狩猟用空気銃ペレットのマッシュルーミング(潰れ方)と鉛の特性

公開日: : 最終更新日:2016/10/17 猟具・猟装

マッシュルーム

2014年12月14日の狩りバカ日誌で捕獲した美肌カルガモ。ペレットが貫通した形跡がないので体内から発見できそうだ、としましたが、やはり見つかりました。

僕が使っているのはペレットは「JSB EXACT JUMBO HEAVY(18gr)」。あまり遠射をしないならいいペレットですよ。よく当たるしよく効きます。

あとはAAフィールドとかFXプレミアムとかですね、知り合いハンターがよく使ってる狩猟用空気銃のペレットは。ちなみにAAフィールドもFXプレミアムも、製造はJSBに委託しているそうです。OEMですね。そりゃ同じような評価になるわけです。

空気銃用ペレットのマッシュルーミング01

話がそれました。ややピントが甘いですが、左が使用前のペレット。で、右が今回のカルガモの手羽から出てきた使用済みペレット。見事に変形しています。

使用前ペレット01

横から見ると正常なペレットはこんな形。このページに来るような方ならご存じですね! ^ ^;

使用後ペレット01

で、使用後はこんな感じ。いい感じのマッシュルーミングです。タ○マンのシンボルみたいな形になってます!

使用前ペレット02

高圧のエアを受けるスカート部分。こちらは使用前。きれいな円形です。

使用後ペレット02

使用後。このあたりも見事に変形しています。

ペレットは変形することによって弾頭部分の断面積が広くなり、獲物の体内を通過する際に運動エネルギーを効果的に破壊エネルギーに変換してより大きなダメージを与えられるようになる、らしいです。えらい人がそう言ってました!

スポンサーリンク

なので、弾頭の材質はあまり硬すぎてもよくないわけですね。ほどよく変形しないと、形を保ったままだとひっかかり抵抗が少ないもんだからそのままスカッと抜けてしまって、破壊エネルギーに変換することなく、運動エネルギーとして保ったまま体外へ出てしまう、と。

このように、鉛のほどよい柔らかさは適度なマッシュルーミングをもたらしてくれるうえに、比重の重い金属なので同体積ならより重い=威力の高いペレットを作ることができ、ハンターからすると重宝な材質です。

しかし、好事魔多し。鉛という金属は中毒を引き起こす性質を持っているため、昨今、鉛の使用に関する規制が取りざたされています。以下はウィキペディアからの抜粋です。

鉛散弾は環境中に鉛の粒をばらまくものであり、土壌汚染を引きこしたり(クレー射撃の場合)、鉛散弾を打ち込まれて死んだ上で放置された動物や鳥の死体を食べた鳥獣が鉛中毒を引き起こすなどしたため(狩猟の場合)、威力は劣るが汚染の少ない鉄、銅散弾への切り替えが進められている。

たしかこの問題は、北海道で鉛弾をくらって死んだエゾシカの死骸を希少なワシが食べて鉛中毒になってバタバタ死んでいった。というところから端を発したと記憶しています。事実、北海道ではほとんどの鉛弾が使用禁止だったと思います。

その動きは本州にも伝播しつつあり、狩猟用空気銃のペレットについても、非鉛性のものがすでに登場しています。現状、鉛製ペレットの使用は禁止されていませんが、環境保護の流れとしてはそういった方向に進みつつあります。

エアライフル猟では散弾銃での鳥撃ちのように一度に数十~数百の鉛玉をばらまくことはないですが、鉛弾を発射しているのは事実。

スニーキング、射撃、回収の技術向上をはかり、鉛のかたまりを体内に保持したままの半矢固体を出さないようにすることは、道徳的な問題だけでなく、環境的な観点からも大切なこと。ケースによっては非鉛弾の使用を検討するのも我々空気銃猟ハンターの責務だと思います。

そういった北海道から始まった活動、対策が全国的に結実し、いつかすべてのハンターが「自分はハンターです!」と、世間様に対して胸を張って言える日が来ることを願っています。(今はいろいろと肩身が狭すぎますorz)

※参考サイト「鉛以外の金属材料で作られた無毒性の散弾等の使用」(大日本猟友会)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

モーラナイフ比較。コンパニオンと廉価版BASIC511をテストしてみた

モーラナイフ比較。コンパニオンと廉価版BASIC511をテストしてみた

狩猟のマストアイテム、ナイフ。ピンからキリまでありますが、僕の持ってるのは数千円の普及品ばかりです。

記事を読む

スコープ倍率

狩猟用空気銃にはどれぐらいの倍率のスコープを載せるべきか?

こういった狩猟ブログを運営しているといろいろとメールが届くもので、過去には「空気銃用のスコー

記事を読む

自作カモキャッチャー完成!

猟期はもうすぐ、自作カモキャッチャーを作り直しました!

このブログもそうですが、本サイトの方も「カモキャッチャー」「鴨キャッチャー」のキーワードでの

記事を読む

deerhunter2005-00

鹿猟の予習にいかが? フリー狩猟ゲーム「DEER HUNTER 2005」

猟銃(散弾銃)の射撃教習を申請中ですが、貧乏だとはいえ僕はいい子にして暮らしてきたので、

記事を読む

狩りバカ日誌 2019年1月21日(散弾銃・単独忍び猟)

格安皮剥ぎナイフを山中でのイノシシ解体で使ってみた。

シシの解体は皮剥ぎが肝要。脂の乗っていない本州のシカ(猟期)であればベリベリっと剥ぐことがで

記事を読む

カモキャッチャー改良

カモキャッチャーにサビキ浮きをプラス!さらに進化した件。

最近、しとめたカモの回収は8割以上が超ロングタモ網によるもの。 当地の水場はあまり広く

記事を読む

Hawke Chair Gun pro02

空気銃猟で重要なゼロイン測定できる無料ソフト「Hawke ChairGun Pro」

空気銃猟は基本的に一発必中、一撃必殺。大型鳥類(キジ、マガモ、カルガモ、カラス類、カワウ)の場合、バ

記事を読む

猟犬用ロープ

かっこいいぞ!猟犬捕獲用ロープの巻き方・作り方

大物猟のグループに入ってすぐの頃、まわりのベテラン猟師が腰からロープの束をいくつも吊して歩い

記事を読む

モーラナイフ・コンパニオン(ステンレス)

定番猟用ナイフ。ハンター御用達なモーラナイフ・コンパニオンの実力

狩猟をやっていると刃物をいろいろと扱うことになります。当然、僕もあれやこれやと持っています。

記事を読む

ざんてつけん

今まで見た中で最高の切れ味。柴田祟行のナイフ。

先日の狩りバカ日誌でシカを解体した時にも感じたことですが、やはりよく切れるナイフがあると獲物

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

もうかりまっかPC01

PAGE TOP ↑