狩りバカ日誌 2016年2月13日(空気銃猟+猟場新規開拓)

公開日: : 最終更新日:2016/10/24 狩りバカ日誌2015

曇りのち雨 19℃6℃

サンバーバンと林道

僕にとっては今日が実質的に鳥猟最終日。天気も昼ぐらいまではどうやらもちそうなので、2015年度猟期最後の鳥猟+αにでかけることにした。

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気合いを入れていつも通りのルートへ車を向ける。と、いきなり最初の池からアオクビのペア発見! しかもオスの方はまだこちらに気づいていない、大チャンス!

いつものように林の方から回り込んでそろりそろりとアプローチを試み、30mほどの距離まで接近することに成功した。角度は若干の撃ち下ろし。

僕は空気銃射撃においてはこの30mほどの距離がかなり苦手だ。僕のレインストームで130気圧、18grのペレットを使って50mゼロインで設定すると、30m地点だとだいたい2cm強上に着弾することになる。しかも今回は撃ち下ろしなのでさらに上への補正がかかる。

アオクビはどうやらこちらに気づいたようだ。泳いで池の縁の植え込みに入ろうとしている。もう猶予はない、撃たないと!

パコーン!

わずかな水柱とともに身じろぎしたものの、そのまま勢いを落とさず泳ぎ続ける。喫水線との境界らへんに当たったようだ。飛ばないところをみると翼にダメージを受けたか。くっそ、半矢か!

二の矢、三の矢は大きく外れて有効弾とはならない。とうとう植え込みの中に逃げ込まれてしまった。

・・・あそこに入られるともう無理だ。この池は小さくて仕留めた場合の回収は楽だけど、その分半矢にした場合はカモにとって逃げ場までの距離も近くて厄介だ。今回は池の小ささが裏目に出てしまった・・・orz

ああくそっ、今期はここまで回収不能も半矢も0で来てたのに、よりによって鳥猟最終日に出してしまうとは・・・。たぶん上へ行くという意識が大きすぎて下を狙いすぎたんだろうな。この距離で仕留めそこなう時はたいていこれが原因だ、精進が足りねぇ。orz

沈む気持ちをひきずって池巡りを続ける。何度かチャンスはあったものの、さっきのことが頭にあるので万全の状態になるまで待機しているうちに飛ばれたり隠れられたりしてしまった。

まぁ、仕方ないな。一日に二回も半矢出すよりはましだ。今日のもう一つの目的を果たすとするか。

急斜面の獣道1

今日の目的の一つ、大物猟の猟場開拓。師匠の猟場を使わせてもらうのもいいけど、自分で開拓した猟場で獲物を獲りたい。という欲求も狩猟を続けているとやはり発生するものだ。

各種地図を突き合わせて調べてみると、カモ撃ちでまわっている猟場の近くによさげに見える山があったので、下見の準備もしてきてある。目星をつけた山の斜面にはわかりやすい獣道もついていて、どうやら見当違いでもなさそう。

急斜面の獣道2

むっ、ここにも。登りはともかく、この急斜面を下るにはシカの長い足は不利な気がするので、これはシシの道・・・だろうな。周り藪だし。(´・ω・`)

大物猟場開拓中

「あわよくばシカだけじゃなくシシも獲れれば」と欲張ったことを考えているので、国土地理院地図で広葉樹林も適度に入っている地域をチョイスしてある!

大物猟場開拓中

フィールドサイン発見! シカの糞だが・・・ちょっと古いな、シワシワだ。2、3日ぐらいは経ってそう。

大物猟場開拓中

すぐ近くにはヌタ場があった。ここは頻繁に使われているようだ。ただ、シカとシシ、どちらが使っているかはわからない。ここまでシシの痕跡はそれほど濃くないのだが・・・共用することはあるのだろうか? 師匠任せだったので自分で探るとなるとからっきしだ。(´;ω;`)

大物猟場開拓中

急にぽっかりと空が開けた場所に出た。一面のススキにオブジェのような巨石。なんとなく物寂しい気持ちになった。(´・ω・`)

大物猟場開拓中

カサカサ、カサカサッ・・・

右側の少し低いところから、断続的に足音らしきものが聞こえてくる。

ヤマドリでも出れば撃ってやろうとレインストームは持ってきているが・・・こりゃ何の音だ? シシだと空気銃じゃどうしようもないぞ・・・! (; ・`д・´)

カサカサ、カサカサッ・・・

・・・ふむ。カサカサと枯れ葉の鳴る音はするが、木の枝を踏み折るような音はしない。ってことは何か体重の軽い生き物、やっぱり鳥か。ヤマドリはまだ獲ったことがないぞ、ヤマドリだったらいいんだけどな。

意を決して覗き込んでみると、

フゴッ! ガサガサガサガサベキボキドドドドドドド!

1mぐらいの黒いかたまりが疾走していった。

っっっざけんな! おまえのようなヤマドリがいるか!!

・・・シシだった。逃げてくれてよかった。M870を持ってきていないこの状況で向かってこられたらどうしようもない。( ̄∇ ̄;)

大物猟場開拓中

急に丸腰で、というか装薬銃なしで歩くのが不気味に思えてきたので下山を決意する。その途中。

これは! てっかてかツヤツヤなシカの糞! これは新しいぞ、近くにいてもおかしくない。が、いたところでどうしようもないので記憶にとどめておこう。

大物猟場開拓中

しかし見知らぬ山、それも装薬銃なしとなるとなんて不気味なんだ! この林の中からぬっと牛鬼かなんかが姿を現してもおかしくないような気がする。

平成の時代、それも明るいうちでこのザマなんだから、まともな灯りのない大昔の人にとっては妖怪ってのは身近な存在だったんだろうなぁ。

大物猟場開拓中

それから数分もしないうちにシカの群れに遭遇。ひょっとしたらさっきの糞の主かな?

装薬銃はないし、あってもM870のライフルドスラッグではまぐれ当たりを期待するしかない距離。逃げていくのをじっと見守った。ちなみにこの個体の警戒鳴きは今まで聞いた中で一番の美声で思わず聞き惚れた。( *´∀`)

サンバーバンと林道

ふぅ、やっと戻って来れた。しかしいい勉強になった。

  • 雑木林は人の手が入っていないところが多くて下草ぼうぼう、木々もぐねぐねに生えていて見通しが悪すぎ、撃てる場所はそうそうない。
  • 針葉樹林は下草が少なく木々も垂直に立っているのがほとんどなので雑木林より格段に撃ちやすいが、若木の多いところは間隔が密でここも撃ちにくい

ってところか。やはり自分の足で歩いてまわるのは大事だな。

カルガモ射獲

最後はいつもの池見回りルートに復帰、カルガモ1羽を今度こそ56mヘッドショットのトンコロで仕留めることに成功した。ゴアテックスブーツの防水性能を活かしてくるぶしまで水に浸かり、用水路からの狙撃。腹の茶褐色が薄いのでメスっぽい? の割にはかなり大きいけど。

最後は有終の美になったけど、返す返すも朝の半矢がくやしい。今期こそは半矢0達成かと思ったのに! 来期以降の課題に持ち越しだなぁ。orz


【本日の猟果】
発砲 4
半矢 マガモ1
捕獲 カルガモ1(56m用水路レスト・ヘッドショット)
回収不能 0

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Comment

  1. 槍のナガサKI より:

    フクロナガサ(又鬼山刀)は鬼刃の一種だと思うので当方が山で牛鬼に遭った場合、退けるには一応役立ちそうですが…(日本昔ばなしより)
    ヤマドリ並みの足音しかたてない1mもあるニンジャ猪には勝ち目は無さそうです。アイエエエッ!?アバーッ!!

    何はともあれ猟期の無事終了、お疲れ様でした!
    旨いお肉は充分にストックできたでしょうか?(^_^)
    また美味しいレシピの発見記事等、楽しみにしてます!

    • spinicker より:

      日本昔ばなしの「牛鬼淵」でそんなのありましたね! ノコギリの一番根本の刃が鬼刃という魔除けの刃で、それを折ってしまったがために牛鬼にやられたって話が。(・∀・)

      鳥猟は終わりですがあと1ヶ月大物猟の延長戦です! ラストスパートがんばります! (`・ω・´)b

  2. うおっち より:

    持っていない時に限って出るものですよね~
    鳥猟期終了お疲れさまでした。
    自分は鳥猟に行く機会に恵まれず、デビュー期は猪猟だけで終わってしまいました。
    今、空気銃を増銃申請しているので、来期は鳥猟も楽しみます!
    散弾銃で鳥撃つと、身に入った弾が気になるのであまり気が進まなくて躊躇してました。
    おいしく食べたいですし・・・

    • spinicker より:

      僕はまだシシを仕留めたことはもちろん矢をかけたことすらないので、実際に撃つとなると超ドッキドキだと思いますw シカはまず向かってくることないけど、シシはねぇ・・・こわい。orz

      鳥撃ちなら空気銃最高ですよ! 肉の傷みも半矢も回収不能も少ないですし! 僕などは特に犬がいないので、モノがどこに落ちるか読めないM870での鳥撃ちはやろうという気になれません。( ´ー`)

  3. boatfish より:

    はじめまして。
    前にメールもさせてもらったことがあるんですが、
    届かなかったかもしれません。

    いつもHPやブログを心躍らせて拝見しています。

    これから第1種の狩猟免許を取ります。
    大阪在住ですが、和歌山方面をフィールドに
    狩猟したいと考えています。
    ご指導などいただけたましたら幸いです。

    今後のご活躍を楽しみにしています。

    • spinicker より:

      はじめまして、でもないですね。お返事したつもりでしたが、どうやら失念していたようで失礼しました。m(_ _)m

      拙ブログへのご訪問、ありがとうございます。
      心躍らせてご覧いただいているということですが、実際に銃を手にしてフィールドに立つともっと心躍りますよ! 僕などはほぼ毎週出猟しています。
      狩猟免許から所持許可、そして実銃の取得までとなると平坦な道ではないですが、最後までがんばってください! (・∀・)

  4. monndou_n より:

    猪に襲われず良かったですね。
    この記事を読んで、夕方にエアーガン片手に、田舎の家の裏山に鹿を追い払うために、追いかけて行った時の事を思い出しました。薄暗く、鹿以外の何かが出て来そうで怖い思いをしました。
    猟期終了まで、1カ月を切りましたね。もう1頭ぐらい、わなにかかって欲しいところですが、入り口を壊されてから、入った形跡すらありません。

    • spinicker より:

      やっぱり山には畏怖を感じさせる何かがありますよね。今みたいにどこにでも舗装路があるわけじゃなし、昔の峠道なんてそれこそ獣道に毛が生えたようなものだったんだろうなぁ。まともな灯りもないのにそんなとこよう歩かん・・・ orz

      こちらもあと1ヶ月、ここまではイマイチかんばしくないので、工夫と精進を重ねていかなあかんなー、と思っています。でもこうやって考えをめぐらせている時間も好きです。(・∀・)

  5. Kotera より:

    以前メールさせて頂いた笠取でお会いしたポンプ野郎です。
    何とかカルとコガモはget出来ました。
    スコープも交換し見えない的の頭も見えるように。

    残りの四つ足猟頑張って下さい。

    • spinicker より:

      おひさしぶりです。

      単発の空気銃で初年度からカモ2羽は立派なものですよ。しかも1羽は大ガモじゃないですか。エースハンターでしとめたのなら頭~首元のどこかに当たったはず。お見事です!(`・ω・´)

      koteraさんも状況が許せばそのうち装薬銃の所持も検討してみてください。あのダイナミックさはまた空気銃とは別物だし、猟期中に空気銃が故障した時の保険にもなりますよ!

    • Kotera より:

      お久しぶりですね。

      装薬銃も欲しいのですよ。ただ嫁の同意が無いもので今現在銃や獲物に慣らし中です。

      猟果はカルが3羽にコガモ2羽です。
      美味しくないと噂のキンクロも1羽。
      どう食べるか考え中です。
      後はキジバトです。
      スコープ変えるまでは頭なんて狙える場所まで近付く事も出来ませんでした。
      スコープって空気銃には大事なアイテムですね。

    • spinicker より:

      ご家族に慣れてもらう作戦は大切ですね。じっくりじわじわ洗脳してあげてくださいふっふっふ。( ̄∇ ̄ )

      僕の初年度はカル1コガモ1ヒヨドリ多数でした。ヒヨは師匠の猟場を使わせてもらわなければあれだけの数は獲れなかっただろうと思われます。

      マーチスコープなんて一本20万も30万もするけど愛用者は多いみたいですからね。
      僕はミルドットすらついていないただの「+」の形をしたレティクルの安物でがんばっています。orz

  6. Kotera より:

    20~30万するスコープは手が届きません。
    単発のエースハンターに載せるの勿体ないです。
    車買えますよ。
    自分は1/10の価格で充分です、余裕もないしそれならプレチャージ買います。
    でもミルドット無しのスコープでそんなに穫れるのが凄いです。
    来年度ですが機会が有りましたら同行させて下い。
    どの様に狩られるのか見てみたいです。

    またブログ更新楽しみにしております。
    返信不要です。
    騒がしてスミマセン。

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