鴨の流し猟は本当に朝イチがベストなのか?もう一度考えてみた。
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最終更新日:2016/10/17
狩猟よもやま話
ハンターには”以前に(または今でも)釣りをやっていたことがある”という人が多い様子。その影響もあるのか、鳥撃ちに出かけるのも早朝であるという人もこれまた多いようです。マヅメ時狙いの名残ですね。
この二つは僕にも当てはまります。釣りは今でもたまにやってるし、カモ撃ちに出かけるのもたいてい夜明け70分前だし(猟場までの所要時間がだいたい70分なのです)。
今でこそそれが普通になって、カモ撃ちとなると早起きして機嫌よく出かけてますが、今一度、なぜ自分がこんな早朝にわざわざ早起きして出猟しているのかを考えてみました。
理由1 ライバルの先を越す!
僕が回っているカモ猟場には、知り合いハンターを入れると最低でも2人、おそらくそれ以外にも何人かのハンターが回っているようです。
ハンターが少なくなったとは言われていますが、銃禁の拡大や宅地造成などで好猟場といえる場所もまた減少傾向にあり、必然的にそういった場所にはやはり猟果を求めて同業者?が集まってくる様子。
(みんなよく知ってますよ、いい猟場は。カモ撃ちをやる人は特に! ( ̄∇ ̄;) )
実際に他ハンターとバッティングしたことは数えるほどですが、それでも遅く行くと池まわりの下草が踏みしだかれてたり、明らかに軽トラではない車のわだちが残っているなど、先を越された形跡を見ることはよくあります。
そうならないための早起きです!
理由2 すがすがしい!
僕は大和高田バイパスに乗って猟場へ向かうことが多いのですが、東に向けて走ることになるので、目の前に素晴らしい光景が広がります。
漆黒の空がだんだんと藍色から群青に、そして山の稜線から立ち上るオレンジ色とのグラデーション。あれを見るだけで今日一日何かいいことがありそうで気分はウキウキ。
猟場について車を降りるときのキリッと冷えた空気も最高。身が引き締まります。これで雪が積もってあたりが一面の銀世界、しかも一発目の池にいきなりアオクビが泳いでたりした日にゃこれはもう数え役満です。(*゚∀゚)=3
こんな具合に早朝独特の空気に加えて、夜中の妙なハイテンションの残り香みたいなものが顔を出すこともあって、すがすがしさとウキウキ感を味わえるのも早起き猟の魅力です。
理由3 時間帯で鴨の寄り具合が違う?
朝イチ基本で回るカモ猟ですが、たまには寝過ごしてしまうことも。orz
それでもあきらめきれず午後から出発した、なんてことも今までに何度かありますが、そんな時に多いのが「朝イチでは必ずといっていいほど何羽かいる池が午後だと一羽もいない、またはその逆」といった事態。
「どこそこの池はよくついている、どこそこの池にはあまりいない」というのはだいたい頭に入っていますが、その情報はその年(よくつく池は年によって変わることも)に朝イチでいつものルートを回って得た情報。
午後出発でいつものルートだとこれが通用しないケースが多いように感じます。そうならないための早起きです。
(※ただし午後に出ること自体それほど多いわけではなく、サンプル数としては不十分かと。地域によってもちがったりするかもしれないので、参考程度で。)
理由4 余裕を持って行動ができる
銃猟は日没までと法で定められているので、タイムリミットまでの時間が長く取れるというのも朝イチ猟のいいところ。
僕などは現場で下処理もするので、日没間際の射獲だと真っ暗ななかでいろんな作業をしなくてはいけなくなりますが、早い時間に出ていればそんなこともまずありません。
一羽か二羽獲って帰る場合は、朝イチに出かけて昼前にはもう帰ってきていることもあります。で、昼からは別の用事をする、と。時間が有効に使えます。
あと、奈良県は観光地が多いので、休日ともなると大阪から奈良へ行く車、帰る車、観光してまわる車なんかでけっこう道が混むのですが、早朝に出て昼前後に帰るとなると、そういった渋滞のピークを外すことも可能。
いろんな面で余裕をもって狩りをすることができます。
だいたいこんなところでしょうかね。
実はあと一つ、
「朝イチは通行人が少ないので人目につかない」
と書こうと思ったのですが、里山では逆に早朝の方が散歩のお年寄りが多く、案外真っ昼間の方が人通りは少なかったりするので却下しました。街じゃ昼間の方が人は多いんだろうけど。
思いつくままにいろいろと書いてみましたが、このへんはご家族がおありかそうでないかとか、猟場までの所要時間とかでも大きく変わってきそうなので、人によって当てはまったりそうでなかったりするところもあるはず。
自分のスタイルがまだ決まってない人は、こういったこともご参考までに。僕はやはり朝イチ派です! (・∀・)
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Comment
ライバルの件、激しく同意します。
射撃場でたまたま出会った人、私は競技銃、その方はポンプ銃を練習中でした。話をしていると、どうやら僕が目を付けていた、ため池が多数ある地域にお住まいの様子。
「あの辺り、池がたくさんありますよね。僕も2種なのですが、あの辺りはやっぱりカモとか来るんですか?」
瞬間、それまでの和やかな空気が一転凍り付いて、そっけなく突き放されました。猟友会は排他的な組織というイメージが強いのですが、組織の中でも同じ構図を作っているのですね。
そんな状況で鳥獣被害が!とか若手の人材不足が!とか言う訳ですから、何ともまぁ。。。悲しいです。
それはなかなか狭量な人ですね。鴨がつく池を教えてくれって言ってるわけじゃないんだから、そこまで突っぱねなくてもいいように思います。場所はもう知られてるわけなんだしねぇ。(´・_・`)
僕はまだそういう人に出会ったことはないですが、師匠の話によると、罠猟師のなかには自分が罠をしかけた場所を自分のなわばりみたいに考えて、足を踏み入れる人間にけんか腰で話しかけて追い出そうとする人も過去にいたとか。猟師のいやな一面です。(-_-)
ぴよが猟場で遭遇した人は今までで一人です。
ぴよが鴨系を狙っていないからなのか、徘徊している場所自体が見当はずれなのか・・・。
両方でしょう。
昨年、始めて獲物をGETしたので、そもそも徘徊場所が間違っているのでしょうね。
日々精進するのみです。今期も頑張りますよ!!
ばったり顔を合わせるってことは確かにそうはないですね。オレンジ姿の人を遠目に見たり、車ですれちがいざまに見かけたりすることはままありますが。
ぴよさんは何狙いですか? エースでも鴨雉いけますよ!
今期も安全に気をつけてがんばりましょう。(・∀・)
猟を始めてから、4時半起床が定時と成りました。猟期外でも用事も無いのに続けてますが、何か得した気分に成ります。鴨は居付いてる池を追われたら、逃げる池も決まってるらしく、そこで待ってても良いですし、前の池にも2週間位で帰って来るそうです。
やっぱり早朝に出かけるのは気持ちいいですよね。ワクワクします。猟期外はねぼすけですが。(^∇^;)ゞ
僕はもう最近は鴨は流し専門ですけど、藤屋さんのコメントは待ち撃ちをしようとする人の参考になるはず! 僕にはないいろんな知識を持ってる人からいろんな意見をもらえるのもブログコメント欄の醍醐味です、ありがとうございます。m(_ _)m >>コメントくれた方全員