狩りバカ日誌動画つき 2016年1月31日(散弾銃・シカ巻き狩り)
公開日:
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最終更新日:2016/10/13
狩りバカ日誌2015
晴れ 8℃/-1℃
朝イチの単独猟で車中から10頭ほどの大きなシカの群れをみかけ、即降車して林に入るも下草で見通しが悪く撃てず。
その15分ほど後には別の群れから雨あられと警戒鳴きを浴びせられ、射獲には至らないものの数多くシカとのやりとりがあり、今日はなんかあちこちで見るな-、と思いつつ朝練終了。次の巻き狩りに向けて車を師匠の山荘へ走らせる。
シカいっぱい下りてきてるみたいだし、なんか今日は獲れそうな気がする。(・∀・)
いつもシカの巻き狩りをしている猟場、今日もこれから行くところだが、そこでは足跡を見て居場所を推測する、いわゆる「足見」をすることがない。その猟場のとある尾根筋には相当な数の寝屋があるようで、その近辺へ犬を入れると100%に近い確率で出るからだ。
足見をしなくていいので、その分狩りに必要な労力、負担が一つ少なくてすむ。優秀な猟場である。
今回は僕と師匠、それと来期に散弾銃を取得予定(現在は空気銃のみ保有)の女性ハンターがアシスタントとして参加。
僕と師匠が待ちについたところで彼女が犬を放つと、やはり例の尾根筋へ一直線に走った。やはりあそこはまずまちがいなくいる。
問題はなんといっても今日は待ちが二人のみ。銃が二挺だけってとこだ。うまく待ちにかかってくれよ・・・!
おおよそ読みは当たっているようで、犬に追われたシカはこちらへ近づいてきている様子。
ただ、残念ながら師匠の待ちは抜けられたとのこと。障害物のせいで撃てなかったそうだ。でもそのルートならこちらへ来る確率は大!
距離からしてもう近くまで来てるだろう。3発フル装填したM870のセーフティを外した直後、正面の山肌から静寂を破って大きな足音が!
右の角が三段角になりかけの若いオス。
少し歩いては立ち止まって周囲の様子を警戒しているが、主に自分が来た方向の気配を察知しようとしている。犬が追ってきているかどうか確認しているのだろう。
ゆっくり歩いては止まり、歩いては止まりをくり返しているのでチャンスはチャンスなのだが、立ち木や切り株が障害になって胴体への射線がなかなかクリアにならずなかなか撃てない・・・!
やがて遠くからかすかに鈴の音が聞こえてきた。それを聞いたシカが走り出す!
静的で撃ちたかったけどな、くそっ! 動的射撃か、当たってくれよ!
ドォーン!
距離は25mほど。銃身を振りつつ少しだけシカの先にSD-33のドットがくるようにリードを取り、立ち木の切れ目に差しかかったところで引き金を引く。シカはそのまま谷底へ転落していった。
やった、しとめた・・・! (゚∀゚;)
と思ったが、シカの矢強さを思い出した。あんな小さいシカでも致命傷を食らってから100mほど走ったのだ、人間でいうと青年のオスならもっと体力はあるだろう。半矢になっているかもしれない、確認に行かないと・・・!
転げ落ちていったことのみ簡潔に伝えてから確認に向かうと、
首に被弾、谷底でこときれている獲物をみつけた。巻き狩りでは初の射獲である! (≧▽≦)
ここからが大変だった。
とても上まで引き上げることなどできないのでその場で立ち木に吊しておおまかに解体してから山を下りることにしたが、師匠は師匠で新たな匂いを追いたがって引っぱる犬を抑えつつその他の荷物を運ぶ必要があったので、肉は僕が運ぶことに。
全容は前脚×2、後ろ脚×2、背身×2、ハツとレバー、それに加えて犬用のネックと腰。たぶん20キロぐらい。orz
しかも間抜けなことに僕がリュックを車に忘れてきていたので、師匠の猟用トートバッグに肩がけで運ぶことになった。荷物というものは運びにくいとより重く感じる。しかも足場の悪い急斜面。それに加えてまだ銃まである・・・。
慎重に慎重に、休み休み歩いたので、手ぶらなら20分もかからないであろう道のりに1時間弱費やしたが、なんとか無事にふもとまで下りることができた。
いい仕事をしてお疲れの猟犬。
しかしこっちもたいがい疲れたぜ・・・。今日はよく眠れそうだ。( ̄∇ ̄;)
【本日の猟果(グループ)】
発砲 1(うちspinicker 1)
捕獲 シカ1(うちspinicker 1)
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曇りのち晴れ 6℃/-3℃ 画像はwikipediaより[/caption]
Comment
猟果おめでとうございます!
肉担ぎご苦労様でした。けれどアバラもけっこう旨いんで今度は持って帰ってはいかがでしょうか?骨髄のシチューも最高ですし…♪
画像見ると毛皮も良さげですのぅ…(´Д`)
欲張り大喰らいのKIより
ありがとうございます! (・∀・)
シカのあばら、骨髄のシチュー。なんか知る人ぞ知るっぽいメニューですね。そう簡単には作れないような。。。(; ・`д・´)…ゴクリ
搬出が簡単なところでしとめたら持って帰ってチャレンジしてみようかと思います!
おっ、やったネ!文脈は冷静な様に思えますが「アドレナリン出まくり」だった事でしょう。もう、この世界から抜けれないでしょう。「獲ったら獲ったで」ですが「獲れなきゃハラが立つし」贅沢な悩みです。
>>「アドレナリン出まくり」だった事でしょう。
もちろん! あの状況でアドレナリンが出ないようならとうの昔にハンターやめてます! (゚∀゚)
獲れた方がうれしいのはうれしいですが、獲れなくても姿を見ることができれば気分的にもだいぶ違うんですけどね。 (^∇^;)
お疲れ様でした。凄いですね。しかし、凄い急斜面ですね。獲れたはいいけど、山の中では運搬が大変ですね。
私は、獲った日に、焼肉にしましたが、焼き方が悪かったのか、硬くてゴムを食べているようでした。
1週間ほど冷凍し、鹿肉カレーにしたら、柔らかくてなかなか美味しかったので、次回獲れた時は、またカレーにしようと思っています。
次回は皮なめしにも挑戦してみるつもりです。
あの猟場はかなり勾配のあるところが多くて、動画のところも確かに急な方ですが、もっときついところも少なくないです。
でも悪いことばっかりじゃなくて、急峻であればあるほど獲物が通る場所が限られてくるので待ちやすくなります。なだらかだとどこでも走れるので直前でコースを変えられたりしやすいんだとか。
鹿肉は火を通しすぎると硬くなる印象。まぁジビエは全般的に硬いですね、どうしても。ミンチにしたり小さめに切ったり圧力鍋を使ったりして対応しています。
お見事です
ありがとうございます!
さすがに距離が近かったので当たってくれました。毎度こういってくれるといいのですが、なかなか・・・