*

疑問解決!貧相な冬の針葉樹林でシカは何を食べているのか?

公開日: : 狩猟よもやま話

冬の鹿

昨年から装薬銃での大物猟をするようになって冬山にも分け入るようになりましたが、入れば入るほど不思議で仕方なかったことがあります。

それは、「シカは何を食べて暮らしているのか」。

僕の考えとしては

『奈良県某村の山はスギ・ヒノキの林だらけ → でもシカいっぱいいる → シカがいる以上何かを食べているはず → でもスギ林の中にある植物はとても限られている → 葉が丸々残っている植物もないではないが、おそらくシカが嫌いな植物だろう → では何を食べてる???』

といったところでした。

林床にあるものといえばスギやヒノキの枯れ枝や枯れ葉、シカに食べられて丸坊主になったなんらかの植物(もう食べるところがない)、やや丸っこくて厚い葉のついた、鹿が食べた跡のない灌木、場所によってはササの群生・・・ぐらい。

青い物でまともに残っているのは局所的に存在するササとシカが好まないであろう、まったく食痕のない植物ぐらいなのです、奈良県某村では。

ササはまぁ食べるのかもしれない、けど食べられそうなもので残っているものといえばもうそれぐらいしか思いつかないんだけどなぁ。

なのにシカはササのない針葉樹林でも普通にみかける。何が目的であんな寒々しいところにいるんだろう。(´・ω・`)

といったことが気になってググってみたら、どこかの研究員さんが同じ事を考えていたのか、調査結果をネットに上げてくれていました! ありがとうございます! (・∀・)

今回参考にしたのはこちらのページ。

大阪府北摂地域におけるニホンジカの食性

冬の鹿の餌

同ページに掲載されていた、季節ごとのシカの第一胃内容物の割合を表した図がこちら。

ちなみに「ササ・タケ以外のグラミノイド」とはイネ科やカヤツリグサ科の仲間。ススキとかそのへんのカラスムギとか、あんな形の植物のことのようです。非同化部とは植物の葉以外の箇所。茎とか根とか枝とか。

シカの食性は分布する地域によって差が大きいとのことなので、奈良県某村のシカがこれと同じであるかは定かではないですが、参考にはなるはず。

これによると、冬のシカの食物はやはりササ・タケ類が1位となっています。やはり! ササは場所によっちゃアホほど生えてるしなぁ。これは納得。

ビックリしたのが2位。「枯れ葉」。枯れてても食うんかい! (゚д゚;)

まぁ、牛も干し草なんか食べてるし、考えてみりゃなるほどとも思うけど、そうか。針葉樹の枯れ葉なんかでもいいのならそりゃスギ林にでもどこにでも居るだろうし、もっと栄養のあるものが欲しくて人里の畑にも来るよなぁ。

他にも「高知県本山町におけるニホンジカの胃内容物」なんて参考になるページもあり、調べてみるとなかなか面白いものです。

獲物の食性を知ることができれば居場所の推定も可能、そうなると猟果にもいい影響があるはず。

もういい歳なので、ただやみくもに猟場を歩くだけではなく、これからも調べられることは調べて猟に活かしていこうかと思います。(`・ω・´)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

狩猟雪姫

乗るしかない、このビッグウェーブに!ドラマ『狩猟雪姫』29日(土)15:00より放送!

目指せ狩りガールなんかもそうですが、最近ちょっとずつ狩りや狩猟がメディアに取り上げられるようになり、

記事を読む

人間のステルス

動画で見るエクストリーム擬態。これが野生動物のステルス性能。

忍び猟で大物を狙う時に壁になってくることのひとつが、動物の擬態能力。 今では野山に天敵

記事を読む

yeah!

次の猟期が待ちきれない人に送る、ちょっと早く解禁を迎える方法

もう言ってる間にお盆ですね。お盆といえばうちの支部では狩猟者登録申請の時期です! なんだかん

記事を読む

caution

明日はいよいよ狩猟解禁!初日に特に気をつけるべきこととは?

さて、いよいよ明日から全国的に狩猟解禁ですね! イノシシやシカが対象ならすでに解禁とい

記事を読む

萩にイノシシ

間近で野生の猪を観察したい?なら(自己責任で)神戸市東灘区へGO!

どういうところにいるのか、何を食べているのか、逃走前・攻撃前にはどういう前兆があるのか。普段

記事を読む

サバゲー

年齢的に狩猟免許が取得できない青少年にサバゲーを勧める4つの理由。

http://blog.livedoor.jp/missiontaka/より[/caption]

記事を読む

ヒヨドリ

混獲注意!おいしいおいしいヒヨドリと間違えそうな鳥たち

wikipediaより[/caption] 例年、1~2月にはヒヨドリを専門に狙う日を少なく

記事を読む

白神山地

ハンターも興味津々。マタギと歩く白神マタギ舎のエコツアー

(TOP画像はwikipediaより、以下の画像は白神マタギ舎ウェブサイトより) 僕は

記事を読む

ちくしょう!

空気銃から始めた5年目猟師の後悔。最初っから○○にしとけば…orz

先猟期で4年目のシーズンを大過なく終えることができ、次はハンター5年目のシーズンとなります。

記事を読む

キジペア

姿を発見しやすい繁殖期。ゴールデンウィークはキジを探しに行こう!

狩猟を始めた頃、メインターゲットがカモであったのは、自前のカモ鍋が食べたかったのが第一ですが

記事を読む

Comment

  1. monndou_n より:

    1カ月ぶりぐらいに田舎の畑に行きましたが、新しい獣道が何本も出来て、糞だらけでした。斜面も、草刈りした後みたいです。
    やっと、標識が来たので、箱罠を設置して来たのですが、まだ入っていない様です。(入ったら、連絡をくれる様に地元の人に頼んでます)
    現状、10頭ぐらいの群れで襲撃に来るらしいので、鹿は取り放題ですよ。

    • spinicker より:

      雑食のイノシシの方が植物しか食べないシカより増えてよさそうなのになぁ、と思ってましたが、シカは植物であればたいていのものは食べられるようなので、激増するにはやはりそれなりの適性があるということですかね。
      しかし聞けば聞くほど罠もおもしろそうだなぁ。( ̄∇ ̄;)

  2. ほいぽい より:

    今年の冬に鹿に柵を壊された後の果樹園での鹿害ですが、
    桃の木の場合、皮を剥がして食べてみるがまずくて吐き捨て、マーキングはして置く程度で済ませていました
    無花果の木は芽と枝についていた未完熟果を綺麗に根こそぎ食べていましたね。
    木通の芽は口の届く範囲はガジガジ、葡萄の木は遠くて口が届かないが苗木をガジガジ
    ・・・鹿も奈良のシカの様に、普通に夜の街中でも人も車も恐れず群れでやってくる様になりましたね
    最近では柵や網の破壊以外にもハウスや不織布を破って食べる知恵ある被害もあるそうです。
    ・・・この害獣を守る法が、果たして必要なのだろうか?

    • spinicker より:

      シカは個体数が大きく増えているので、今までは見向きもしなかった植物にも適応し始めてるんだとか。尾瀬だったと思いますが、今までは食べなかった植物の根っこが食べれることに気づいて文字通り根こそぎやられてるんだとか。

      ハンターも新規参入者より去っていく人の方が多い状態は変わらないので、夜撃ちの全面解禁だとか猟期の大幅な延長なんかを検討するべきな気がします(それでもまだ人間が押される概況ではあると思いますが)。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

もうかりまっかPC01

  • ハンターたる者、常により良い狩猟車を追求するべし! (`・ω・´)

PAGE TOP ↑