狩猟の質問「狩猟はしんどくない?辛くないですか?」に答えます!
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最終更新日:2019/09/16
狩猟の質問答えます!
狩猟ブーム、のようなものがなんとなく湧き上がったのはもう何年前でしょうか。よくメディアなんかで取り上げられるようになってきた頃には僕はもうハンターになっていて、これっていつまで続くのかなー、なんて考えていた覚えがあります。
僕としてはハンターが変人扱いされない程度には陽が当たってほしいと考えているので一過性に終わってしまうのは残念だなと思っていましたが、それから少なくとも5年ぐらいは過ぎたと思うんだけど、今でもジビエや狩猟に関するテレビ番組や書籍の出版がちらほらと散見されて、まぁいちおう続いてるみたいだな。とあったかい方のため息をついています。スポットライトが強すぎるのも望ましくないんだけど。。。(・_・)
今回質問をくれた方も、興味を持ったきっかけはテレビだということでした。けどもう60歳近いし、体力に自信はないし、今から始めても大丈夫なものだろうか、しんどくて辛いだけに終わるんじゃないか。というのが気になったとのことでした。
実はこの手の質問、ブログでまな板に載せたのは今回が初だけど、年にいっぺんぐらいは似たようなニュアンスのことを聞かれたりしてまして。ちょっと前にまたそんな話が出たので、これから先にもまた同じようなことは聞かれるだろうし、ここで答えておこうかなと。
結論:人による。やってみないと分からない
はい↑で答え言いました。これがすべてです!( ゚Д゚)
…が、この文字だけで納得できる人はそんなことを聞きたくて現役猟師にメールを送ってきたわけではないでしょう。鉄砲は取得にも維持にもでっかい労力がいるし、おいそれと始められるものじゃないってのもわかります。
では僕の見解を順に並べていきましょう。
その1.ドはまりすりゃしんどくても続けられる
しんどいしんどくないは言ってしまえばそれほど始めるための障害にはならないんじゃないかと思っています(続けていく障害にはなるかもしれませんが)。
ハンターってやっぱり、重装備背負って何時間、時には何日も山を歩くものだというイメージがあるのかもしれませんね。僕も最初はそうでした。
けど実際、狩猟より体力的にきつい趣味っていくらでもあるじゃないですか。雪山登山とか。マラソンとか。僕は装備背負って一日山歩きはできるけど、前のふたつはどっちも無理です。
どっちも無理だけど、趣味としてやってる人はいるわけで。そりゃ体力的にはしんどくて辛いんだろうけど、その先にある何らかの醍醐味、やりがいをつかみ取った人たちです。それを得るためなら多少の労苦など問題ない、と。
ちなみに、ガチ雪山登山クラスタと話することがありましたが、その方はその方で「狩猟? 無理!」と即答でした。体力は十分だろうけど、惹かれるものがないようです。
その2.しんどくない猟法もある
僕も最初から単独忍び猟はできたかわかりません。やはり最初は今ほどの体力はありませんでした。
僕は親戚も昔ハンターで、シシ猟の誤射で命を落としているので装薬銃は抵抗あって、空気銃からスタートしました。カモ撃ちです。車で目ぼしい水場を回って、発見したらそっと忍び寄って射獲する流し猟という猟法です。この猟法だと体力なんかほとんどいりません。
流し猟は大物猟でも可能です。僕も最初にしとめたシカは流し猟のようなものでした。シシはまず無理だろうけど、シカはこっちをじっと凝視して動かないことがよくあるので、なんとかなることがあります。
ただ、流しは流しで難しいんですけどね。まず間違いなくむこうが先に気づくし、上で言ったように車から降りて撃てるところまで歩くまで待ってもらえないと矢をかけることすらできないし。でも方法としてないわけではありません。
関連記事:狩りバカ日誌 2015年12月13日(散弾銃・シカ流し猟&巻き狩り)
その3.ワクワクするかしないか。そこに熱はあるのかい!?
多少しんどそうに見えることがあったって、内からあふれ出る情熱があれば人間たいていのことは乗り越えられます。
この世界を去っていく人の言葉に「もう体力が続かなくて…」というのももちろんあります。けどそれにしたって、体力といっしょに情熱も尽きてしまったからじゃないかという気がします。そういって返納する人はたいてい長いこと続けてきたベテランの方。
ある程度満足したというか、やり切った、もう十分。という感情がセットになって、昔は熱い溶岩のようだった情熱がただの石みたいになって、初めて銃を置くことになるんでしょう。僕はまだその境地には至っていないので、こればっかりは想像ですけど。
結論:やはり人による。やってみないと分からない
と、同じ結論ですが、ここまでの説明で納得いただけたでしょうか。
いやまだわからん! という方は、
そっと照準を合わせて今まさに引き金を引こうとしているあなた。この半日の苦労が報われる時はもう数秒後だ…!
という状況を想像してみてください。僕はハンターになる前、こんなシチュエーションを想像してみて、ものすごくワクワクしました。胸が高鳴りました。結果、来期で8年目だけど、当然まだまだ続ける気だし、銃を取ってよかった!(・∀・)
猟に限らないけど、新しい趣味を始めてみようと思った時、そういう感情って大事だと思います。
さすがにちょっとでも興味持った人ならそういった妄想で何も思わないってことはないだろうけど、もし何も思わないのであればさすがにやめておいた方がいいかと存じます。(´・ω・`)
このことに関して言いたいことはだいたい言いましたが、最後に一つだけ。
何かをこれから始めたいと思った時のあなたは、今が一番若いんです。今より若い日はもうこないのです。m9( ゚Д゚)
しんどいか辛いかは始めるにあたってそれほど大きい要素ではありません。
続くどうかは周囲の環境、人や猟場なんかで左右されたりもするでしょう。やっぱりやってみないと確かなことは言えないわけです。存分に悩んでみてください。
願わくば、いい出会いがあって、いい猟師として、続けられますように。(・∀・)
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Comment
おっしゃる通りかと思います。過程が苦しくてもその先にある目標が楽しいことならばその苦しさも我慢ができます。
「どれだけ情熱を持っているか」ですね。銃砲所持の面倒もそれで我慢できるというか許容できるというか。
私個人も趣味の浮き沈みが激しいので何処まで続くのか怪しいところはありますが、先ずは10年でしょうか。ライフル云々ではなくて節目として。こちらではライフルの必要性は感じられないので、それほどライフルには興味無いのです。持ちたい種も新規許可出なくなってしまいましたし。
私は昨期は楽な狩猟をさせてもらい、山坂の苦労は少なかったです。先輩方々が開拓した苦労の少ない狩猟形態を確立したと考えてます。車を停めてほぼその場でタツマという感じでした。一回だけ車を置いてしばらく歩いて山の中に分け入り短距離ですが登り下りをしてタツマにつくというのがありましたが、狩猟らしい雰囲気が楽しくもありました。
単独猟など出来る知識はまだありませんし、空気銃で鳥をやるにも場所が無いことにガッカリしてます(笑)ヒヨドリ、キジバトが食べたいんですけどねぇ。5.5mmじゃ大き過ぎますかね?(笑)
そんなことでお目汚し失礼しました。
ヒヨとハト専門でカモやキジをやらないなら4.5で十分かと。5.5でヒヨを撃つとたいていでっかい穴が開いて可食部がかなり減ってしまいます。(´;ω;`)
やはり銃も適材適所ですね。僕もライフルは欲しいか欲しくないかでいえば欲しいんだけど、まだまだ考える余地はあります。
単独猟の知識もやってるうちに段々と身についてきますよ。まぁそれも無事に家に帰りさえすればの話です。無事に帰れれば次があります。来期も安全狩猟でいきましょう。(・∀・)
はじめまして!毎度楽しく読ませていただいています。
去年56才にして、デビューしました!(笑)
鳥打ち中心で、大物何回か参加したくらいです。
人生の変わり目には、新しい趣味をと思って、知り合いの全く無い世界に飛び込みました。
結果、素晴らしい経験が出来ました。ありがとうございます。
一番は、良い仲間とお店が見つかったからでしょうね。
はじめまして!(・∀・)
知り合いのまったくいない世界に飛び込むのは勇気がいるものですが、よく決心されましたね。この世界、いい仲間は貴重です。これからも協力しあって狩猟道をまい進してください。m(__)m
5.5mm、ですよね、大きいですよね。エースハンターなので本当は5mmが欲しかったのですが、これまた弾探しに苦労しそうですね。でもこれも巡り合わせです。カモ、キジ、ヤマドリも挑戦してみたいですが、ピンポイント射撃がキジ、ヤマドリで出来るのか?という不安もありますが(その前に探し出せるのか?というところも)、これも派手に焦らず経験を積んでいこうと思います。
「無事に帰る」大事ですね。今後も安全第一で楽しみましょう。
狩猟鳥なら4.5でも全種しとめられるでしょうが、ヘッドショットかネックショットが必須です。そこがエアの醍醐味だという人もいます。
ヤマドリは普通エア持って入らないようなところにいるので困ります。。。でもしとめたって人もいるし、話もちらほら聞きますよ!(・∀・)