狩りバカ日誌 2018年11月16日(散弾銃・忍び猟)

公開日: : 狩りバカ日誌2018

晴れ 16℃6℃

大げさでもなんでもなく、夢にまで見た、それも複数回見た、2018年度の猟期開幕。目が覚めては「ああ、夢だったか」とガッカリしたことも一度や二度ではないが、今日は正真正銘の出猟だ。

15日も休みを取っていたのだが、少し体調を崩し、万全を期しての本日の山開きとなった。

そろそろ単独でシシを獲りたい。猟期外のロケハンもシシと遭遇する確率が少しでも高そうな場所を選んできたつもりだ。

今期は場合によってはシカをスルーしてでもシシの痕跡、あるいはシシそのものの発見を優先させることも出てくるだろう。

狩りバカ日誌 2018年11月16日(散弾銃・忍び猟)

左手の方から朝日が差し込み、森は徐々に目を覚ます。

手の内で黒く輝く鉄塊の重量で猟期に入ったことを実感しながら、林床を踏みしめてゆっくり一足ずつ、歩を進める。8か月ぶりの山は身震いするほど美しい。

東西に走る尾根にのぼり、南側の斜面を目指す。陽当たりのいい雑木混じりの森はシシが居着きやすい地形のひとつだ。

尾根の頂上手前で顔だけ出して様子を見る。シシもシカもいない。遠くて鳥が羽をパタパタさせているだけだ。

当地の森には、正式名はわからないが、やたら落ち着きのない、ひっきりなしにあちこちを飛び回っては林床を歩き散らかし、さかんにカサカサと音を立てるまぎらわしい鳥がいる。名前が分からないので「カサカサ鳥」と命名した。最初の頃は四つ足の足音かと思ってよくだまされたものだ。

あそこにいるのもカサカサ鳥だろうと思っていたが、どうも様子がおかしい。羽根を閉じたり開いたりはしているものの、その場から動かない。同じ場所にとどまってパタパタしているだけだ。

んん? カサカサ鳥らしくないな、何か変だ…

狩りバカ日誌 2018年11月16日(散弾銃・忍び猟)

双眼鏡を忘れてしまったので今期から導入したスコープを3倍に合わせて様子をうかがってみたところ…。カサカサ鳥ではなくシカであった。シカが耳をパタパタさせているのが鳥の羽ばたきのように見えたのだった!

この時点で「シカをスルーしてシシを追う」なんてのはどこへやら。僕は目の前のシカに釘付けになってしまった。orz

とりあえず見える範囲だけで3~4頭のメスの群れ。距離は…けっこう遠いな、100mはないだろうけど、60や70ってこともなさそう。90あるなしぐらいか。立射では確実性が低い。しゃがんで膝射に持ち込むか、できればもうちょっと距離を詰めたい。

などと考えていたタイミングで、へたりこんでいた一頭がこっちを向いた。心臓が跳ね上がる。気付かれたか…!?

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しかしシカは相変わらずこっちを向いたまま、リラックスした様子で座っている。こっちを向いてるけど見てはないな。たまたま首を向けた方向に僕が居た、というだけのことか。

とはいえ、正面に見据えられている状態で動きにくいのは確かだ。スコープで覗いているということは、すでに狙いをつけている形ではある。このままいけそうなら引いてしまおう。

つい先週のランニングターゲット射撃でいいイメージが残っている。人差し指はその通りに曲がってくれた。

ダァーン!!!

一拍おいて見えていた3頭が右方向へ、死角からさらにもう3,4頭が飛び出して後に続く。地形はやや下り、シカたちは猛スピードで駆けていく。距離的にも速度的にも二の矢は難しい。

焦ることはない。いい感じで引けた。おそらく当たってるはずだ。

狩りバカ日誌 2018年11月16日(散弾銃・忍び猟)

シカたちがいた地点へ確認に向かう。毛が落ちている。

少なくともかすりはした、ということだが…

狩りバカ日誌 2018年11月16日(散弾銃・忍び猟)

よしよし。それなりの傷にはなっているようだ。出血量からして心臓直撃とはいかなかったようだが、消化器系の内容物が漏れた臭いがないので腹でもなさそう。

上半身のどこかとは思うが、とにかくトラッキング開始だ。

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ほどなくしておなじみの物体を血痕の中に発見した。ピンク色の組織片。肺の一部だ。出血は多くはないもののバイタルは捉えている。今ごろはもうどこかで倒れているだろう。

狩りバカ日誌 2018年11月16日(散弾銃・忍び猟)

多数頭で走っているので足跡を追うことはできない。微量と多量の中間ぐらいの血痕だけがハードエビデンスだ。

大地に張りつきながら血痕を探し、時には見失い、時には戻り。15分ほど探して、とうとう力尽きた証拠に出会えた。

地面が大きく乱れ、傍らの倒木に大量の血糊。ここで倒れ…

狩りバカ日誌 2018年11月16日(散弾銃・忍び猟)

5mほど下で横たわっていた。

狩りバカ日誌 2018年11月16日(散弾銃・忍び猟)

少なく見ても40キロ、おそらくは50キロ以上あるであろう肉付きのいい、このあたりの水準ではかなり大きめのヒネ雌だった。

狩りバカ日誌 2018年11月16日(散弾銃・忍び猟)

弾は右胸から左胸へ抜け、左の前足を破壊している(一部画像処理済み)。なおかつ肺まで損傷したこの状態で150mほど逃げたのか…。

被弾後すぐに走り出した時は他の個体と遜色のない動きだった。見事な生への執着。あっぱれなやつだった。

狩りバカ日誌 2018年11月16日(散弾銃・忍び猟)

解体を済ませ、木漏れ日の紅葉を見上げつつ猟場を去る。

収獲したてのキクイモ

猟犬の親方にシカのおすそわけを持って行くと、キクイモになって帰ってきた。

キクイモ洗浄中
キクイモ味噌漬け

土を落としてその日のうちに味噌漬けに。一週間ほど漬け込んでから酒のつまみにでもしよう。

猟期の到来、晩秋の恵みを存分に堪能できた一日となった。

【本日の猟果(忍び猟)】

  • 発砲 1
  • 捕獲 1(シカ♀ 80~90m立射)
  • 時間 7:30ごろ
  • 地勢 南向き雑木混じりの針葉樹林
  • 装弾 ウィンチェスターサボットスラッグ(#12)
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    Comment

    1. バラクーダ より:

      出鼻はちょっとくじかれましたが、今期初獲物おめでとうございます!幸先良いですね。
      これまでの経験と努力の賜物でしょう。
      私も初猟期なので不安の方が大きいですかね?
      怪我無く事故無く、まずはおめでとうございます。

      • spinicker より:

        ありがとうございます。8ヶ月ぶりの解体ということで手際が悪かったのは内緒です。(●´艸`)

        バラクーダさんも初猟期満喫されていることでしょう。獲物にはいくら逃げられても、事故さえなければまた次があります。安全第一でがんばりましょう。(・∀・)

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