トラブルになるかも?秋の猟場ロケハンは「ビニールひも」に注意!
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狩猟ヒヤリハット・事故
順調に気温も下がり、すっかり秋めいてきました。一回や二回は暑さが戻るんじゃないかと思ってたんですけどね。
動きやすい気候になってくると、次の猟期への期待もあって猟場のロケハン(下見)に行きたくなるもの。ハンターの習性みたいなものです。じっとしてられません、涼しくなってくると! (*゚∀゚)=3
が、浮かれていてはいけません。鳥猟はともかく、大物猟場を見て歩くためには、この時期特有の注意事項があるのです。それは一体!? CMの後、驚きの真実が!!!
猟場に張りめぐらされたヒモの正体とは!
地域によって若干の前後はあるでしょうけど、9月~11月ぐらいまで、山歩きをしているとこういったヒモを目にする機会が少なくありません。
こいつは何かというと、「ここはマツタケが採れる山なので立ち入り禁止」という合図です。
たいていの場合、ヒモはこういった立て札とともに張りめぐらされているので気づくはず。でも時々立て札が見当たらないこともあります。
あと、それ以上に注意しないといけないのが、ヒモそのものもない場合があるということ。
範囲が広すぎるとか他人の山とかぶってるとかそういったことなんだろうけど、獲物の痕跡をさがして歩いているうちに、いつの間にやらヒモのなかったところから人様のマツタケ山に入山していた…というパターン。
去年の10月に猟場の新規開拓に出かけた時助言をもらったので知り合いハンターにも聞いてみると、やはりマツタケ関連でちょっとしたトラブルになっている人がいました!
なんでも、ヒモ内に足を踏み入れてなくても即通報だとか、盗っ人と決めつけてガーッと罵倒されたりとか。
僕は今までそこまでの目には遭っていないので、運がよかったのかもしれません。(´・ω・`)
あとはこんなケースも。それだけ腹に据えかねてるのか知らんけど、トラバサミて…。そちもなかなかのワルよのう。
そういや支部の人が言ってたっけ、鉄砲撃ちは警察の調査とかがあるからまだましだけど、それがない罠オンリーの人には困ったちゃんなゲフンゲフンなんでもありませんけどね? いやはや、バラバラバラエティ。いろんな人がいますよねぇ。(すっとぼけ)
何はともあれ。猟場のロケハン中、マツタケ山へ入ってしまったことに気づいたら立ち去るのはもちろんのこと、マツタケを発見した時も「ラッキー!」と採取するのではなく、注意した方がいいでしょう。気づかないうちにマツタケ山へ入ってしまったのかもしれません。
トラブルのない猟師生活を送るためにも、この時期に山へ入るのなら重々注意しましょう。わりとどこにでもありますよ、マツタケ山!
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Comment
父親から、11月中まで田舎の山に行くなと言われてます。
猟期が始まって、すぐぐらいに山で出会った人が、たまたま親戚の人(僕は誰なのか分かって無かったのですが)で、鹿がマツタケ食べて困ってるから、いっぱい鹿を獲ってやってや。と言われましたが、全く知らない人なら、通報されていたかもしれません。(その辺は、おじいちゃんに感謝です。)
マツタケだけで1年間生活してる人もいてます。
正直、現地に知り合いがいなければビニール紐を発見した時点で、すぐに帰れるべきだと思います。林道を歩いてるだけでも通報される可能性もあります。
あれって山ごと入ったらダメなのか、ヒモから先にさえ入らなければいいのか、どうなんでしょうね? マツタケ持ってかないのはもちろん、入るなと言われれば入らないけれど、林道歩いて様子見るぐらいは許してもらえるとありがたい…(´・ω・`)
僕の父親は、小さい時はシーズンになるとマッタケ山から通学していたそうです。おじいちゃんは寝ずに警戒をしていたそうです。
うちの田舎では、ヒモは隣の山との境界を示していて、入り口や、等間隔に「止山 〇〇年度」と書かれています。
一部、有刺鉄線で境界してる所もあるので引っ掛けて転倒や、怪我をしないように注意が必要です。
時期になると、村全体がピリピリしているので、変な疑いをかけられたくなければ、山が解禁になるまで近づかない事です。
他府県ナンバーの車が来ていたとか、すぐに噂になります。
僕の田舎へ他府県から猟に行くという人と出会いましたが、トラブルを防ぐために、11月中までは行かないそうです。
あー。杉の木に何か書いてあるのは見回りしたぞ、っていう宣言だと思ってました。自分の土地でも他人に占有された状態で20年かそこら経過すると時効としてその土地は占有してた人に取られてしまうのでそれを防ぐための措置かと。だいたい合ってますかね? ( ̄ω ̄)
マツタケ山事情はなかなか難しいようで。入っていいところと悪いところがはっきりしない場合は入らないようにするのが無難ですかね。(´・ω・`)
杉の木は、ただの管理ナンバーの可能性があります。国有林なんかはそうですね。
ただ、境界の印かもしれません。(うちの山は境界の印です。)
田舎の人は、20年とかは気にしていないようですが、昔からの言い伝えや口約束、地元の常識があるので、ややこしそうな所はいかない事です。
(うちも、登記簿に載って無い自分の土地があるようです。例えば、土手の木数十本分とか。何かのお礼にもらった土地だそうです。)
役所に聞いてもさっぱりなので、地元の人と仲良くなる事が必要ですね。
お礼に土地をもらえるとは。。。街暮らしの人間には興味深い話でした。ありがとうございました。m(_ _)m
まあ狩猟やってる人には釈迦に説法かも知れませんが?
・山林は私有地であっても法律上は誰でも自由に通行してよい。
・ただし山小屋の庭だったり、柵で囲われている範囲内に限っては「無断立ち入り禁止」を主張できる。
→そのため、法律を理解してるマツタケ山主は写真のようにPPロープを張って仮設の「柵」を作る。
・柵を設けずに「立入禁止」の看板を掲げただけでは法的効力はない。
(しかし言うまでもなく法律を理解してない地権者との無用のトラブルを避けるためにはとりあえず言う通りにしといたほうが)
山林を住宅の敷地とかと同じに考えて、一歩でも入れば即不法侵入とか思い込んでる人が時々いるけど全くの間違い。
もしそんな決まりだったらみんなの国土を移動通行する自由が著しく制限されて公共の福祉に反しますからね。
関係ないけど九月十月の山って殺気立ったスズメバチがそこかしこをうろついてるでしょう。
子供のころ一匹に刺されただけでもえらいことになった、あれに全身刺されて死ぬとか絶対イヤなので秋は極力山には入りたくないな
そうなんですよねー。法的には無問題でも人的な問題が出ることが狩猟ではよくありまして…。そういう場合のベストな行動は「避けれるものなら避けて通る」だと思っているので、マツタケ山問題もそうした方がいいのかもしれません。(´・ω・`)
ハチ類にはそれほど嫌なイメージはないんですけど、僕の場合はクモ(特に大きな巣を張る黄色っぽいクモ)が苦手なので、これからの時期のナガコガネグモとかジョロウグモとか直に触ろうものなら死ねます。頭では無害だとわかってるのに、なんでなんだろう…orz
鉄砲に慣れていないと連れて行けんよ、
と支部長の至極ご最もなご高説を踏まえ、射撃練習に勤しみ始めた初心者の私。
当然、猟場の事は未知、
そもそも何処へ行こうか、自身での下見も必要じゃないか、
と解禁日が近づくにつれ時間の確保が出来ずに焦りが…
しかし、spinickerさんや皆さんのコメントに少々驚き。
山の不動産としての法的な面は承知しておりましたが、
山の動産については想像も出来ておりませんでした。
希少なマツタケがそんじょそこらに生えているワケがない、
との思い込みから看板が無いビニールひもを目にした時、
その前で立ち止まり数分は考えあぐねてみた事でしょう。
それ自体が要らぬ衝突を生む恐れがあるだけでなく、
秋に知らない山に近づく事も不穏を買うかも、とは…
spinickerさんやコメント投稿者の皆さんにより、
また一つお勉強が出来ました。
猟場探しを焦る必要は無くそれよりも、
銃に慣れ、連れて行ってもらえる先輩探しを優先したいと思います。
>>鉄砲に慣れていないと連れて行けんよ
ハンターが排他的と言われるのはこういうところかもしれませんが、新しく入れてもらう立場だとこういう発言の真意がわかりにくいかもしれません。でも、Tontonさんが何年か猟隊に所属して楽しくやっている時に、新しい人が入隊希望で来た。と想像してもらうとわかりやすいかもしれません。
新しい人って、どんな人かわからないんですよね。当然なんだけど。ふざけて人に銃口向けるのもいれば、いくら言っても移動時に脱砲しない人もいる。猟隊のメンバーが少ないからと言ってあちこちに声かけて入ってもらった人がそんな感じだったら、声かけた方としては「頼んで入ってもらったけど、やっぱりアンタ出て行って」とも言いづらい。その支部長さんも過去に新入隊した人のことで何かあったのかもしれません。そうなると入隊者候補であっても自然と吟味してしまうものです。事故でも起こしたら猟隊が崩壊しかねない。鉄砲とはそういうものなのです。うちにも嵐を呼びそうな人が今年入ってきそうで、なんかちょっと不安になっているところです。(´・ω・`)
猟隊に参加できたら、一年目はいろいろと教えてもらって、それを踏まえて二年目からmy猟場を探してみるといいかもしれません。ハンター人生は長いです。焦るこたありません!(・∀・)
またもやご助言等を頂きまして、有難うございます!
当支部長のご真意は、初心者なりに理解しているつもりでありますが、
文章力が足りずにspinickerさんにもしや誤解を与えてしまったかもしれません。
この点だけですが、ご安心下さい、
支部長だけでなくこの度のspinickerさんのご助言も理解だけは出来ている、
と思っております。
今現在、吟味されている感はあるのですが、全く気を悪くしておりません。
それどころか、支部長のそのご姿勢には安心感を覚え、
また、大阪府猟友会でトップクラスと名高い方を射撃指導員としてご紹介して頂く等、
押付けがましさは無いながら、
私を育てようと動いて下さっていると感じて有難さが溢れております。
(・∀・)
ただ、自身が危険な初心者かどうか、
こればかりはどこまで自身で分かるものかと、ちと不安があります。
自身では気を付けているつもりでも傍から見られてはどうか、と。
事故等による崩壊から、和を乱してしまわないかまで、
それなりの年齢ながら、新しい世界に入る不安は正直つきまとっております。
注意して頂ける方やグループに恵まれる様に心掛けたいと思います。
二年目からmy猟場探し。そうですね、それぐらい焦らない気持ち、
いや、実際にその通りにさせてもらう方が良いと、マツタケ山の件も含めてそう思えます。
大変有難いご助言でございます。
ところで、
凄く気になったお言葉、「嵐を呼びそうな人が今年入ってきそう」。
spinickerさんはお隣支部の方、と決め込んでおりましたが、
もしかしてもしかしたら同じ支部の先輩で、
その嵐を呼びそうな人が実は私の事だったら、もう卒倒しそうです。
銃種選択の面から、嵐を呼んでいないかと気になっておりますもんで。
私の事じゃなければいいなぁ… (´;ω;`)
もし私の事だったとしましても、
無風野郎と見定めて頂くように勤しみたいと思います。
毎度ながら、長文失礼致しました。
いえいえ。僕の言ったこともただの一般論なので、お気になさらず。(・∀・)
嵐を呼びそうな人は所属猟友会とはまったく縁のない人なので、Tontonさんとはおそらく関連性はないかと。(^∇^;)