僕の狩猟関連失敗談その2 二輪駆動車の限界
公開日:
:
最終更新日:2015/02/06
狩猟関連失敗談
僕の住まいは大阪の南河内。気候は比較的温暖で、積雪はもちろん降雪もあまり見られず住みよい地域です。そしてスキーやスノボなんかの趣味もないので、今までの車はすべて二輪駆動車ばっかりでした。
実は、今の愛車エブリィもそう。これは猟師になると決意したのちに買った車なんですが、いろいろあってこうなってしまったのです!
この車を買う前はモビリオスパイクに乗ってました。これも知る人ぞ知る車中泊カーです。その点については不満はありませんでした。
が、ハンターになると決めてから猟場候補の下見を何度かスパイクで行ってみたところ、狭い農道やあぜ道みたいなところばっかり走ることになって、これは普通車では不利だな。というのはすぐに体感しました。
・・・やっぱり軽でないと。維持費も安いし、猟師するにあたってこれから買いそろえないといけないものも山ほどあるんだから。スパイクを売って軽バンを買えばちょっとは手元に金も残るはず。
てな理由で車中泊できる軽バン=エブリィの四駆を中古車屋で探していました。最初は四駆が候補だったのです。
が、四駆で貧乏人向けのお求めやすい価格な個体、となると大阪近辺ではなかなか見つかりませんでした。全国で見ると北陸あたりにはやはり多いのですが、そんなとこまで現物を見にも行ってられません。
そこで妥協し、条件から「四駆」を除外してしまったのです。今から思えばなんと愚かな! orz
たった数度の下見、それも積雪などない秋のこと。いくら道が細いといってもそうそう四駆が必要な事態にはならないのが普通です。加えてその頃からもう空気銃猟=里山での鳥撃ちを想定していたので、山奥の大物猟じゃあるまいし、そこまで道悪のところを走ることもないだろう、と考えていました。
かくして、そんな浅はかな思考でチョイスした二駆エブリィのハンドルを握って今シーズンも出猟しているのですが、今までに何度後悔したことか!
ほとんどの農道・林道・あぜ道なんかは「四駆の軽トラ」を想定して設計されています。四駆がデフォルトなのです。
今期も入れると3シーズンめですが、猟期にスタックすること4回(ぬかるみで3回、積雪で1回)、半脱輪が1回。
幸いにも多少時間をとられつつもなんとか自力で脱出できましたが、これらはすべて、4つのタイヤのうち1つだけがはまりこんで動けなくなったもの。要は残り3つのタイヤが駆動してくれれば、四駆でさえあれば楽々脱出できたであろうトラブルばかりでした。
今はちょっとでもぬかるんでるような場所は避けて通るようにしているので危険は減ってはいますが、そのぶん行動範囲も四駆よりはせばまります。
加えて、水場オンリーなカモなんかはまだマシですが、キジを探しつつ流しているとどうしても目が田んぼなんかに向きがち。「うおっ脱輪しかけた!」ってことは今でも少なからずあります。てか、たぶんこれからも一度や二度はやらかすと思います。猟って、ハンターってなそんなもんです。( ´・ω・`)
なので、これから鳥猟ハンターになろうという人で乗り物を新たに買う予定だって場合には、猟場が近いならまずバイクをおすすめします。小回りがきくしどこにでも停められるのはすごく大きなアドバンテージです。
で、「バイクはちょっと、やっぱり車でないと。。。」という人には、特別な理由がない限りやはり四駆で、かつ小回りのきく車をおすすめします。僕は貧乏なのでそうそう買い換えられませんが、もし可能であれば今すぐにでもエブリィの四駆ターボに買い換えます! orz
関連記事
-
-
狩猟関連失敗談その8 獲物が複数いる時に考えるべきこと
キャリアが何年あっても、初めてのシチュエーションとか、めったにない状況に遭遇した時には、すぱ
-
-
狩猟関連失敗談その5 絶対に使ってはいけない防錆潤滑剤 (空気銃)
何につけても形から入るタイプなspinicker。 狩猟に関しても誰にも相談することな
-
-
狩猟関連失敗談その6 ハンターズハイ、再び
「獲物をしとめた後は高揚感から普段ならやらかさないようなミスをしてしまうことがある」
-
-
狩猟関連失敗談その7 山に消えた装備品―神様は供え物がお好き?
神とか仏とか、ほぼ信じていないspinicker。 神に祈る状況といえば、満員電車内で
-
-
僕の狩猟関連失敗談その3 ハンターズハイと忘れもの
ランナーズハイという言葉があります。長距離走中にエンドルフィンやらなんやらの脳内麻薬が分泌さ
-
-
僕の狩猟関連失敗談その1 大が小を兼ねなかった猟具
僕は形から入る人間なので、実際の使い勝手はともかく「ハンターといえばこう、使う道具はこれこれ
-
-
僕の狩猟関連失敗談その4 銃の所持許可遅延につながる確認ミス
銃の所持許可を申請する際、大量の書類提出を求められます。それ以外にも平日の昼間しか生安課が受け付けし
-
-
狩猟関連失敗談その9 獲物の解体シーンをハイカーに見られた結果。
狩猟というアクティビティは賛否両論、何かと議論を巻き起こしがちな趣味と言えます。 最近