あまり味の評判を聞かないヨシガモを食べてみた結果。
公開日:
:
ジビエ・ワイルド料理
もう最近では目標を設定しないようにしてるんですけど、以前は猟期前に「今猟期の目標は○○!」って感じでいろいろ挙げてました。
で、そこでよく言ってたのが「今までに獲ったことのないカモを獲る」。未賞味のカモを獲ってみたい。カモ猟から実猟の世界に入った者としては当然の欲求と言えるでしょう。
なので昨猟期の12月23日にヨシガモが獲れた時はとても興奮しました!!! (*゚∀゚)=3ムッハー
数が多くないということで、違法ではないけど捕獲には自粛要請の出てるカモなので、今回うまかろうとまずかろうと、当面の間は以後の捕獲は見送る方針。慎重に味わいたいです。
下処理の経過はいろいろとすっ飛ばして、燻すところからスタートします。燻製器をちょっと斜め下から撮ってみました。特に意味はありません。
燻しあがりました。まずまずの色合いです。が…未処理のダウンがちょっと目立ちますね。(´・ω・`)
脂の乗りはなかなかGoodな感じ。
さぁ、お味はどんなもんでしょうか!?
ヨシガモの燻製 食後の感想
・・・・・・ (-_-)
うう~~~ん。決してまずくはない、かといって「うまい」とも言えない。そこそこの血の味、中途半端なカモ風味。ビミョーな味。
でも考えてみれば、けっこうこのヨシガモ、獲った時も燻した時も、あまりいい条件じゃなかったんだよなぁ。
- かなりの撃ち下ろしになり、胸肉の一番いいところに当たっていた
- 気温の高い時期と言うことで風乾を冷蔵庫でやることになった。寒い時期に寒風で乾かすのがベストかと思う
- 燻煙したのが風の強い日の夜。煙の上がり具合が暗いのと風のせいでわかりにくかった。火加減も強風で難儀した
このへんが少なからず影響したはず。
脂の質はよかったです。軽やかで甘みのある脂。それだけに処理が甘かったのが悔やまれます…orz
そんな状態であっても、なんだんかんだでぺろっと完食。お見苦しくてすみません。
過去にハシビロガモを燻製で食べた時もその個体はあまりいい状態じゃなかったんですけどね。ヒシの実に邪魔されて回収&下処理に時間かかったし、あの時もボディショットだったし。でもうまかった。このあたりが均一な状態のものを用意できないジビエの面白さでもあり、難しさでもあります。
きっちり処理すればもっと期待できるはず。その点は確認できたけど、今後は個体数が目に見えて増加しない限りはヨシガモを撃つことはないので、暫定だけどこれが最終回答。
ヨシガモ、増えますように!(・∀・)
関連記事
-
鹿カツが超簡単に!つなぎの小麦粉・卵なしで揚げられるパン粉はこちら
あまりシシのいない当地では、僕のスタイルだとよく獲れるのはシカ(散弾銃)とカモ(空気銃)。ま
-
生存率アップ?昆虫食の通販でポストアポカリプスに備える
「ショットガンを所持している人の95%が、この世がゾンビだらけになった場合のことを想像してみ
-
こないだ作った猪ベーコンがおいしかったので自慢する。
自身は未だイノシシ・シカ等大物の射獲経験がないものの、いつのまにか猟隊にまぎれ込みちゃっかり
-
ウナギ釣り&料理は難しいと思ってたけどやってみたら簡単だった。
梅雨の時期ってのはだいたい猟期終わってから次の猟期への中間地点らへん。世のハンターたちの狩猟
-
おいしく食べるために。しとめた鴨を冷凍保存する時に心がけている事
(ハンターの務めだと思って撃っている)カラスやカワウとはちがって、カモとくるとこれはもう10
-
ドングリの中で最も美味といわれるスダジイ(大泉緑地産)を食べてみた。
秋も深まって参りました。11月1日から猟期に入る地域では残すところ一か月。北海道はもう明日か
-
お味はいかに!? おいしいと噂のアナグマを塩焼きで試食してみた
ハンター間で肉を融通しあうことはわりとあります。デッドストックのカモ肉をカモ好きハンターに引
-
現役猟師が抱くジビエブームへの疑問!ジビエは本当に「おいしい」のか?
去年の11月に放映されたドラマ「狩猟雪姫」などの影響もあるのか、狩猟というアクティビティがメ
-
これは安い。手動ポンプ式の真空パック、フードフレッシュバッグ
獲物のサイズがハトより大きい場合、ジビエ一捕獲あたりの肉の量は一度には食べきれないケースが少
-
おいしいと噂のセミの幼虫を素揚げにして食べてみた結果。
「類は友を呼ぶ」という言葉どおり、そのへんのものを取ってきて食べる僕の周囲にも同じようなこと