安全確認→発砲、の前に挟んでもらいたい工程はこちら。

公開日: : 狩猟ヒヤリハット・事故

耳

北海道でまた狩猟事故が発生した模様。今度はどうやら流れ弾が原因であるとか。矢先の安全不確認です。(-_-)

手に大けが 別のハンターの弾か(NHK)

獲物の確認。矢先の確認。足場の確認。脱砲の確認。日猟会報の裏表紙にはこのように書いてあります。

これらの注意事項を確認の上で引き金を引く。ということには僕も異論はありません。

が、僕はここへもう一つ、確認事項を追加したいと思います。

それは周囲の確認。特に里山での空気銃猟では、引き金を引く前に「耳を澄まして周囲の音を拾う」という工程を経ることで、ピンチを遠ざけたり、また逆にチャンスを引き寄せたりできます。

僕の場合、過去にはこんなことがありました。

スポンサーリンク

発砲前の採音でチャンスゲット

狩りバカ日誌2015年1月18日 立派なキジ

ヒヨの待ち撃ちで柿の木の下で張り込んでいた時のこと。

ヒヨは飛来する際に必ず鳴きながら飛んでくるので、ヒヨ待ち撃ちは自然と聴覚にも意識が向く猟でもあります。

柿の木の下で耳を澄ましていると…


ケッケー

…ん? 今何か妙な音が聞こえたような…?

耳のパラボラを上方からそっちの方向へ向けてしばらく待つと、


ケッケー

先ほどよりはやや大きい音。キジの鳴き声に似てるような…?

ゆーっくり振り返ると、眼下に並ぶ田んぼの土手を今まさにキジが歩いているところでした! ( ゚Д゚)

すぐに柿の下から移動、死角から回り込んで無事にキジ射獲。聴覚をおろそかにしなかったことで、大きなキジをクーラーに入れることができました。

発砲前の採音でピンチ回避

安全確認→発砲、の前に挟んでもらいたい工程はこちら。

空気銃でカモを撃つ場合、林の中、藪の中、用水路の中。僕の場合、この三つがよく潜む場所になります。獲物からも人からも見つかりにくい待機場所です。

じっくり狙えるので、周囲の様子に気を配る余裕も生まれていいことづくめ。

安全確認→発砲、の前に挟んでもらいたい工程はこちら。

その時は、土手の上にある三方を林に囲まれた池のカルガモを狙っていました。姿を見られないように下の林へ入り、こっそりと忍び寄ることに成功しました。さて、あとはしとめるだけ。

が、引き金を絞ろうとしたところで、僕の耳は近づいてくる異音を捉えました。

安全確認→発砲、の前に挟んでもらいたい工程はこちら。

それは足音。土手の上は草が踏みしだかれていて、日常的に人の往来があることを示しています。地元の人たちの散歩コースになっているのでした。

射撃は中止、そのまま息を潜めて様子をうかがっていると、やがて小さな犬を連れた中年の女性が通りがかりました。しかも池に浮かぶカモの方を見ながら歩いています。

危ない危ない、もし接近に気づかず撃っていたら、もしかするとカモを射貫く瞬間を見られていたかもしれない。そうなったらどれほど面倒なことになっていたやら…。

そのままやり過ごして再度狙いをつけようかと思ったのも束の間。彼女の犬がおどかしたことでカモは空高く飛び去り、女性と犬も通りすぎ、後には林の中でうなだれる僕だけが残りました。orz

獲物が獲れないのは残念だったけど…厄介ごとを避けられたのでよしとして次の池へと向かいました。何よりも避けるべきはボウズではなくトラブルです。

実は、射撃の直前に足音が聞こえたのでそのまま待機して散歩の人をやり過ごした。というのは複数回経験しています。かといってそう多くもないですが、7年目の今期までに三回ほどありました。

幸運も重なってこれまでのところは大過なく終猟日を迎えられてますけど(骨折はありましたが…)、不運を呼び込まないためにも、特に空気銃猟の場合は、余裕があれば引く前に周囲の状況を聴取するというのは有効な手段であると言えるでしょう。

もうすぐ今年も終わります。来年もその先もトラブルなくハンターを続けていくために、なんぞの折りに思い出してみてください。それではよいお年を。m(_ _)m

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

スズガモ

鳥猟ハンターがカモ類のメスを捕獲するときに注意するべきこと

ハンターが猟をするにあたって留意する点はいろいろありますが、特に銃猟ハンターには気をつけるべ

記事を読む

狩猟誤射未遂

ガサドン・暴発だけじゃない。動画で学ぶノーオレンジ狩猟の危険性。

本邦で毎年のように起こる、猟銃による人身事故。昨期にもありましたね。(-_-) 記憶に

記事を読む

救急

狩猟中の事故紹介その2 自損事故事例

狩猟中の事故紹介、その2は「自損事故」。自分で自分をケガさせたり死なせてしまったりした事故の

記事を読む

スリップ

狩猟ヒヤリハットその8 冬道の恐ろしさ。川底へ転落しそうになった話

先日のブログ記事で「この時期、どこかで雪を待ち望んでいるようなところもある」「悪路に強いとい

記事を読む

ストロング猪

狩猟中の事故紹介その1 獲物の反撃による事故

狩猟にケガはつきもの。ベテランはもちろん、キャリアの短い人であっても、「いや、狩猟でケガなん

記事を読む

増殖

狩猟ヒヤリハット体験その5 増殖する銃禁

狩猟をする上で注意しないといけない点はいろいろありますが、その中でも上位にくるのが「許可され

記事を読む

川流れ

狩猟ヒヤリハット体験その3  猟師の川流れ

空気銃でのカモ猟をメインに狩猟をやっていると回収に手間がかかるのが普通になって、たまにキジや

記事を読む

拒絶

鳥猟ハンターがシギ類を捕獲するときに注意するべきこと

うまくいった体験、会心の出来事というのは自分以外の人と共有、あるいは自慢をしたくなることがあ

記事を読む

注意一秒ケガ一生

瞬時に止血できる新発明「Vetigel」はハンターの救世主となるか?

僕自身は今のところ幸いにも狩猟中に大量の出血をともなう外傷を負ったことはありません。ちょっと

記事を読む

なんぞや

恵庭市盤尻の誤射事故が不可解な点だらけなのでまとめてみる

今年も猟銃の死亡事故が起こってしまいました。 猟銃に撃たれ死亡 誤射の疑いで自営業

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

もうかりまっかPC01

PAGE TOP ↑