ホームセンターの材料で自作!低コストでできる箱罠の作り方
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最終更新日:2016/09/21
猟具・猟装
狩猟といえばおもに銃と罠。網猟をやってる人って周囲にはいなくて、やはり狩猟の方法としてはマイナーなイメージがあります。
僕は現状、空気銃(レインストーム)と散弾銃(M870)での銃猟をやってますが、聞くところによると罠には罠の醍醐味があるようで、いずれ僕も環境がととのえば罠猟はやってみたいと思っています。
その際に考えているのはくくり罠、ではなく箱罠。くくり罠の方が手軽なんですが、錯誤捕獲をしてしまった場合の放獣をくくり罠ではうまくやれる自信がありません・・・。orz
その点、箱罠は簡単に放獣ができます。扉をぱっと開けるだけ。自分も獣も無事です。くくると足にケガをさせてしまうことが多いのも気になるところ。
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では箱罠には問題はないのかといえばそうでもなく、僕の場合一番のネックは費用でした。箱罠の既製品は対象にもよりますが5万円~15万円、あるいはそれ以上!
一基ですらきびしい値段なので、複数設置するとなるとそれはもう大変な出費となります。罠猟はあきらめないといけないのか。(´・ω・`)
そんなことを考えながらあれこれと調べていると、エクセレントな情報がひっかかりました!
島根県の中山間地域研究センターという機関が、ホームセンター等で容易に調達できる資材での箱罠の自作方法を公開してくれているのです!

完成図。ちゃんと箱罠になっています!


必要になる資材とその数量、おおまかな値段も記載してくれています。約18000円也。安い既製品の1/3ぐらいでできるようです。こ、これならなんとか・・・! (゚∀゚;)


製作方法もこのとおり。これはほんの一部ですが、PDFファイルでは最初から最後まで懇切丁寧に説明してくれています。この情報が無料! ありがてぇ、ありがてぇ! (´;ω;`)
と、このように、くくり罠より箱罠をやってみたかったけど値段が・・・という方にはストライクどまんなか。もう島根県の方角には足を向けて寝られないような内容になっています。
既製品には既製品のいいところがあるんですけどね、高いだけあって。耐久性が高かったり、折りたたむことができて運搬が簡単だったり。
ただ、その代償にあの値段はちょっと無理・・・という僕のような人間にはこのマニュアルはうってつけです。箱罠猟に興味のある方はぜひ一度目を通してみてください!
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Comment
これはすごい情報ですね!
自分の農地を守りたくても、箱罠自体が高価で無理。そんな人があまりにも多いのでしょうね。
これは安いだけでは無く、運搬と移動が簡単というメリットが大きいですね。ちょっと工夫すれば一人で何とかなりそうな。上手くすれば、ネジを緩めて折りたたみ式とか。あとはトリガー機構でしょうか。箱罠をされている方は、独自の改良トリガーを作っている方が多いとか。ちょっと気になるところです。
構造がシンプルなだけにいろいろと改良・工夫の余地がありそうですね。
くくり罠は慣れるまで一度や二度は無益な殺生をしてしまいそうなので今のところ考えていません。慣れれば簡単かつ自分もかまれたりせずに放獣できるようになるんでしょうけど。(´・ω・`)
当方の所の政府貸与の箱罠、通称「区役所くん1号」(笑)は2.5×1.5×1mの快適居住環境ですが打率が悪すぎてクビ寸前です。対してくくり罠は年間80位は獲れてる計算ですね…設置数が1対40(?)ですがやはり「戦争は数だ!」ですな( ̄▽ ̄)
spinickerさんの所の猪が箱罠に対してどの位警戒心があるのかは不明なので何とも言えないのですが、金額と同様に運用も大変な箱罠(区役所くん移動は四人がかり)使用は結構ギャンブルだと思うですよ(´Д`;
ちなみに当方の所は囲い罠(直径9m位?)もあります。得物(棍棒とナガサ)を手に獣が走り回る檻の中に入り、後ろで檻の戸を閉められてしまうスリル。「二人が入り!出るのは一人!」サンダードーム気分を満喫できます。(笑)
spinickerさんにもいつか体験されてみてはいかがでしょうか?
くくり罠はある程度経験を積まないとターゲット以外の動物をかけてしまいそうで不安があります。それも罠猟の一面なのかもしれませんが・・・。悲しいけどこれ狩猟なのよね。(´・ω・`)
囲い罠の存在は知ってましたが、9mの囲い罠でシシとタイマンって・・・それどこのコロッセオ orz
私が自作した箱罠は、材料だけで5万円ぐらいかかりました。工数は、正味4日。工数を入れると、価格は市販品と変わらなくなりましたが。
12月31日に鹿がかかってから、その後もう一度入ったのですが、扉を壊され、逃げられてしまいました。それからは、中に入った形跡すらありません。扉は、血だらけだったので、相当抵抗したようです。
紹介されている箱罠も検討しましたが、私が設置する所は、地面の悪い所があり、歪む可能性がある事から、断念しました。
金額は同じでも自作するとなると愛着は湧きそう。数こなせばもっとうまくできるようにもなるだろうし、これからですね。^ ^
効率だけ考えればくくり罠の方がよさそうです。混獲の問題がなんとかなれば・・・ (´・ω・`)
くくりワナでも、箱ワナでも、何でもトライしてください。
しかし、このワナでは、大型(50㎏)以上が掛かった場合、破られる危険があります。
異形鉄筋で、補強しておく方が、安全です。
私もワイヤーメッシュで箱ワナを自作したことがありますが、3か所溶接部分を壊されていました。異形鉄筋のお蔭で、イノシシには逃げられずに捕獲できました。
箱ワナは、エサ代が掛かります。くくりワナと比べて、ランニングコストが高いです。
溶接してても壊されるとは。やわな金具ではあっというまに破られそうですね。あの図面に加えて自分なりの工夫した方がよさそう。
自作箱罠で実際にやってみたベテラン罠師さんのお言葉はとても参考になります、ありがとうございます。m(_ _)m