狩猟用空気銃にはどれぐらいの倍率のスコープを載せるべきか?
こういった狩猟ブログを運営しているといろいろとメールが届くもので、過去には「空気銃用のスコープの倍率はどれぐらいが適切ですか?」といったものが複数ありました。
銃砲店に聞けばすぐに解決しそうに思う内容ですが、いやいや。この手の質問をお店にはしにくい、という気持ちはよくわかります。僕がそうでした。お店に聞くとなんだかんだで高いものを勧められるんじゃないか、と気になってしまうのです。orz
装薬銃猟はまだ3年目ですが、空気銃猟は5年目で今までにそこそこ数も獲っています。食べ飽きたから来期はカモ獲らんとこかな、ってぐらい。えへん。(・∀・)
それでは、空気銃での実猟(大型鳥類)を主眼においたスコープ倍率の選び方を、僕の経験からお伝えしましょう。
まぁ、あれこれ買い換えたりしたわけではないので、あくまでも今までの経験から考えた倍率メインの話ですがね! ( ・`ω・)
僕の空気銃猟の猟風
これが今僕が使っている、レインストーム搭載のスコープ。今は亡きシャーストーン社のものです。イングランドの会社だったかな? とはいっても、日本のライト光機製作所がOEMとして製作してたものなんですけどね。レンズもの光学ものは日本強いです。
箱書きには「6-20×44mm」とあります。6倍~20倍の可変ズームで対物レンズ径が44mmですよ、という意味。
対物レンズ径はだいたい40mm前後のものが多いのかな。あまり大きくても扱いにくかったりレンズが銃身に干渉してハイマウントが必要になったりするので、やっぱり40mmぐらいが使いやすいように思います。
今使っている、と言いましたが、初めて空気銃を買った時に右も左もわからず銃砲店の店主にすすめられていっしょに購入したものを今でも使っているだけのことです。
レティクルはミルドットではなくただ線を十字に重ねただけのクロスラインですが、明るくてよく見えるので不満は特になく、お金がないこともあって現役で使用しています。
(ミルドットは条件次第でターゲットの大きさや距離が計算できるすぐれものですが、説明すると長いのでこちらを参照してください。)
さて、倍率の話ですが、セット販売の狩猟用空気銃には、銃本体+3~9倍、あるいは4~12倍ぐらいのスコープがついている場合があります。ブログに来たメールでは、この倍率でいいのかということが記されていました。なかなか鋭い質問です。(; ・`д・´)
僕の場合、空気銃猟で引き金を引くのは「この状況なら少なくとも2回に1回はクリーンキルできるだろう」という場合のみ。僕の環境ではその際の距離はほとんどが50m以内で、いくら距離以外の条件が良くても70m以遠では引きません。
あまり倍率が低いと獲物が小さくて狙いにくいですが、必要以上に高くても拡大されすぎて視野が狭くなり、獲物をすぐには捉えられなくなります。
といったことをふまえ、上に書いたような僕の猟風では、もっとも使用頻度が高いのは10倍前後あたり。というのが現状です。
なので、最大倍率が9倍、12倍であればこのあたりはクリアしていると言えます。
ターゲットまでの距離とモノの大きさ次第!
では9倍あれば十分かというと、そうではない場合もあります。
笠取国際射撃場の空気銃射撃レンジは50m。そして自作の的紙は外側の黒い丸が直径5cm、内側の赤い丸が直径2cm、1円玉の大きさ。空気銃猟は一撃必殺の精密射撃が身上で獲物は四つ足より小さいので、だいたいこんな環境で練習します。
で、この距離でこの大きさの的を目がけて撃って結果を監的するわけですが、そうなってくると9倍や12倍では5.5mmペレットの弾痕確認がかなり厳しいと思われます。20倍でももうちょっと欲しいと思うぐらい。
笠取では24倍ぐらいのものをのせている人をよく見ます。50mを超えるような空気銃射場で練習する場合はそれぐらいあった方がよさそうです。
こういった三脚で固定する高倍率のスポッティングスコープが別にあれば、スコープの倍率が低くても問題ないでしょう。装薬のライフルを撃っている人はよく使ってますね。これはiphoneに接続して画像や動画の撮影もできるみたいですね。おもしろそう!
実猟でもターゲットがまったくこちらに気づいておらず飛ばれることがなさそうであれば、20倍でじっくり時間をかけて狙うこともありますが、メインはやはり10倍前後、8~12倍あたり。
練習では小さな的の監的と数ミリ径の弾痕確認が必要になってくるので、的までの距離が50mを超えるようであれば高倍率のもの。
といったあたりが一つの目安になってくるように思います。
ただ、倍率さえ用途にあえばOKかというとそうとも言えないのが光学ものの難しいところ。
出来の良くないものだとレンズが黄色みがかって見えたり、倍率を上げると暗くなったり、かなり奥の深いものであるようです。ベテランでも理想の一本を求め続けている人は多いです。それがまた楽しいのかもしれませんけどね!
明るくてよく見えるというのは、日の出直後の薄暗い時間帯にはもう猟場についている僕には大切なこと。ミルドットはついていませんが、僕は今のもので不満はないので、空気銃用スコープの追加購入予定はありません。
そのうち現役空気銃猟ハンターにおすすめのスコープをたずねる機会なんかも設けれたら楽しそうだなぁ。(・∀・)
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Comment
行き着く処、マーチと成ります。文字枠500字では足りませんネ。がっ、あなたと同じプアな私はサイドワインダーを離せません。第二焦点ミルドットは各器に距離が合う倍率が決められてますから、スコープで距離合わせするにはその倍率に成ると思います。スコープが良くても揺れればハズレますから、依託しても20倍以下でしょうか。
ディオン光学技研のマーチスコープについては悪い噂を聞いたことがありません。究極のスコープに近い位置にあるように思いますが、お値段も究極ですね。。。スコープ一本に30万とか40万とか・・・。宝くじに当たったとしてもちょっと躊躇するようなお値段です。orz
いつも楽しく拝見いたしております。遅レスですが
私もライフルスコープは玩具銃の時から数えて30本以上購入し最終的に
猟用ライフル銃にはカールツアイスをチョイス・射撃専用ライフル銃にはマーチ
ランニングターゲット用にはドイツ製の特注ライフルスコープを使用しています。
結論的にレンズと刃物は値段ですので、糸目付けずに選ぶのが良いと思います。
ご参考になさってください。
マーチが買えればいろいろと解決しそうなんですけどねー。先立つものが…。(´・ω・`)
刃物は安物でも、モーラなんかは最初はそれなりに切れるので使えますよ! しばらくするとなまくらになりますけど!
空気銃も面白そうですね。2丁目にと思っていたのですが、2丁目も、装薬銃になりそうです。(MSS-20の予定です。)
ライフル/スラッグの大会で、ライフルに40倍ぐらいのスコープを着けてる方がいますけど、揺れすぎて狙いが難しいとの事です。
私は、3-9倍のスコープを持ってますが、50m先の的を狙う時は、5倍くらいで狙った方が揺れずにうまく集弾しました。(それでも、黒点で散るぐらいですが。)
お金のある方は、いろいろと試されてる様ですが、真似は出来ないので、このスコープと12番の自動銃で頑張って行こうと思います。
MSS-20、単騎のシカ撃ちにはかなり魅力的な選択肢なんですけど、お金をメインとした諸事情によりあきらめました。M870もいいけど、精度の高い銃にも興味津々です。ライフルはまだかなり先なもんで・・・。
M870にはドットサイトがのせてあるので50mでも無倍率でやってます。あれはあれで当たるから不思議。でもシカ撃ちにはドットサイトより低倍率のスコープの方が使い勝手よさそうだと昨期実感しました。(´・ω・`)
マーチfx 5~40倍対物径56mmで決まりです。
マーチいいみたいですねー。日本の光学技術は世界一チイイイイ!! といったところですか。あとはお値段をなんとかしていただければと。(´;ω;`)
ウィンディに付いてきた9倍のスコープ、視野が広くて見やすいですが、50mオーバーの精密射撃では倍率が足らなくて、安い24倍のスコープに載せ変えました。
倍率上がると扱いにくさがでてきて、後からいろいろ調べたら、マーチ最高、お値段 最高Σ(゜Д゜)
何時かは手に入れたいな…(^_^;)
マーチのスコープを悪く言う人は今のところ見たことないです。少なくとも性能面では。価格面では物申したい気がします! ヽ(`Д´)ノ
・・・が、伊達や酔狂であの値段をつけてるわけじゃないんでしょうね。高い高いとぼやくより買えるだけの甲斐性を身につけたいものです。 ・・・高いけど。orz
二年も前の記事に失礼いたします。
今年空気銃を目指してますが、装薬銃はスラッグ-アイアンサイト、スキートは当然ビーズサイトでやってます。
購入予定の中古空気銃はシャープのエースハンターで、標準の4倍固定スコープ付きです。
トイガンでは4~9倍のスコープ付きも持っていますが、スコープで狙うのも面白いですね。
スコープ経験値はまだトイガンしかないのと、30m~50m程度までしか狙えないので、5倍程度で使ってます。
エースハンターもどのみち実用距離が30~50m程度だと思っているので、
4倍固定でもなんとかなるかな?などと思っています。
良いスコープは本当ビックリするお値段で、とてもとても買えません。
プレチャージだと狙える距離も長くなるので、良いスコープも欲しくなりそうですね。
私はまず使ってみてから考えることとします。
お邪魔いたしました。
まずは4倍で運用もいいでしょうが、どちらかといえば、トイガンについてる4~9倍をエースにつけることも検討されるとよろしいかと。実銃とはいえリコイルの低いエアライフルなら、見え方などが気にならなければトイガン用で使うことも可能です。
威力が低くて射程が短いから低倍率でいいという考え方もあれば、威力がないからこそバッチリ急所を狙いたい→倍率高めがいい。というのもひとつの方法だと思います。(・∀・)
ご返信ありがとうございます。
トイガン用のスコープは作りが所詮トイガン用なので、どうかな?とは思っていました。
宣伝文句に「実銃対応」なんてのもありますが、話半分で見ています。
しかしスプリング式だとそれなりの衝撃がありそうですが、
それ以外はバルブを開くだけですもんね。
考えてみたいと思います。
ご助言ありがとうございます。