動物愛護な人の口撃!職務質問!猟場でそんな事態に出くわしたら?
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最終更新日:2016/10/17
狩猟よもやま話
ありがたいことにネットの片隅で細々と運営している拙ブログにも、どこで存在をお知りになったものか、貴重なコメントをたくさんいただいています。
こういったコメントには自分の感性では気づけないことや自分は経験したことのない事柄についての意見感想が盛りだくさんで、僕はもちろんのこと、また別の閲覧者さんにとっても重要な情報源となることもあるはず。本当にありがたいことです。m(_ _)m
今日の記事も先日にいただいたコメントに着想を得たもので、お題は「猟場で職務質問とかに出会ったら?」です。
※以下のケースは、すべて空気銃での鳥猟の際の話です。装薬銃猟ではまだそのようなことは経験していません。
ケース① 動物愛護のご婦人
ハンター活動を開始して早い段階で
「違法じゃないのに、人様に見つかると大変なことになる場合もあるんだなぁ (-_-) 」
と実感、それ以降は「銃を構えているところを誰かに見られるぐらいなら獲物に見つかった方がまだマシ」という考えのもとに行動しています。
そのきっかけとなったのが、博愛精神あふれる初老のご婦人にカラスを狙うシーンを目撃されたこと。
シチュエーションは日没ちょっと前。周囲は一面の田園地帯、200m以内にある建物といえばスクラップ工場かリサイクル施設か、どちらかはわからないけどそんな感じの建物が一棟だけ。要するに超合法です。
が、そんなことはウォーキング中のおばさまにはまったく関係のないこと。
「アナタ! 何してるの!」
と、血相を変えて尋問開始!
今でこそ何度か同じような目にあって対処法のようなものも身につけましたが、この時は初めてのことにアウアウするばかり。ろくに反論もできず言われっぱなしの状態でした。
それから5分か10分かそこら動物の愛らしさだとか人間の環境破壊ガーだとかのご高説を賜ったのちに開放されました。げっそり。orz
ただ、戸惑いながらも尋問の冒頭にハンターであることを伝えて許可証を見せたのが奏功したのか、通報されるようなことはありませんでした。
ケース② 農家の男性
これは先シーズンのこと。
とあるビニールがけの農地のすぐ横に、カルガモがよくつく池がありまして。
その日もカルの姿があったので、いったんやり過ごしておいて死角に車を止め、どこから撃とうかとウロウロしていると・・・ビニールハウスから出てきた中年男性と目が合いました。僕の風体と目の前の池とを見比べ、すぐに目的を悟ったようです。
僕:「はい!」
農:「ここは保護区ちゃうんか」
僕:「いえ、このあたりはいちおう銃猟も大丈夫な場所ですね」
それでも不満げな雰囲気だったのでハンターマップを出して説明しようとすると、手のひらをヒラヒラさせながらビニールハウスへ戻っていきました。
実際のところ、農家さんでもハンターを快く思っていない場合がそれなりにあるようです。もちろん地域とかによってもちがうんだろうけど、体感では1割ぐらいかなぁ。僕のまわってるところでは。
みかんに悪さをするヒヨドリを撃ちに行ったところ、みかん農家の方に「そんなんええから帰ってくれ」と言われたこともあるぐらい。農家=ハンターの味方、とは限りません。ずけずけと押しかけるような形にならないように気をつける必要があります。
ケース③ 職務質問
案外これが一番楽かもしれません、精神的には。というのも、警察官は感情論では動かないからです。
あくまでも法と照らし合わせてどうかというところなので、許可証も登録証もちゃんと携帯していて銃にもカバーをかけ、その他のこともきっちりしていれば何の問題もありません。感情にまかせてガーッと口撃されたりなんてことはないのです。
僕が職質を受けたのはあぜ道から舗装された公道に出て、車まで戻っている時のことでした。後ろから来たパトカーが僕を追い越したところで停車し、中から警察官が二人。(;・∀・)!
「ン拒否するゥ」
と言うわけにもいかず一瞬ドキッとしましたが、考えてみればこちらには特にやましいところはない・・・とはいいつつも、やはり少し緊張しながら応対しました。
結果からいうと、ほとんど世間話みたいなものでした。
相手の警察官も感じのいい人だったので、ハンターであることを伝えて許可証と狩猟者登録証を見せたらあとはほとんど談笑w 最後には「十分お気をつけください」で、開放。という流れでした。
僕はこうしてます
一番やっかい、というか長い時間拘束される可能性があるのがケース①のような形だと考えています。なのでそういう場合は
- 自分はハンターです。(・∀・)
- 関連法を遵守しています。
- 必要な手続きはすべて完了しています。(=自分にはその権利がある)
- 安全には十分配慮しています! (`・ω・´)ゞ
といった点を、あくまでもにこやかに笑顔を絶やさず、かつ堂々と伝え、場合によっては許可証や狩猟者登録証を提示するようにしています。
態度というものは大事です。職質なんかの際でも
「やべぇ、サツだ!」
などと今日び誰も言わないようなベタなことでも叫んでダッシュしようものなら、こちらは(ダッシュしたこと以外に)何もやましいことがなくても十中八九は追いかけてくるでしょう。
そこまでいくと極端ですが、表情や口調ぐらいは気をつけて和やかに堂々としていれば印象はかなりちがいます。
感情最優先の人たちと狩猟のことで言い争ってもいいことなどなければ、その場で何かが解決することもないと思われます。(´・ω・`)
が、言われっぱなしなのも相手を勢いづけて開放されるのが遅れるかもしれないので、上に挙げた点ぐらいは、これまた上で挙げているように、和やかに堂々と伝えるようにしています。
現在ではこれらのことを心がけるようになって、今のところは通報されるようなハードな応対に追い込まれたことはありません。ケース①が一番ダメージが大きかったかな。それにしても、10分ほどの時間ロスと多少げんなりするぐらいのことで済んでいます。
しかし! 何よりベストなのは、誰にも見とがめられないこと!
矢先と同じく常に周囲の状況にも目を光らせていれば、こういったトラブルは防げます。それは自身とまわりの人々の安全の確保にもつながることなので、これからも継続していきたいと思います。
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Comment
なるほどなるほど。
ケーススタディの一例でとても参考になります。
地域性やその場の雰囲気、おかれている鳥獣被害の状況によっても違うでしょうし、相手の個人的なキャラクターによっても違うでしょうね。
基本は犯罪者ではなく、まずは正当な資格のもと許可を得て行っている行為であることを明示することから始まるようですね。
だからと言って、人里離れた誰も居ないようないい猟場ばかりではないはずで、目を凝らせば民家もあり、時には矢先がその方向に向く可能性も排除できないでしょう。
趣味の話なのですから、危険を犯すリスクは常に天秤にかけないと意味がありません。
警察は法によって適正な執行をするでしょうが、中には無知な職員がいることによって面倒なことになるのも事実、そのあたりは猟友会の会員が同行しているとかなり違うと聞きます。
特に解禁日における違反行為の摘発は、ある意味懲らしめと牽制の意味合いが強いらしいので、気を引き締めて楽しく猟を行いたいものですね。
*別件ですが、山の中での銃の発射時における立木に対してのダメージはどのようにお考えですか?
植林してから50年くらいかけて、ようやく伐採して出材されて商品となるスギヤヒノキですが、ライフル弾・散弾・サボット弾が撃ち込まれれば当然のことながら材は傷むわけです…。
どれが正解かはわかりませんが、平穏かつ迅速にその場を離脱することを目指しています。( ̄∇ ̄;)
植樹へのダメージは考えないわけではなかったですが、絶対に傷をつけないように、となると実質そこでの銃猟は不可能になってしまいますね。
現状、僕の入っている猟場では特にそういった話は出ていないので、許容範囲内におさまってるのかなと思います。
今回の記事はぴよも空気銃&鳥猟なので非常に参考になりました。
ぴよは関東圏住み、かつ、大物猟では無いので山深く入っていきません。
猟場は主に里山周辺&河川敷=人目がある状態です。
幸い今までこのようなプレッシャーに遭遇したことが無かったので、今回の対処法は大変参考になりました。
経験を重ねるにつれ、このような「トラブル」にエンカウントする率も上がるでしょうから、記事を参考に、上手く回避できる術を手に入れたいと思います。
その地域に通いつめて農家の人に顔を覚えてもらうのも手ですかねぇ^^;
見つからないのがベストですが、見つかってしまった場合は堂々と振る舞うのがいいと思います。不審者っぽくなってしまうのが一番よくないように思います。( ̄∇ ̄;)
顔を覚えてもらうのはいいですね。なんだかんだでほとんどの場合農家さんとハンターは盟友みたいなものなんで、親しくなるといろんな情報とかおやつとかもらえたりします。(・∀・)