狩猟靴はトレッキングシューズ派の僕がスパイク地下足袋を使ってみた結果。

公開日: : 猟具・猟装

狩猟靴はトレッキングシューズ派の僕がスパイク地下足袋を使ってみた結果。

今年の春頃、「スパイク地下足袋ってどんなもんかなぁ」とつぶやいていたところ、読者の方に送ってもらえることになりました。さすがにタダでいただくのは気が引けたので、カルガモと交換ということに。(・∀・)

満を持して猟期に入ったとある日に山へ持ち込んで半日ほど使ってみました。普段使っているのがゴアテックスのトレッキングシューズなので、それと比較する形でのレビューになります。

スパイク地下足袋 感想

グリップ力さいつよ!

狩猟靴はトレッキングシューズ派の僕がスパイク地下足袋を使ってみた結果。

一番期待したのはここですね。そしてさすが。金属ピンが生み出す強力な踏ん張りエナジー! トレッキングシューズとは違うのだよ、トレッキングシューズとは!

たとえば、ゴム底のトレッキングシューズだと、よく濡れた枝を踏んづけてズルッといきます。しかしこいつで試してみたところ、ほとんどのケースで滑ることはありませんでした。

現状、山歩いてて危ない目に遭うのはこの「濡れ枝」「荒れた沢渡り」のどちらかです、僕の場合。その二つのうち、一つはかなりの確率で完封できる計算になります。

関連記事:慣れてきた頃が危険。spinickerのシカ猟中プチ滑落動画2

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ただ、スパイクの間に泥・土がたまってくるとやはりグリップ性能は落ちてきます。あまり過信しすぎて濡れ枝の回避を怠っていると、たまった土のせいで滑ってしまうかもしれません。能動的に避けられる危険は避けるべきですね。

調節しやすい

狩猟靴はトレッキングシューズ派の僕がスパイク地下足袋を使ってみた結果。

四本のラインが走っていて、中央下に金色の鱗のような金属片が写っています。この金属片は小鉤(こはぜ)と呼ばれるもの。これは言うなれば昔ながらの和風なボタン。四本のラインのどれかにひっかけることで足首を固定する形になります。シューズでいうと紐を結ぶようなものです。

ぎゅっときつめにホールドしたい時は一番奥のラインに小鉤を留め、たとえば冬場で中に着込んでいるような場合は少し緩いめ、二番目か三番目のラインを使う。なんてことが可能です。

ただし、特にきつめに留めたい場合は、うまいこと小鉤をラインに噛ませるのにコツが必要になってきます。どういうのかな、グッとえぐり込ませるようにといえばいいのか、とにかく慣れないと非常に時間がかかる代物です。

重い

これは結構こたえました。一歩一歩はそう気にならなくても、安全靴同様、つま先に鉄板が入っていたりするので、半日積み重ねると膝から下に案外疲労がたまります。丸一日となるとなおさらでしょう。

それ以外にも、忍び猟だと、極力音をたてないように、足の運びを慎重に、どこに下すかを考えながらゆっくりと進むことになります。

足を下ろそうとするその直前にどこかから獲物が立てたような物音が聞こえてくると、動作をキャンセルして足を上げたまま待機、聞き耳を立てる。ような局面も。

そんな時に足を空中でホールドしておくのがしんどかったですね。早く地面に下してしまいたくなります。重いので。(´・ω・`)

水が染みてくる!

いちおう下半分?のゴム部分は防水ということになってはいますが、朝露に濡れた林床を歩いて水の流れる沢を渡って…ということを半日繰り返していると、やはり足はぐっしょりきてしまいます。これはゴアテックスの勝ち。

寒い…

生地の厚さもゴアテックスほどではなく、濡れてなくても防寒性にはとぼしいものとなっています。夏場ならいいかもだけど、猟期=冬場にはスパルタンです。ストイックです。

通常の靴下だとフィットしない

狩猟靴はトレッキングシューズ派の僕がスパイク地下足袋を使ってみた結果。

バルタン星人()の手みたいな形状になっているために、普通の靴下では親指と人差し指の間がしっくりこないことでしょう。異物感・違和感があるはずです。

これを防ぐためには五本指ソックスや足袋タイプの靴下を着用しましょう。ここがダメな人もいるかもですね。僕は普段から五本指ソックスなのでまったく気になりませんけど。蒸れが軽減されて便利ですよ。

今回そういう局面はなかったけど、スパイクのピンが強いだけに、これを履いたまま車の運転は厳しいはずです。一度や二度ならまだしも、常にとなると。これもデメリットの一つではあります。舗装路も歩くと疲れるでしょう。

全体的には「使いこなせれば高性能だけど慣れるまでは時間がかかる」「グリップ力に特化してそれ以外(主に快適さ)を切り飛ばしている」といった印象。

日本人も今では洋装になじんでいるので、僕としてはやはりトレッキングシューズの方がオールマイティで万人向け。車で言うと”快適なSUV車”で、スパイク地下足袋は玄人向けで”内装やエアコンを取り外した競技用ジムニー”といった感じ。

このあたりはコストのかかり方も影響していることでしょう。ゴアテックスのトレッキングシューズはおおむねスパイク地下足袋の2~3倍のお値段です。おそらく寿命もそれぐらいの差はあると思いますが、このへんをどう考えるか。

これから狩猟を始めてみたい、という方は、イニシャルコストの低いスパイク地下足袋から入るのもいいかもしれません。ぜひ自分に合った一足を見つけてください!(・∀・)

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