狩りバカ日誌 2017年1月22日(散弾銃・忍び猟)

公開日: : 狩りバカ日誌2016

曇り時々雪 5℃-3℃

昨日いいカモとヒヨが獲れたので今日は忍びで大物を狙うことにする。行き先は某峠近辺の山だ。

この某峠は鳥師匠に教えてもらった(鳥のことを多く教えてもらったので便宜上鳥師匠と表現しているが、鳥師匠は基本オールラウンダーだ)場所ではあるものの、同時に鳥猟へ行く際に通りがかる道でもある。
鳥師匠に教わる以前にもロードキルの鹿を4度見ていることから生息数が多いことが推察でき、個人的に目をつけていたエリアでもある。

ふもとから入山するのがいつものルート。しかし今回は家で地図を見ている時に大尾根まで車で入れそうなルートを発見したので、偵察がてら車で上まで行ってみることにした。

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狩りバカ日誌2017年1月22日

日陰であっても雪などはかけらもなかったふもととは対照的に、上の方はわりとしっかり積もっている。ためしに二駆にしてみると…登れない。こういう時は四駆のありがたみがよくわかる。

狩りバカ日誌2017年1月22日

北国では大変なようだが、我らが南河内は積雪することがめったにない地域。雪を見るとそれだけでうれしくなってしまう。

このように動物の足跡がたくさん見られればそのよろこびは倍増だ。昨晩はウサギとネズミがここで運動会をしていたらしい。

狩りバカ日誌2017年1月22日

ネズミの足跡が雪の下から延びている。本当に雪の中にトンネルを掘るようだ。これを獲るためにキツネが雪にダイブして突き刺さるわけか。

狩りバカ日誌2017年1月22日

しかし肝心の大物の足跡はというと、寒さからか、大尾根を越えて南側へ移動しているものがよく目につく。

大尾根から南は銃禁なのよなぁ。これを追っても仕方がない。(´・ω・`)

狩りバカ日誌2017年1月22日

これは…アナグマか?

形はアナグマによく似てるけど、足の運びがテンとかイタチみたいなのよなぁ。でもイタチではない、5本指だからキツネでもタヌキでもない。なんだろな。

狩りバカ日誌2017年1月22日

お目当てのシカの足跡もあった。

群れの方はちょっと古いみたいだけど、一頭だけ、おそらくオスのものはそんなに古くない。新しくもなさそうだけど。

狩りバカ日誌2017年1月22日

これ以上ないほどわかりやすいシカの寝屋。ここへ続く道と周囲には大きな糞が落ちていたので、おそらくでっかいオス鹿のものだろう。いくら動物でも雪の上で寝るのは嫌なようで、丁寧に雪をどけてある。

狩りバカ日誌2017年1月22日

その寝屋へ続く獣道のすぐ横にあった痕跡。周囲が黄色く色づいた雪の溶け跡。シカのおしっこ跡か! 初めて見た、雪が積もってないとわからんだろうからなぁ。

狩りバカ日誌2017年1月22日

巻き狩りで入る猟場の笹はほとんど丸坊主なのに対して、ここの猟場のシカは冬でも食べるものに困っていないのか、このように青々とした笹がいっぱい残っている。

同じ場所でも食べられているものと食べられていないものがあることから、一頭あるいはひとつの群れが一箇所の草をねこそぎ食いつくしてしまうようなことはないらしい。その前に移動してしまうようだ。

過去にこちらに気づいていないシカの群れを上の方から十数分観察していたことがあるが、確かにやつらは常にゆっくりと移動していた。食べることと同じぐらい移動することも重視しているように思える。

狩りバカ日誌2017年1月22日

真冬でも笹があちこちに生い茂る杉林。シカの好きそうな場所だ。実際に痕跡も多い。やはり数多くのシカが生息しているようだ。近々また来よう。

…それはそうと、ちょっと暗くなってきたな。ひと雨ならぬひと雪くるのかな。

狩りバカ日誌2017年1月22日

しばらく後、少し吹雪いてきた頃。人間二人分の真新しい足跡を発見した。これだから気をつけないといけない。どんなへんぴな山奥であっても、こんなところに入るのは自分だけだと思ってはいけない。

一人は僕の足跡(26.0cm)よりまあまあ大きい。27~28ぐらいはありそう。もう一人は僕と同じぐらい。どっちも男だろうな。

そしておそらくハンターではない。ハンターなら先が気になって仕方ないはずの小尾根の向こうや見通しの悪い谷の先などの様子をうかがおうと寄り道した形跡が一切なく、ただひたすらにまっすぐ歩いている。どこか確固とした目的地があってそこへ向かっているような印象だ。

登山者か林業関係者かのどちらかだろうが、おそらく後者か。さっきからヘリの音が大きくなったり小さくなったりをくり返している。資材搬出用のヘリが来ているのだろう。

視界も悪くなってきたし、このへんで切り上げた方がいいな。

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狩りバカ日誌2017年1月22日

無事に車まで戻ってきた。薄暗い雪山からあったかい車内へもぐり込んだときの安堵感は異常。

今回、じかに獲物の姿を見ることはできなかったが、雪の上に残ったフィールドサインから動物たちの姿や行動が想像できてとても楽しかった。

銃をぶっぱなすだけじゃなく、こういったフィールドワークも楽しめると狩猟はさらに奥深いものになる。

個人的にはアナグマらしき動物の足跡が結局なんであったのかが非常に気になるところだ。もっと動物のフィールドサインもわかるようになりたいなぁ。(´・ω・`)


【本日の猟果】
発砲 0
捕獲 0
痕跡 いっぱい

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Comment

  1. 182 より:

    雪が少なくていいですね、福井の奥の方は少なくとも50cm近く積もりましたよ。
    自分も猟師になる前にフィールドサインの見分け方を学ぼうとしてたところ、勤め先でキツネと狸の足跡が見られました、一部融雪の影響で土の地面が見えるところがありそこに鳥が集まるので食べに来てるのか、工場内に住み着くネズミを食べに来てるのか定かではありませんが罠免許取れたら仕掛けようと思います。

    • spinicker より:

      住まいは近畿でも雪の少ないエリアなので、ちょっとの雪でもはしゃいでしまいます。僕からすると画像ぐらいでも立派な積雪です。北国の人からすればなんてことないんでしょうけど。( ̄∇ ̄;)

      うちの近所ではタヌキがよくいたのですが、車にひかれまくったせいか、あまり見かけなくなってしまいました。今よく見るのはイタチと、最近どっかから移動してきたアライグマ。キツネはほぼ見ないです。地域によってちがうものですね。

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