新時代のおすすめ防虫剤。DEET30%配合のマダニ・虫除け発売中!
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登山よもやま話
去年の夏に「狩猟中のマダニ対策。新成分「イカリジン」はDEETを超えるのか?」という記事を書き、2015年3月に新しく承認を受けた人間用の虫除け成分「イカリジン」について触れましたが、そこでもちょっと登場した「DEET30%配合の強力虫除け」が発売されたようです!
…というか、去年の秋にはもうリリースされていたようですね。いわば虫除けシーズンオフの秋に出してくるとは思ってなかったので気づくのが遅れました。(´・ω・`)
DEET30%配合の防虫剤
DEETは吸血生物の人間感知センサーを狂わせることによって結果的に被害を回避する。という説もあれば、そうではなく単にDEETの匂いを忌避している。とする論文もあり、未だに原理は喧々諤々ですが、効果のほどは確かな様子で、世界中で利用されています。
従来は12%が上限であったDEET濃度が緩和されたということは、DEETの副作用や危険性についての疑義が薄れたということでしょうが、なんにせよ選択肢が増えたことは喜ばしいことです。従来の12%のものやイカリジン製品がなくなったわけではないのですから。
こちらがそのDEET30%製品。200ml入り。この記事を書いている段階で862円。わ、割とええ値段するやないけ…。
どんなものでも出回り始めは値が張りますね。(´・ω・`)
こちらは80mlで1058円。貴族用かな? orz
僕の狩猟や山歩き中のマダニ対策はペルメトリンでした。
が、ペルメトリンは海外では人間用の防虫剤として、あるいは皮膚病の治療薬として用いられているものの、日本では農薬としての利用はあっても、人間用の防虫剤としては認可されていないのです。効果が強すぎる模様。(´・ω・`)
そういった点からも、僕も今期からはDEET30%製品を試してみようかと考えています。
DEETは化繊への攻撃性が高いようなので、これも副作用といえば副作用。気をつけないといけませんね。
最後に、厚生労働省がまとめた、とても参考になる資料のリンクを貼っておきます。
マダニはやられるとかなり厄介。西日本ではマダニ由来の感染症、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)にも注意が必要です。正しい知識を身につけてトラブルなく山遊びを楽しみましょう!(・∀・)
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