猟場選びに迷ったら。地名から見るその土地の特性
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狩猟よもやま話
大多数のハンターにとって、新たな猟場を開拓するのは楽しい作業。「あー新猟場探すのダルいなぁ」ってハンターは少ない…はず。たぶん。(´・ω・`)
けど、長いハンター生活。開拓しても開拓しても効果が出なかったり、逆に候補地がいっぱいあって取捨選択に迷うようなことだってあるでしょう。
そんな時は、ひとつの目安として「地名を参考に探してみる」といいかもしれません!(・∀・)
地名は地勢を表す(表さないこともある)!
たとえば、奈良県の桜井市に「鹿路(ろくろ)」という地名があります。しかのみち。
国土地理院地図で見るとこんな感じで、Googlemapの空撮で見ると
なんか色合いが分かれてるけど、こういう地勢の土地です。
実際、このあたりにも下見に行ってみたことはあります。確かにシカの痕跡は豊富で、昔からシカの多い土地だったのかな。などと、江戸時代か平安時代か、いつの時代に名付けられた地名かはわかりませんが、この名がついたいにしえの時代の風景に思いを馳せてみたり。山が険しくて猟場にはしませんでしたが。(´・ω・`)
では、地名に「猪」という字が入る土地を探してみると、愛知県の北設楽郡豊根村に「猪古里(いのしごり)」という地名があったり、三重県の伊賀市には「猪田(いだ)」の地名が。探しゃもっともっとあるでしょうね。
今はどうかわからないけど、昔はシシが闊歩してたんだろうなぁ。と容易に想像できたりできなかったり。
まぁ、鹿や猪の文字が入ってるからといって必ずしもその動物がわらわら歩いてたと限ったわけではないでしょう。
ためしに「熊」で見てみると、
もちろん熊の出現や生息に関わりのある地域の可能性もありますが、古代から続く地名である場合は、大部分がクマ=隅の意味で、辺境や周縁を意味したと思われます。
という記述も見られます。
なんとなく熊は特別な気がしますが…その字が入ってるから有望、とはならないって点では同じかと。
やはり、猟場は地図と足と勘をたよりに探し歩くのが一番。
でも、迷いが出た時には、その土地の地名を気にしてみると、鉛筆転がしたり棒を倒したりするよりはいい猟場に当たる確率が上がるんじゃないでしょうか!(・∀・)
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