老婆心ながら新車の狩猟車を検討してる人に車傷の一例を挙げてみる。

公開日: : 最終更新日:2018/03/27 狩猟車・猟用車

新車

ハンターを志して免許やら各種手続き、その他諸々の艱難辛苦を乗り越え、スタート地点まであと一歩。という方だってこのブログに一人や二人は来ているはず。

なかには、これからのハンター生活に思いをはせつつ、どうせなら新車を購入して狩猟車にしよう! という向きもあることでしょう。

そういった方々のために、今日は「狩猟車がたどりうる運命」の実態を、僕の狩猟車、サンバーを一例にご紹介していきましょう…

山と狩猟車と傷

と、見出しのように書いた時点でもう出オチみたいなもんですけど、狩猟車ってものっそい傷いくんですよねー。

新車を導入しようとしてる人に老婆心ながら狩猟車の一例を挙げてみる

たとえば、林道を走っている時。上方や側方からこんなふうにツタや枝がぶら下がってたり突き出してたり、なんてのは日常茶飯事。

一ヶ所や二ヶ所ならいいんですけど、こういう状況の林道って、たいていあちこちでこういう形になっているものです。きれいなところはきれいだけど、荒れてるところはとことんまで荒れてる印象。

そんな道を走っていると、いちいち車から降りて除去、なんてやってられません。

「キュイイイイイ…キイイ…ガリガリガリ!」

というように、黒板を爪でひっかくような異音を立てながら突破するのがデフォルトです。

シシ猟の場合

単独で流し猟を楽しんでる場合なんかであれば、自身の判断ですべて除去するのも、手間が気にならないのであれば自由です。

Yahoo!きっず図鑑より

しかしこれがシシの巻き狩りで、犬がごっついオスのシシと死闘を繰り広げているところへ向かってる場合なんかは一刻を争います。何秒かの差が犬が切られるか切られないか、生きて帰ってくるか来ないかの分水嶺になりかねないのです。

シシ猟隊にいた数年前、そういう場面が訪れたこともあります。焦りといら立ちと必死さ、心配なんかがごちゃまぜになって、メンバー同士のやりとりはほとんど怒号。

こちらに飛んでくる指示もケンカ腰みたいになってます。そんな鉄火場で口調に配慮する余裕なんかないのです。大切な猟犬の一大事なので当然です。気にしたら負け。

で、車で現場へ急行せにゃならん! って時に、悠長にツタや枝をいちいち切り払ってる手間も暇もありゃしません。ボディに傷がつくのを覚悟で突っ込むのです。

サンバーバンパーこする

急いでUターン! って時も、激突するなら避けないと仕方ないけど、ちょっとバンパーをこするぐらいならそんなの気にしてられません。こすりながらUターンします。

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シカ猟の場合

別にシカ猟に限らないんですけどね。僕がシカ猟やってる時に起こったこと。

初めてシカをしとめて、車で回収に走るために、バックして転回場所で切り返そうとしていました。

バキャッ!

サンバーテールランプ破損

路肩の崖から飛び出していた岩にテールランプをぶつけて破損してしまいました。(´・ω・`)

(関連記事:狩猟関連失敗談その6 ハンターズハイ、再び

僕としては落ち着いてたつもりだったんですけどね。けどそれはただのつもりだったようです。(´・ω・`)

ハンターが獲物に出会ったりしとめたりで舞い上がって冷静さを失っている様。僕はこれをハンターズハイと呼んでいます。地に足がついていません。何かやらかす可能性が高いです。

山以外ではどうかというと、今から二十年ほど前に一度だけ事故を起こしたことがあります。それを教訓にして、以降は無事故です。

去年に一度バイクで青切符を切られましたが、それまでは10年以上ゴールド免許を保持してました。どっちかというと運転はうまい部類に入ると思うんですけどねぇ。

老婆心ながら新車の狩猟車を検討してる人に車傷の一例を挙げてみる。

それでも二年後にまたぞろリアゲートにへこみ傷をこしらえてしまうほど、ハンターズハイ、そして林道ってやつは厄介です。orz

これもシカの回収に向かう際にバックで方向転換しようというシーンでできた傷。なかなかの勢いでぶつけてしまいました。けど木の方はほぼ無傷。生木つよい。

かなり変形したので、雨漏りしないか気になったほどでしたが、そのへんは大丈夫でした。もうちょっと左にずれてたら、おそらくリアガラスは割れていたことでしょう。不幸中の幸い。三度目はもうやらかさんぞ…! (; ・`ω・´)

空気銃猟の場合

キジ

今のところ空気銃猟の最中に車に大きな傷をつけてしまったことはありません。

が、キジを探していてゴトンと脱輪。というのが何度かあるので、先代狩猟車エブリイの下回りにはそれなりのすり傷等が刻まれていたはず。大したものじゃないだろうけど。

…といった具合に、狩猟で使う車って、普通に街中を走っていては出くわさないようなトラブル、つかないような傷と隣り合わせ。

自家用車とは別に軽トラを一台用意するよ。という、資金に余裕のあるハンターは、あまりそのへんは気にしないケースが多いようです。

けど、僕みたいに、複数台の車を維持できるほどの余裕がなくて、普段の生活で使う車を狩猟にも用いざるをえない。なんて場合は、なかなか新車を投入しようという勇気が出ません。大傷はともかく、ひっかき傷なんかは山走ってたら当たり前につくんですもの…! (´;ω;`)

狩猟車に新車を導入する予定のある方は、こういった実情を胸に置いておいても損はないかと存じます。m(_ _)m

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Comment

  1. monndou_n より:

    猟場が近ければ、軽トラが一番いいですね。当てても、あまり気にしない。
    僕も、今猟期は、2回脱輪しましたし。
    オフロードを自分のリミッターギリギリで飛ばしたせいで、キャビンが歪んだのか、ドアが閉まりにくくなってしまいました。

    一度、鳥猟に嫁のジムニー(新車)で行ったのですが…。そこら中傷だらけになったて、文句言われましたし(実際、そんなに傷ついてた訳でもないのですが…。)、父親のアトレーで行った後に、枝が車体の下に引っかかってて、変な音し出してビックリしたから、もう猟に使うなと言われたり。
    やっぱり、自分の軽トラで行くべきでした。
    これから、猟用の車を買おうと思ってる方は、程度のいいパジェロJr.がコスパが良くてオススメだと思います。
    ジムニーは、古くても高いですから。

    • spinicker より:

      先日はお疲れさまでした。

      ジムニーは山でこそ輝く、傷なんかは勲章みたいな車だと思うんですけどねぇ。まぁそのへんは人それぞれなんで、あんまり言うのも野暮ですかね。FDのオートマだってあるんだし。(´・ω・`)

      パジェロミニでなくジュニアを推すところがシブいですね! ミニは僕も検討しました。最後にはサンバーと一騎打ちになった車です。道なき道ならともかく、林道であればジムニーはオーバースペックかもしれませんね。

  2. さかやん より:

    はじめまして、
    とても興味深く拝見しています。
    軽ワゴン車で狩猟されているのですね、
    自分はスズキKeiのフルタイム4WDに乗っているのですが画像にあるような山道は走れるでしょうか?
    今は標的射撃だけですが、狩猟もやってみたいと
    思っています。

    • spinicker より:

      はじめまして! 射撃もいいけど、狩猟も楽しいですよ!(・∀・)

      keiは確か最低地上高も比較的高い車であったと記憶しています。何を隠そう、狩猟車選びの際に初めのうちは候補に入ってました。
      あれぐらいの道であれば、よほどぬかるんでいたりガレていたりしなければ、そこそこ車高があって四駆であれば問題ないかと思われます。
      僕ならとりあえずkeiで最初のシーズンはやってみて、不足を感じたらその時点で買い換えを検討します。回る猟場が案外マイルドで四駆いらなかった、ってこともありえます。

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