狩りバカ日誌 2018年2月17日(散弾銃・忍び猟)
公開日:
:
狩りバカ日誌2017
晴れ 7℃/0℃
猟期中の新規開拓はあきらめ、既存の猟場をまわっている。
とある場所にさしかかると、パキパキという聞き慣れた音が耳に届いた。おそらく移動中のシカが枝を踏む音だ。でもかなり小さい、遠くにいるのかな。
自分がいるのは谷を見下ろす斜面の途中。シカがいるのは谷底か、あるいは対岸の斜面か。どちらにせよ50m以上は向こうだ。
遠くに目をこらしていると、自分のすぐ下で動く毛玉! そんな近くにいたのか! Σ(゚д゚;)
上から見下ろした状況図。僕(オレンジ)と右へ歩く複数のシカ、おそらく二頭(茶色)の距離は20mあるなし。ただ、シカたちは放置されている間伐材の山(黒)のブラインドにさしかかろうとしている。
こちらは断面図。この図で言うとシカはケツを見せながら手前から奥へ移動中。
気づいたのは最後尾より前の一頭が間伐材の影に入ったあたり。後続の一頭を撃とうにも、こちらを見ている&とても近いのでヘタな動きはできない。木化けしてやり過ごす。その方が獲れる確率が高いと踏んだ。
幸い、最後尾の若いオスはこちらには気付かず、予想通り、そのままゆっくりとブラインドに入っていった。
クックック。やはりシカはアホだな。こっちは気づいてるのに、こんな距離でむこうは気づいてないとは。
獣道は斜面を横切るトラバースの形で走っている。このまま待っていれば間伐材から出てきたやつを撃てるだろう。そう、こんな感じで!(・∀・)
まもなく出てくるであろうシカのシルエット出現位置を予測し、膝射の構えに入る。フッ、もらった。100点満点だ。
…しかし、待てど暮らせど、シカどもは姿を現さない。
まさかあそこで寝ようとでもいうのか? だとしたらそんなもん待ってられん。仕方ない、こっちから出向くか。アホのくせに手間取らせやがって…!
飛び出してくるのを想定して慎重に歩を進め、間伐材のブラインドをのぞき込むと…シカの影も形もない! なんで!?(;゚ロ゚)
ここで再度のバキバキ音。今度はさっきよりでかい。音源は谷底方面、二頭のシカが全力疾走で逃げていく。白い尻がまぶしかった。
つまり、こういうことだった。
人間に気づいていたかまではわからないが、少なくとも何やら違和感を抱いたシカたちは、ブラインドに入ったところで違和感のもとから離れるルート、谷底方面への移動を選択したのだろう。僕はそれに気づかず、すでにいないシカが出てくるのを間抜け顔で待っていたのだ。
なんのことはない、アホは僕だった。ものの見事に出し抜かれた。シシよりアホとか言ってごめん、シカ。orz
①シカはわりとうまく人間を出し抜くことがある。②音は小さくても想像以上に近くにいることがある。③僕はアホ。
苦い経験と引き替えに、新たな三つの教訓を得て家路についた。(´・ω・`)
【本日の猟果(忍び猟)】
発砲 0
捕獲 0
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