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ただの雑草じゃない!エノコログサ(ねこじゃらし)を食べてみた

公開日: : 最終更新日:2016/09/21 ジビエ・ワイルド料理

ねこじゃらし

日本人になじみの深い穀物として「五穀」と呼ばれているものがあります。地域や解釈によって多少の入れ替わりはあるようですが、一般には米・麦・豆・黍(きび)・粟(あわ)がそうであるとされているようです。

でも米麦豆はともかく「きび」と「あわ」って、今の日本ではあんまり食料として捉えられてないですね。

せいぜい「きびだんご」とか「あわおこし」ぐらいなものですが、これらにしても食料というよりはどちらかといえばお土産というか特産品といった感じで、日常的に食べられているものじゃない。五穀としてはなじみの薄いものになりつつあります。

粟

画像はwikipediaより

ちなみにこれが粟の穂だそうです。なんとなくグロいと思うのは僕だけでしょうか? ( ;゚Д゚)

こんな植物は見たことない。って人がほとんどでしょうが、実は粟の原種と言われている植物なら今の日本でもそこらじゅうに生えていて、我々は毎日のようにそれを見ているのです。

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先のwikipediaの一節にはこのように書いてあります。

東アジア[1]原産で、高さは1 – 2メートル。エノコログサを原種とするといわれ、エノコログサとの交雑もよくおこる[2]。穂は黄色に熟し、たれさがる。温暖で乾燥した風土を好み、生育期間が3 – 5ヶ月と短いために、高地や高緯度地域でも栽培することができる。C4植物でもある。

エノコログサ。というとわかりにくいかもしれません。我らが南河内では通称「ねこじゃらし」なんて言われてる植物です。

エノコログサ試食01

これ。ちょっとした空き地・草地があればどこにでも生えているこの野草が粟の原種であるとのこと。これを見たことがない、って人はいないでしょう。これがエノコログサ。なじみ深い雑草のひとつです。

ネコジャラシ拡大

よく見ると確かに穂には小さい粒がついているのが見えます。なるほど、確かに。

なんの変哲もない野草だと思ってたけど、ネコジャラシは穀物だったわけだ! なら食べてみよう! (゚∀゚)

エノコログサの香味焙煎

エノコログサ感想

香味焙煎なんていうとおおげさですけど、要するに煎って食べてみただけのことです。まぁ、いつもどおり初めての食材はシンプルな味付けで本来の味を確かめてみようということで。(^∇^;)ゞ

まず摘んでくる穂。

稲みたいなイメージもあったので黄色く色づいた穂を取ってこようかとも考えたのですが、黄色になってるやつはほとんど実が落ちてしまっていたので、色を問わずできるだけ立派で実がいっぱいついているやつを取ってきました。

収穫後もモデルケースはやはり稲です。稲は刈り取ったら逆さ吊りにして乾燥させてますね。ふむふむ。

あれをまねして、あとは実が落ちて散乱しないよう、コップにさかさまに突っ込んだ状態で数日放置して乾燥させてみることに。なんせエノコログサの食べ方なんか親も教えてくれませんし、手探りです。(´・ω・`)

エノコログサ脱穀

数日たち、いい具合に乾いたので脱穀します。

穂をゆるくつまみ、根本から穂先の方へマイルドにしごいてやりましょう。乾燥させたおかげであっさり脱穀できます。あまり力を入れると細かい毛までいっしょにごっそり抜けてしまうので注意。

エノコログサ脱穀後

15本ぐらいのエノコログサからこれぐらいの実がとれました。案外多い・・・

エノコログサ種子

穂がついている時は稲に近いと思ったけど、こうして見るとごまみたいな感じ。やっぱり穀物ですね!

エノコログサ試食

さていよいよ乾煎りしましょう!

・・・と、フライパンにあけてみると、今までは白い皿だったので見えなかった細かい毛の混入がよく見えるように。orz

この毛を取り除いて今度こそ乾煎りに入ります。

エノコログサ乾煎り中

焦げてしまわないように手早く混ぜながら煎りつけます。

やはりごまっぽいので、煎っている最中ににおいをかいでみました。くんくん。

・・・おおっ! いい匂い! 香ばしい! (゚∀゚)

実際のところ、ただの野草であって食用に品種改良されてるわけじゃないので、キッチン中に漂うとまではいきませんが、フライパンに鼻を近づけてみると確かに煎られた穀物の香ばしいにおいが。これは味も期待できそう!

エノコログサ乾煎り

火が通るとさらにごまっぽい外観になりました。こうなるとまるで黒ごまです。

では、塩をひとつまみだけ振っていただきます!

食後の感想

いやはや、なんとも、これはなかなか。おいしゅうございます。m(_ _)m

匂いの通り、味もやはり香ばしい系。ただ、ごまのような強い風味を持っているわけではなく、どちらかといえばとうもろこしに近いかな。まっ先に頭に浮かんだのは「はじけずに粒のまま残ったポップコーン」でした。

食感が見た目に反してけっこう硬めだったという点も、はじけなかったとうもろこしを思い起こした要因のひとつかもしれません。粒のサイズが段違いなのであそこまで硬いわけではないですが、煎りごまよりはかなり歯ごたえに富んでいます。

野草であることを考慮すればかなりいい線いってるんじゃないでしょうかエノコログサのお味は! (*゚∀゚)=3

YOUはSHOCKな世界になって食料がなくなったらよろこんで食べます。てか、争奪戦になると思います。それぐらいのお味でした。

次はもっといっぱい採ってきて煎ってフードプロセッサにかけて粉にして、インスタントねこじゃらし茶なんかにチャレンジしてみようかな! (・∀・)

スズメやハトが道路なんかの一見何もなさそうなところでコツコツやってるのを見て「何をつついてんのかな」なんて思ったことも一度や二度ではないですが、こういったものをついばんでたわけか。小さくて見えなかったけど食べ物はあったんだな。

食べられる野草の知識とともに、鳥の食事についても新たな発見を得たエノコログサの試食でした。(^q^)

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Comment

  1. ltchughes より:

     なんと!食べられるのですね!って、驚いて子供達に話したら、知っていました。。。

     いやぁ、何とも興味深いです。猫と遊ぶための用途しか知りませんでした。あるいは米と同じように、炊いてみたいものですね。

     「あまり力を入れると細かい毛までいっしょにごっそり抜けてしまうので注意」

     このフレーズはちょっと、、、頭の上が気になりました。。。

     ちなみに今日は、拾ってきた銀杏を処理しました。家中、体中、銀杏臭いです。秋は食べるものがいっぱいですね!

    • spinicker より:

      なんと、今時の子供達がそんなことを知っているとは。ま、負けた・・・orz

      僕もなんか、季節がずっと秋だったら食べ物は野山から採集してくる分だけで生きて行けそうな気がします。

      なんというか、髪の毛問題というか人様の自虐ネタは扱いにくいなぁ。自分のことなら自分でほどよく扱えるのですが。。。修行がたりない。(´・ω・`)

  2. ぴよ より:

    えー、食べられるんですか!?
    食べようとも食べられるとも思っていなかった、遊ぶだけのアイツがまさかの食用とは^^;

    今の時期はメッチャ生えてますよね。
    娘をじゃらして遊ぶだけでした^^;

    口に入れるまでのあの「剛毛」の処理が大変そうですが、ぴよも一回食したいと思います!

    • spinicker より:

      ただの雑草ですよねー、あんなもん。でも食べてみるとかなりいけるんです。能あるエノコログサは種を隠す。
      毛の処理もそれほど手間でもないので、一度ご賞味ください。(・∀・)

  3. getty より:

    s先日、メール差し上げた西宮の者です。ニックネームでコメントさせていただきました。私もそこそこ野草をむしゃむしゃする方ですが、エノコログサをこのように食すとは、考えも及びませんでした。写真を見ていると、いつのまにか「おいしそう」に見えてきて。。。クッキーとかに入れてもよさそうですね。それにしてもspinickerさんの物事へのハンパない追究心には、感服します。

    • spinicker より:

      はじめまして、でもないですね。先日はどうも。

      僕などはまだまだぜんぜんです。ご存じかもしれませんが「趣味悠々」というウェブサイトのこちらのページのワイルドレシピなんかはすさまじいですからね! とても真似できません。僕は基本、一度は「おいしいらしい」などという噂を耳にしたものでないと口にする勇気はないですから。( ̄∇ ̄;)

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もうかりまっかPC01

  • ハンターたる者、常により良い狩猟車を追求するべし! (`・ω・´)

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