年齢的に狩猟免許が取得できない青少年にサバゲーを勧める4つの理由。

http://blog.livedoor.jp/missiontaka/より
お酒は二十歳になってから。煙草も二十歳になってから(吸わないにこしたことはないですが)。そして、ハンター(銃猟)も二十歳になってから。
銃のみであれば、非常に限定的ではあるものの、いちおう未成年であっても所持する方法はあります。手元の猟銃等取扱読本の6ページには、
国民体育大会において猟銃を用いて行う射撃競技に参加する選手または選手の候補者として日本体育協会の加盟地方団体から推薦を受けた者は18歳、空気銃についてはオリンピック競技大会等国際的な規模で開催される運動競技会の空気銃に参加する選手または選手の候補者として日本体育協会から推薦された者は14歳からそれぞれ所持許可を受けることができます。
とあります(↑こういう条件なんかも初心者講習会の考査に出ます!)。こういった場合には所持許可がおりるようですが、どう考えても一般的ではありません。( ・з・)
ただ、東京五輪にむけて、空気銃の所持許可年齢制限を緩和しようという動きがあるようです。
競技用の銃、年齢制限緩和へ 五輪メダル狙い、警察庁
警察庁は3日、射撃競技の有力選手が空気銃を使える年齢制限を現行の14歳から引き下げる方針を決めた。6年後の東京五輪・パラリンピックでメダル獲得を目指す競技団体の要望に応え、秋の臨時国会に改正銃刀法案を出す考えだ。4日から2週間、ホームページなどで意見を募る。
対象となるのは五輪種目の「エアライフル」と「エアピストル」。銃刀法は原則として、18歳未満が空気銃を所持・使用することを禁じているが、有力選手は14歳以上に限って使用を認める例外をもうけている。警察庁はこの年齢制限について8歳、10歳、12歳の3パターンを想定。指定された射撃場の備え付けの銃を指導者の監督下で使う仕組みも検討している。
(一部抜粋)朝日新聞デジタルより
まぁ、どっちにせよ国体やオリンピックを目指せるようなレベルが必要なわけです。詳しくは知りませんが、最初はビームライフル射撃から入って、そのなかの優秀な人、いくつもの大会で優勝するような人にのみ開ける道なんでしょう。
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ちなみに、これがビームライフル射撃です。弾の代わりに光線を用いて射的を行う競技です。これはなんの資格も必要ありません。体験射撃なんかもあるようです。
しかし、仮に狭き門をくぐって未成年で実銃を手にできたとしても、狩猟免許の取得が20歳からと決められている以上、こればっかりはどうにもなりません。(x_x)
中高生あたりで銃猟に興味を持ちはじめたら、二十歳になるのが待ち遠しくて仕方ないんでしょうね。しかも、二十歳になった瞬間に申請したとしても・・・どうでしょうか。あまりに若いと許可が下りにくい、と聞いたこともあります。
そんな若者にはサバイバルゲーム、サバゲーをおすすめしたいと思います!
サバゲーをおすすめする4つの理由!
その1 正しい射撃フォームを身につけられる!

教習射撃を受講する際、赤と青のこういった射撃の基本が記された冊子を受け取ります。ここにも書いてあり、また指導員さんからもよく言われたのが「正しいフォームの重要性」でした。
そのなかでも僕が何度も指摘されたのが「肩づけ」と「頬づけ」がまずい、ということです。

http://forum.militarist.ua/より
ルーマニアかどっかのサイトから拾ってきたこの画像。このように、頬づけは頬の肉を銃床にかぶせるぐらいきっちりと、肩づけは銃床の後端をできるだけ肩の内側に、すきまなく密着させなさい、と。
この画像では、左手を使って銃床をなるべく肩の内側に来るように誘導してますね。こうやってしっかりと銃を支えるわけです。散弾銃でこれと同じ形で撃つことはまずないでしょうが、考え方としてはこれが基本だそうです。
あと、強烈なリコイルを逃がすために若干の前傾姿勢をとるのですが・・・これは僕の体が重くてそれほどリコイル負けしないので、特に何も言われませんでした。(゚∀゚)
正しい散弾銃の射撃姿勢:トラップ射撃基礎講座 – 90越えを目指す!(スポーツガンネット)
こういったフォームは一朝一夕に身につくものではなく、練習するにしてもやはり銃の形をしたものでやるのがもっとも効果があるかと思います。となればモデルガン、あるいはサバゲで使うようなエアソフトガンですね。
モデルガンを買って部屋でせっせとやるのもいいですが、どうせならサバゲーのフィールドで楽しみながらやる方がいいんじゃないかと。
サバゲ撃ちではなく、実銃の射撃姿勢を意識しながらやるようにすると、いずれ銃猟をするようになった時に役に立つ日がくることでしょう。
その2 スニーキングを実践で体得できる!
知り合いハンターにサバゲーマーあがりの人がいるのですが、ものすごく山歩きが静か。(゚д゚;)
その時はその人がサバゲをやってたということを知らなかったので尋ねてみると、サバゲで鍛えられたのだということでした。目立つと発見されるのはサバゲでも狩猟でも同じです。
やはりというかなんというか、その人は猟師一年目からものすごい猟果をあげていて、サバゲあなどりがたし。と思ったものでした。
静かに密かに、ターゲットに気取られず足を運べるという点は、鳥猟でも大物猟でも、忍び猟をする上で大きなメリットです。
その3 サバゲ用のギアを猟装に流用できて費用が抑えられる!

愛用の猟装、コンドルのフリースジャケット。本サイトの猟具紹介ページでも紹介していますが、サバゲーの冬用ギアは狩猟をする際にも非常に使い勝手のいいものが多いのです。
他にもチェストリグやグローブなど、サバゲーショップで買ったものをたくさん現用しています。なので、サバゲー用品を買ってしまえば、来るべきハンターデビュー時の費用がいくらか助かることにもつながります。ヽ( ゚∀゚)ノ
僕の場合は家からそう遠くない場所にサバゲー用品の大手ショップ「FIRST」があるので、実物を実際に見に行けて使い勝手も良好。
ちなみに、この会社は奈良に専用のサバゲーフィールド「BUSH MASTER」を所有しているそうですが、このあたりは猟場への行き帰りによく通る場所でもあります。
ここでサバゲをしている人は、車で通りがかる僕を見たことがあるかもしれませんね。( ̄∇ ̄*)
その4 ハンター仲間を得られる(可能性が高い)!
僕が知っているだけでも、サバゲをやっていた、あるいはやっているハンターは5人か6人はいます。
ご想像のとおり、この人たちは平均年齢65歳以上などと言われるハンターにあってはかなり若い人たちで、ハンター全体からみればごく少数に入ります。
そういった中で、僕が知っているだけでも5人以上。これは決して少なくない数字です。
サバゲに興味を持っている、実際にサバゲをやっているような人は、潜在的に狩猟にも好反応を示す場合も多いようです、どうやら。似てるといえば似てますからね。
なので、サバゲ仲間に狩猟の件で声をかけてみれば、案外すんなりと、気心の知れた未来の猟友をゲットできる可能性もあるわけです。これはとても大きいメリットです!
ストイックに忍び猟もいいけど、わいわい共猟も楽しいもんですよ! (^o^)/
といった具合に、サバゲと銃猟は案外なかよし。
「狩猟したいけど年齢的にまだまだ先の話だなー」という若者は、興味があればぜひサバゲーをやってみることをおすすめします。( ゚∀゚)ノ
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Comment
こんばんは。
わたしはまだ実弾射撃の経験がない所持許可申請中の身ですが、肩付けは次弾装填不良や次射不能にもつながると講習会で教わりました。
反動をもろに肩で受けてはたまらないと思うのは素人で、銃の構造がそうなっているなんて知りませんでした。
頬付けも真っ直ぐサイト(スコープ)を見る意味でも大切なのでしょう。
ビームライフルやBB弾のエアガンと実銃が違うのは、発射時の音と反動でしょう、その快感はやはりおもちゃでは無理ですね。
オートはフォームがまずいとジャムるんだそうです。でもクレー射撃では見たことないですけど。。。
ジャムとは無縁と思われているしゃくりも焦ってたりするとジャムる時があります。僕はよくクレー射撃でやらかしてますw
元サバゲーマーのフォレストです。
確かに反動の無い空気銃は違和感なく扱えました。
サバゲーでスコープ慣れもしてたので空気銃に使う視野の狭い高倍率スコープでも
フィールド内の獲物を直ぐに狙えることが出来ました。
射撃場で的だけを狙う射撃練習では森の中の獲物をスコープで狙うのは難しいと思います。
私もサバゲーで初めてスコープを使ったときは自分が何処を見ているかもわからず
ターゲットを探すに苦労した事を思い出しました。
僕は狩猟用空気銃からスコープを使い始めたので、最初のうちはいろいろ戸惑いました。笠取では隣の人の的に華麗に撃ち込んで、しかもしばらくそのことに気づかなかったりw
やはりサバゲーマーさんはいろいろと狩猟に対するアドバンテージがあるようです。昨期の猟果、お見事でした! (・∀・)
銃刀法の改正、結局14才から10才に引き下げられたヤツですね。はっきり言って、無意味だと思っています。
十分な指導者がいなくて、射場設備、備え付けの銃も予算的に困難。ソフトウェアだけ改善されても、ハードウェアが変わっていなければ、無理です。
選任の指導者では無く親とか、備え付けの銃だけでなく本人の銃、親の銃など認めてくれないと、年齢だけ下げても意味ありません。
子供達はビームで国体強化選手ですが、指導体制などの関係からエアーは無理です。国はそういう事情を何も考えていないんでしょうね。
僕も基本的に同じ意見ですが、今はそうだとしても、これから変わることを期待しています!
・・・とは言ったものの、やはり変わらないような気がしています。そもそも文化的に根付いていない、どころか常に逆風が吹いてる状態といってもいいほどだし。orz
ただ、この変更が悪い方に向かうこともおそらくないはず。長い目で見ていきましょう。( ・з・)
私も「お座敷シューター」から転職してきました。若くは無いですが。トイガン人口は200万人だそうで、猟友会員10万人の予備軍として、こっちに引っ張ってくれば絶滅回避が出来そうです。エアソフトの長物はまだ一丁持っていてスコープの目入れとイメトレに使ってます。分解の実験台にもしましたが、実銃の方が構造は簡単でした。
すごい、そんな数字が出てるんですね! 猟友会員の20倍だ! そのうち20人に一人が実銃の所持許可を取って、さらに半分が狩猟免許の取得まで進んだとすると・・・一気に1.5倍増! それもおそらく若いの多数! (゚∀゚)
ううむ、そっち方面の人員獲得に特化したキャンペーンとかシンポジウムとかを日猟あたりが企画してくれんかな。狩りガール()の次の一手として。(´・ω・`)