骨を制する者は肉をも制す。ホネホネサミット2014に行ってきました。
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最終更新日:2015/01/22
暮らしよもやま話
骨を制する者は肉をも制す! という格言がある。・・・かどうかはわかりませんが(おそらくない)、猟師たる者、獲物の身体の構造を知っておいて損はないはず。
ということで、12日に大阪市立自然史博物館へ「ホネホネサミット2014」の見学に行ってきました。
ハンターな僕は基本的に肉派であって骨に特別な興味はないんですが、いやはや、これはこれは。ブースを出してるみなさん、気合い入りまくり! 思わず目を奪われます。
器用ですねー。魚なんかは背びれの中のこまっかーい骨の一本一本まで欠けることなく標本になっています。ある意味芸術作品のようです・・・。これはすごい!
僕なんかはおおざっぱな性格で指先も不器用なので、こういう細かいものを作ってるとイーッとなってちゃぶ台をひっくり返す未来が見えます。ガンプラレベルでもちょっと怪しいです!
標本のなかには、こんなものもありました。
特殊な溶液で肉を透明に、軟骨を青に、硬骨を赤紫に染色した「透明骨格標本」というそうです。実物はこの画像よりもっときれいでした。
これはアカエイだったかな。ヒレはもちろん、エラのなかの血管まできれいに染色されています。すごい!
これらの他にもたくさんのブース、研究の発表などがありました。それほど長時間いたわけではなく会場もさほど広いわけではないのですが、それでも出展者のホネに対する熱意はひしひしと伝わってきたイベントでした。
たくさんの標本がありましたが、一番気に入ったのがこれ。カワセミじゃないかと思いますが、ただ骨にして展示するだけではなく、生きていたときの生態をちゃんと表現できているいい標本です。
完璧な標本の作製もさることながら、生前の姿を反映させるためにくちばしにはさんだ魚の小骨を壊してしまわないように、けど落とさないように。どれだけの手間と工夫と情熱がかけられているのか、想像もつきません。素晴らしい!
こういうのを見ていると、僕もハンターとして腕上げないとな、と思います。がんばろう!
※こういった標本は、出展者がロードキル(交通事故死)や、浜辺に打ち上げられた個体をフィールドワークで採集してきたり、地元の動物園・水族館で死んだ個体を提供してもらったりして作成しているそうです。言うまでもないことですが、そのために動物を害しているわけではないのでご理解ください。
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