狩りバカ日誌　2014年12月6日

雪時々曇り　8℃／1℃　日出 06:49　日没 16:46

天気予報によると、今日は雪になるだろうとのこと。そしてその通り、竹之内街道あたりで白いものがちらついてきた。いよいよ猟期っぽくなってきた。

さらに大和高原への入り口、女寄トンネルを抜けるとそこは雪国であった！ やっぱりこうでないと。猟場で獲物を追いつつ吐く息は白くないといけない！ ^ ^

いつものルートでいつもの池を回るが･･･大ガモ（マガモ・カルガモ）の姿は少ない。居ても撃てないところがほとんど。もしくは仕留められても回収できないか、だ。撃つわけにはいかない。

地域にもよるのだろうが、僕の猟場に関して言えば、大ガモの猟果が上がってくるのはたいて年明けあたりからだ。

これは仮定だが、鴨の渡りが本格化して個体数が増える厳冬期、年明けあたりになってくると安全な水場の規模に対して鴨の数が飽和するのかもしれない。で、椅子取りゲームに敗れた個体がやむなく危険な水域に出てきて僕に撃たれる、と。

これが正しいかはわからないが、現実問題として今は出会える大ガモが少ない。その他の獲物に活路を見いだすしかない。

次のエリアに向かおうと2速にギアを入れよう、としたあたりで降雪が激しくなってきた。路肩に白いものが目立つようになってきた。まじっすか、積もるほどなのか今日の雪は。

今年の2月14日、大雪で立ち往生した記憶がよみがえる。加えて、まだスタッドレスに履き替えていない。今から向かおうとしているエリアは毎年積雪の多い場所を通過しなければならない。いや、やめておこう。安全第一、あそこはスルーだ。

途中、梅の枝に止まってぼーっとしていたキジバトに射掛けるもハズレ。いくら立射とはいえ20mを外しているようでは獲れるものも獲れないぞチクショウ･･･orz

気を取り直して探索再開。ムクドリ、スズメ、あとバンも見逃して、と。 ･･･ん、そういやスズメは食ったことないなぁ。うまいのかな、そのうち獲ってみようかな。

などと考えながら流していると、ようやくカモのシルエットを水面に認めた。即座にレンジファインダーで覗く。 ･･･むっ、スズガモか。

去年までなら見逃していたカモだが、今は状況がちがう。大ガモはまだ少ないうえに、スズガモもまた今年の目標である「獲ったことのないカモ」だ。車を死角に停め、静かにスニーキングへと移行する。

湿地の灌木のすき間に射線を設定する。しかしどうも、反応からすると奴らはこちらに気づいているように見える。でも逃げない。非狩猟鳥や不人気な狩猟鳥でたまに見る行動だ。といっても、これ以上接近するのは困難な状況。ここから撃つしかないな。

体勢が悪くてレストができない、膝射（ニーリング）で勝負だ。最近はこの体勢にも慣れてきたが、50mはある。ヘッドやネックは厳しい。ボディ撃ちになりそうだ、正面を向くまで我慢だな。

ほどなくして、一羽がこちらへの警戒を解き、再び泳ぎ始めた。スコープのレティクルに捕捉されているとも知らずに！

パァン！

コンマ数秒遅れて耳に届く”パコォン”という炸裂音。これは気管を砕いた音だ、視認はできないがどうやら首に当たったらしい。

だが、カモは未だもがいている。止めを入れておこうか、念のため。

コーン！

･･･レインストームの発射音はこういう風に聞こえることもある。命中精度は高いのだが、なんとも締まらない音だ。そのせいではないだろうが、止め矢を外してしまった！

慌てて次の矢を装填、することはなかった。スズガモはもう動かなくなっていた。ふぅ、助かった。

ペレットは首を貫通したあと、さらに右の手羽も貫通していた。50m以上先のカモに対してこれだけのパフォーマンス。レインストームは頼りになる銃だ。

まずいと噂のハシビロガモはうまかったが、同じくまずいという噂の海ガモであるこいつはどうだろうか。とりあえず、解体した段階では変な臭いなどもない。楽しみだ。^ ^

【本日の猟果】
発砲　3
命中　1
捕獲　スズガモ♀x1（56m膝射・首→右手羽を貫通）