ジビエ認証制度の創設を機にジビエの流通について再考してみる

公開日: : ジビエ・ワイルド料理

狩猟鳥獣

農林水産省が、ジビエ活用促進の目的で、ジビエの認証制度を創設するそうです。

「ジビエ」認証制度創設へ 農水省、品質管理と有害鳥獣対策の“二兎”追う(産経ニュース)

農林水産省がジビエ(野生鳥獣肉)の活用を促進しようと、品質を保証する認証制度を創設し、今年度中に運用を開始することが24日、分かった。捕獲場所や処理加工施設などを表示して肉の安全性を保証するのが目的だ。また、猟師が減少傾向にあり、シカやイノシシなどによる農作物への被害が高止まりする中、ジビエの流通量を増やすことで有害鳥獣対策を加速させる狙いもある。

農水省が公認した認証機関が、ジビエの処理加工施設に対し、厚生労働省が定める衛生基準などに適合しているかどうかを審査する。合格した処理加工施設は解体・加工されたシカ、イノシシ肉といったジビエに、捕獲場所を表示するとともに認証マークをつけて市販することができる。

http://www.sankei.com/economy/news/170425/ecn1704250018-n1.htmlより

んんー? 現状でも一般に流通させる目的で解体するジビエは食品衛生法の規定を守る必要がある、と思ってたんだけど。こんなんとか、こんな感じの。

でも、どうやらぐぐるとこういった規定が都道府県ごとにいっぱい出てくるのと、食品衛生法第五十一条を見てみると、具体的なものは法令じゃなくて条例で決まってるような感じ。ワンランク上の基準として国が制定するってことなのかな?

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ジビエ活用への最大の課題

今回の認証、ジビエというものにすでに興味を持っているような層にはあまり意味がないかもしれませんが、

「ジビエ? 何それ? …野生鳥獣の肉? ほーん。で、それってちゃんと食べられるの?」

といった層に対しては、農水省・厚労省のお墨付きとしてある程度効果はありそう。

で、そういった人たちが好奇心から認証ジビエを買ってきて自分たちで料理して食べてみて「こ、これは! うーまーいーぞーぉー(ビカーッ)!!!」ってなるかというと…まずならないだろうなぁ。というのは以前に「現役猟師が抱くジビエブームへの疑問!ジビエは本当に「おいしい」のか?」で書いたとおり。
脂乗りのいいシシとかならなんとか、って感じでしょうかね。(ヽ´ω`)

畜産

これはジビエがまずいというより、ずっと食べ続けてきた畜産肉の方をうまいと感じるようになっているから。と言った方が正しいでしょう。当然といえば当然です。

日常的にジビエを食べている猟師でも、畜産肉の方がまずい、なんて言う人は、こと現代日本においてはほとんどいないんじゃないかという気がします。

ことに、数的にもっともヤバイことになっている本州のシカなんぞは人気出ないんだろうなぁ。でもあいつら猟期には脂落ちてるから、脂の乗ってる旬の夏場に獲れたものとか、あとは冬でも脂乗ってるエゾシカを状態良く出荷できればワンチャンあるかも?

畜産肉

考えてみれば、上にもあるような「脂の乗ったニホンジカの肉」って、食べたことないんですよね。確かになかなか手に入らないものではあるんですけど。

猟師だとかなんだとか言ってても、僕が食べているジビエのほとんどは「猟期に銃猟で獲って素人が解体した獲物の肉」であって、それ以外についてはとても勉強不足、経験不足。

なので、今回の認証ジビエ肉については期待しているところもあります。役所のお墨付きジビエの味はいかなるものか(まぁ今でも同じようなものは市販されてるんですけどね)。

運用は今年度中ということなので、発売が開始されたら一度買って食べてみようかと思います。自分が普段食べてるシカよりうまいのかな、だとしたらどれぐらいうまいのかな…。味の面ではやっぱり道路近くに仕掛けて前足をかけて捕らえたくくり罠ものがベストなのかな…

あとはGWも始まることだし、時間見てジビエ料理店にも行ってみて、一度プロのジビエ料理を味わってみるかな!

やっぱり狩猟ってのはいろんな楽しみ方がある趣味だとよろこんでいるspinickerでした。(・∀・)

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