童貞脱出! それもめっちゃうまそうな子ジカ! (゚∀゚)
どこにどう当たったのかを今後のために観察しておこう。
弾は右側面から入って第一胃を破壊、左側面へ貫通している。体のど真ん中を狙ったが、おおよそは狙いどおりのところに命中したわけだ。やるじゃんM870! と俺! (゚∀゚)
でも今回は体力のない子ジカだったからすぐに倒れたけど、大人のシカだったらもっと先まで走ってるはず。銃を構えても、盛大にしゃくっても逃げずにこっちを見ていたってのも、警戒心が薄い子供だからなんだろうな。
しかしSD-33はいい仕事をした! 走ってなかったとは言え、実猟の発砲1発目でいきなり命中させられるとは。一瞬で狙いをつける上でとても有用だった。スラッグ銃身のアイアンサイトとは雲泥の差だ。
あらかた調べたところで近くで同じように単独猟をしていた師匠に連絡、現場で枝肉にする方法を伝授してもらい、残りは師匠が猟場近くに借りている山荘でやることにして第二ラウンドの巻き狩りに出た。

先週同様、今回の巻き狩りも惜しかった! 師匠の待ちでは、犬の動きを見て待ちを変えたところ、しばらくしてその変える前の場所を通るという不運が今週もあった。同じ場所で待っておけば、と思ってもコレばっかりは仕方ない。
僕の方は100m以上先で犬に追われて逃げる大きなオスジカを発見したが、スラッグ弾ではまぐれ当たりを期待するしかない距離。200円の無駄遣いになりそうだったので発砲はやめておいた。
犬に追われたシカの動きと犬の猟芸を間近で見られ、また犬のデータも取れたのでこれからの参考になりそうな巻き狩りになった。

その後は山荘に戻ってシカの精肉。動物の体というのは見れば見るほど「肉とスジと骨でできた精密機械」という印象が強くなる(画像奥が腹側、手前が背中)。

つながり方さえしっかり見分けられればナイフは最小限で解体できる。手で筋肉間のつながりをはがしつつ要所要所でのみ刃を入れる、といった具合か。おかげで背ロースがこんなに美しく採れた! ( *´∀`)
最後は楽しく談笑し、すべて終わって帰路についたのはもうとっぷりと日が暮れてから。この時間だとシカやシシが村まで下りてきていてもおかしくない。
ロードキルしないように気をつけて帰ろう。仕留めるのは銃でだけにしたい。(´・ω・`)
【本日の猟果】
発砲 2
命中 1(シカ)
捕獲 シカ1(25m立射・胴体右から左へ貫通)
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Comment
おっ!やった!おめでとうございます。私も土曜日にバンビの背ロースを手に入れました。やはりドットサイトは有効ですね。当地の県北の80歳の老ハンターがドットサイトを装着してから年金以上に稼いでるそうです。
ありがとうございます! (≧▽≦)
80歳にして狩猟で年金以上に稼げているのもうらやましいですが、鉄砲で大物猟ができるほど元気だというのもいいですね。あやかりたいです。(・∀・)
おめでとうございます!!
いやぁ、私も肉が食べたくなってきました。しかし画像を拝見しますと、かなり山の中というイメージです。一人ではちょっと怖くて行けそうにありません。
当分は指をくわえて、イメージトレーニングだけにしておきます!
ありがとうございます! (≧▽≦)
山奥へ一人で入るのは確かに怖さも不安もあるんですけど、神秘的でキリッとした空気であるとか、大物が目の前を走るかもしれない! という期待感、緊張感なんかがそれを上回ってしまうのでやはり車を向けてしまいます。一度や二度は痛い目見るんでしょうけどね、そのうち。( ̄∇ ̄;)
おめでとうございます。自分で獲った鹿肉は、格別でしょうね。木曜日に、所持許可の試験があるので、何とか合格できるように頑張って来たいと思います。
私の所には、やっと罠の登録証が来ましたが、一緒に頼んでいた標識が入っていませんでした。箱罠が完成したので、土曜日にでも仕掛けに行こうと思っていたのですが、間に合うかどうか…。
ありがとうございます! (≧▽≦)
箱罠は自作すればかなり安くできますね。標識は専用のものでないとダメだったのかな。。。手書きでも必要な情報がわかればそれでいいと思うんですけどねぇ。(-_-)
木曜試験ですか、がんばってきてください!
鹿童貞脱出おめでとうございます!
新しいうちにタタキやソルベで戴きたい所ですね~
子鹿とはいえ、寄生虫や病気は怖いですけど・・・
自分も日曜にグループ狩り行って、30貫近い雄、20貫程の雌、仔イノシシが穫れました。
猪童貞は脱出できませんでしたけどね。’`,、(‘∀`) ‘`,、
ありがとうございます! (≧▽≦)
僕も鹿はタタキがいちばん美味いと思うのですが、最近では控えましょうという流れになってますね。肝炎ウイルスめ!
30貫はかなりデカイっすね! でももう発情期に入ってるのかな・・・。猟期始まってすぐはオスの方がいいと言いますね。
鹿ゲットおめでとうございます!
サンバー効果ですね。
ぴよもワゴンRからのKIX乗換えで泥道の安心感がハンパないです。
この記事を見ていたら装薬銃を気持ちになりました(笑)
が、まずはエースハンターでの鳥の回収率を上げたいと思います!
ありがとうございます! (≧▽≦)b
PT4WDサンバーと2WDエブリイでは安心感がぜんぜんちがいます! ただドロドロの道は4WDでもハンドルがきかないことがあるのが恐いですね。油断すると足元すくわれそうな感じはします。油断大敵。(`・ω・´)
状況が許すようになったら装薬銃もいいですよ! 静かな真冬の山にとどろき渡る発砲音を聞く瞬間は何物にも代えがたいです。日頃のストレスが銃声とともに吹っ飛んでいきます! (≧▽≦)