超わかりやすい!正確な「ハザードマップ」で地域の災害リスクを知る
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暮らしよもやま話
2018年6月18日、大阪北部で震度6弱の地震。そしてつい先日には、激甚災害に指定された西日本豪雨。当地では被害は出なかったものの、不安をかきたてられるには十分な雨量はあり、自然災害の脅威を改めて実感した次第です。
地震や洪水・土砂崩れもそうですが、地震に伴う津波、火山の噴火、これからシーズンを迎える台風など、日本はやはり留意すべき自然災害がたくさん存在する国であるようです。
先日の大雨では、倉敷市の真備地区での水害が特に激甚であったとして知られていますが、注目されているのが「ハザードマップ」。地域の地理地形を測量して、洪水・土砂災害・津波の被害を予測、データとして公表しているものです。
ここで示されていた真備地区の被害予想が、実際の被害とほぼピッタリ一致していたということで話題になっています。
まずはこちら、Googlemapの空撮画像をキャプチャした、実際の地形図。以下の画像は切り取っている位置に微妙な差があるので、まずはこちらで正確な相関図をイメージしてください。
では次に、ハザードマップに掲載されていた、真備地区の災害リスク図(洪水)がこちら。
赤のラインは僕が入れたもの。小田川の北岸をメインに、薄紫~薄青のエリアを囲ってあります。
ざっくり言えば、この範囲は「洪水の際には2m以上の浸水が見込まれる地域」ということ。かなりの広範囲。
そして、こちらが実際に浸水したエリアと水深の見取り図です。
見ての通り、ほぼほぼ一致しています。完璧と言っていいでしょう。
青色の濃いほど水深も深くなっています。薄いところでも1m、深いところでは5m以上。となっています。
日経新聞のまとめではこういうふうになっていました。
いくら技術が進んでも自然災害を0にはできないのでしょうが、こういう知識、ハザードマップの存在を知っていれば、有事の際に迅速に対応できる備えをしておくことができます。
災害対策については、このブログでも以前にいくつか紹介しているので、併せてご一読いただければ。
関連記事:あなたの街は大丈夫?地盤の揺れやすさを調べられるサイトはこちら
関連記事:移住地選びに迷ったら。続・地名から見るその土地の災害
恥ずかしながら、ハザードマップについては、僕も存在を知りませんでした。てか、うーん。名前ぐらいは聞いたことあった気がするけど、ここまで正確だとは思ってもいませんでした。
しかも、ハザードマップには、洪水だけでなく土砂災害、津波に関する被害予想図も掲載されています。
今後も大地震の発生などが予測されています。お住まいの地域についてリスクを調べておいて、いざという時のための準備をととのえておきましょう!
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