僕の狩猟関連失敗談その3 ハンターズハイと忘れもの
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狩猟関連失敗談
ランナーズハイという言葉があります。長距離走中にエンドルフィンやらなんやらの脳内麻薬が分泌されてたいへん気持ちよくなるというアレです。
実はこれと似た「ハンターズハイ」という言葉もあります。 ・・・っていうか、僕が勝手に名づけたんですけどね(もしかしたら本当にあるかもしれませんが調べてないのでわかりませんw)。
要するに「獲物がいた、獲れるかな獲れるかな・・・獲れたぁ!」ってなった時に得られる快感のことです。なんかちょっとパチンコ中毒にも似てるような。
このハンターズハイ、舞い上がり具合はこなした場数に反比例する形で下降していくものですが、逆に言えば経験が少ないうちはふわ~っとなりがち。ということでもあります。
今でこそ鳥であればそれなりに数を獲ってますが、僕にもぴっかぴかのハンター1年生だった頃がありました。そう昔のことではないんですけれども。
どんな獲物でも初めての射獲はうれしいものです。獲れた時もそうですが、姿を隠して接近してこれから矢をかける、という瞬間はドキドキします!
そして見事射獲! なんてことになるとうれしさMAX! 天にも昇る心地です! (*゚∀゚)=3
しかし、ここに落とし穴があります。脳内麻薬がもたらしたハンターズハイによって注意力が散漫になってしまうことが往々にしてあるのです。
僕は以前、初めてではなかったですが、とても難しいシチュエーションでカルガモをしとめた時にハンターズハイのせいでちょっとしたミスをおかしました。ハンターズハイというのは『困難な状況で目標を達成した』時にも顔を出します。
いつもどおりに処理して帰ってきたつもりでしたが、やはり心のどこかでは興奮していたようです。家に帰って道具の掃除をしようとすると・・・あれっ? バードナイフがない? もしかしたら・・・
次の日、射獲した場所へ戻って探すと、
やはり忘れていました。一晩猟場に放置したバードナイフには画像でもわかるとおり霜が降りていて、朝日を受けて輝くさまはそれはそれは美しかったのを覚えています。orz
今回はバードナイフを忘れてきただけですみましたが、これが「セーフティのかけ忘れ」であったり「薬室からの弾の抜き忘れ」だったりしたら命に関わってきます。
獲物をしとめたらよろこびに浸るだけではなく、安全面にも注意して行動するようにしましょう。せっかく仕留めても事故を起こしたら台無し、「勝って兜の緒を締めよ」です! ・・・ちょっと違うか。orz
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