たとえばこんな休日を。もし、あなたがハンターになったら(空気銃編)

公開日: : 最終更新日:2017/10/19 狩猟よもやま話

5:00 起床

前回の装薬銃猟に続き、今回は空気銃の単独猟。

本日の日の出は6:55。日の出5分前に猟場についておきたいので、5:45に家を出る。猟場までは1時間と少しの距離だ。

ガンロッカーから銃を取り出し、空気圧のゲージを確認する。140気圧ほど入っている。この銃(レインストーム)で弾道が安定するのは150~120気圧らへんで、一発あたりの空気消費は1気圧に届くか届かないか。20発は撃てる計算になる。これなら補充はいらないな。

装備を車に積むと、あなたはエンジンに火を入れた。

今日も寒くなりそうだが、車で流すことになるカモキジ撃ちに大仰な寒さ対策は必要ない。その点は少し気楽に出かけられる。

日の出

毎回、ちょうど猟場まで半分ぐらいのところで東の空が白々と輝きはじめる。

あなたはこの光景が大好きだ。これから撃ちに行くぞ、獲ってくるぞ! という期待感。ある意味、「車を運転しながら眺める夜明けの空」はあなたにとって「狩猟の始まり」の象徴ともなっている。

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6:49 最初の水場到着

狩りバカ日誌2016年11月18日

最初の池は空振り。次の水場へ向かうあたりで猟場は光を取り戻しはじめた。川面には朝もやが立ちのぼり、幻想的な表情を見せている。

単独猟にメンバーとの打ち合わせなどない。気の向くまま、水面に獲物の姿を求めてあなたはゆっくり車を走らせる。行くも帰るもあなた次第。この気ままさが単独猟のいいところだ。

しかし、里山では、これぐらいの早朝でも朝の早い人たちが散歩していることは珍しくない。注意をおこたってはいけない。

狩りバカ日誌2016年11月18日

見回り開始から30分。すこし先に水鳥のシルエットが見える。

左下はおそらくバン。狩猟鳥で味も悪くはないけど…サイズが小さいし、何よりこの鳥は羽をむしるのに手間がかかる。鳥の羽根むしりは手間なものだが、バンに関しては特に面倒なのだ。中のダウンが細かくてむしりにくく、色もカモのように白系じゃなく黒っぽいので、残すと見た目も悪くなって、なんとなくまずそうに見えてしまう鳥。

右上のペアは…カイツブリにしては大きいな、中型のカモか。このあたりで見かける中ガモといえばハシビロガモぐらいだが、どうもハシビロではなさそう。たぶんレア系のカモ、撃っちゃいけない系じゃないかという気がする。

距離が遠いこともあって、あなたはスルーすることにした。

8:05 まずはマガモゲット!

狩りバカ日誌2015年1月1日見取り図2

狩猟開始後1時間あまり。あなたは絶好のシチュエーションに遭遇した。池の岸辺すぐ近く、簡単に回収できそうなところにアオクビ(マガモのオス)がぼーっとしている!

足音を殺して対岸へ回る。まだこちらに気づいていない…というか居眠りしているアオクビをスコープに捕捉する。このスナイパー感が空気銃猟の魅力だ。距離は40mほど。レストできる木もある。まず外さないだろう。

パコーン

やや情けないレインストームの発射音とともに放たれたペレットは狙いあやまたずアオクビのネックを貫通! 何が起こったかわからないアオクビはしばらく弱々しく泳いでいたが、すぐに動きは止まった。会心のクリーンキルである!(・∀・)

狩りバカ日誌2015年1月1日(マガモ猟)

カモ猟はしとめてからが本番と言える。水鳥は回収が陸の鳥より厄介なのだ。撃とうとする場合には「あそこにいるカモをしとめられたとして、回収までもっていけるのか」という点をしっかり考慮しないといけない。無理をして落水するなど論外だ。

しかし今回、あなたはそのあたりのこともきっちり考えていた。獲物は岸からすぐ近く、回収用のタモ網もちゃんと長めのものを用意していた。水面までの高さはけっこうあったので、5mぐらいのものだと届いていなかったかもしれない。

9:26 日本の国鳥、射獲!

狩りバカ日誌2015年1月18日 キジのいた場所

次の池に至る道は軽でも通り抜けられないほど細く、少し歩く必要がある。

餌を探すカラスには見向きもせず、あなたは池を目指して歩…? ん? 変なカラスだな、ちょっとグリーンで。いやちがう、キジだ!

遠目に見えるキジは黒っぽくて、カラスと見間違うことが少なくない。たぶん今までに何度も見落としてるのだろうが、今回は幸運にも気づくことができた。それもこっちが先に!

50mあるかないか。もうちょっと近づきたいところだが、あたりは開けていてこれ以上の接近は難しそうだ。50mでゼロインしているこの銃とスコープ、そして練習してきた自身の腕を信じて、あなたは引き金を引いた!

ポコーン!

狩りバカ日誌2015年1月18日 立派なキジ

緊張感に欠ける音質ではあっても、急所さえ外さなければ、レインストームから放たれるペレットにはどんな狩猟鳥でも一発でしとめる威力がある。このキジも胸元に命中弾を受けてその場に崩れ落ちた。

蹴爪が立派で体格も大きい、ケンカの強そうなキジだ。さぞかしこのへんでブイブイ言わしてたことだろう。

こういう個体がいなくなると、空いた縄張りにまた別のキジが入ってくることが多い。来期にはまたここへ来てみよう。

まだ午前中ではあるが、今から帰れば昼前には帰宅できる。早く帰れば他の用事をすることも、家族サービスをすることもできる。大物を二羽しとめて満足したあなたは帰路につくことにした。

11:10 帰宅&祝勝会

休みの日の昼間っから浴びるひとっぷろは最高だ。極上の獲物をゲットした後だとなおさら!(・∀・)

風呂上がりにソファでくつろぐ。心地よい疲労。あなたはいつのまにか眠ってしまっていた。

短い昼寝から目覚め、獲ってきた獲物を見ていると、やはり食べたくてしかたなくなってきたので、あなたはちょぴり早い晩酌の準備にとりかかった。今日獲ってきたカモで作るカモ鍋だ。

ジビエ鴨鍋

カモの値打ちの半分はガラから出るダシのうまさにある。ジビエでカモ鍋を作る時は、必ずガラを煮込まないといけない。これは法律でも決まっている。守らないとジビエけいさつが事情聴取しにくることになる。

ジビエ鴨鍋

おかげで最高のカモ鍋ができた。肉も脂がよく乗っていて極上。あなたのとっておき芋焼酎はあっというまに空になってしまった。

〆は蕎麦…ではなく、あえてラーメンにしてみた。一杯やった後のラーメン。鉄板である。

装薬銃でのダイナミックな大物猟もいいけど、出猟から回収まで一人で簡単にできる空気銃猟だって、こんなうまいジビエが食べられる。

あなたは満足して眠りについた。明日からまた仕事がんばって、また週末には猟に出よう。そんなことを考えながら。

line

空気銃猟は手軽さが魅力。最初の一挺に空気銃を選び、それから装薬銃、あるいは罠…とステップアップしていく人も少なくありません。僕もその一人です。

確かに初期投資はけっこうかかってしまうけど、そこさえ越えてしまえば、ランニングコストは装薬銃とは比べものにならない安さ!

何か大人の趣味としていいのないかな…という方、空気銃猟はいかがでしょうか?(・∀・)

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Comment

  1. Naoo より:

    待ってましたー
    猟期目前でこれは空気銃ハンターにはいい話ですね。
    テンション上がります(゚∀゚)

    キジのところの写真で銃に被せてあるのは
    カバーしたまま射撃できる専用カバーですよね。
    自分も前期の教訓から、ターゲット発見から射撃までの工程と時間の短縮、あとカモフラージュのためについ先日購入し、今期使用する予定です。
    以前もレビューされてましたが、
    もしよければ、直近での使用感とか教えていただけると幸いです。

    • spinicker より:

      はい。カバーのまま撃てるやつです。超便利です! 里山での流し猟という僕のスタイルではあれなしでは回れません。買ってよかった物のひとつです。(・∀・)

      いよいよ1ヶ月切って気温もだんだん寒くなってきて、気分的にも盛り上がってきました。11月15日はもちろん休みにして出猟します! (゚∀゚)

  2. morimori より:

    こんな日が来ることを夢見て、銃の講習会を受けたのが、昨年の夏でした。
    今では猟期目前にして、目の前に5.5㎜エースハンターがあります。
    もうすぐ夢が叶います。
    初年度ですからあまり高望みはしていませんが、それでも初めての猟期は楽しみで仕方ありません!
    素敵な記事、ありがとうございました!

    • spinicker より:

      もちろん猟期前は今でも楽しみなものですが、1年目、初出猟前というのは一生に一度だけのもの。特別のワクワク感があるでしょう。

      大事なのは猟果より安全です。数年前、直接面識のある地元支部のベテランですが、それを忘れたがために事故を起こして免許取り消しになった。ということがありました。話を聞いて「まさかあの人が…」と驚いたものです。

      くれぐれも安全面に留意して、この世界を楽しんでください!(・∀・)

  3. りゅーじ より:

    空気銃猟編キター(・∀・)

    うぅ…まさに僕のやりたいこと…

    僕が知ってる猟場は基本、罠をやり始めた周辺で針葉樹林の中なんですよね…
    広大な休耕田は知り合いに自由にやっていいと許可をもらい、今季はデコイも用意しましたが、水場がないんですよねぇ(゜_゜)

    こないだ下見で池を目指して林道進んでいったらゲートがあって「松茸山につき11月15日まで立ち入り禁止」
    の看板と共に、林道なのに厳ついクラウンが鎮座…
    こりゃ池も既得権で独占してるっぽいな…(T_T)

    とりあえず、教習射撃許可も頂きましたので、狩猟者登録証交付で支部メンバー集合した時に支部長(狩猟免許一種の試験の時の試験官でしたw)と副支部長(罠猟で始めた支部から現支部に移るための手続きをしてもらった方)に相談しに行きます(^_^;)

    休耕田でのハト、ヒヨ待ち撃ち用に野鳥の会仕様のワンタッチブラインドテント購入しました(*^。^*)

    そして、携帯型エスプレッソマシンも購入したので、今季はのんびりアウトドア待ち撃ち猟でやってみようと思います(^_^.)

    • spinicker より:

      >>林道なのに厳ついクラウンが鎮座

      そういうのには関わらないのが吉ですね…。見張ってるオーナーなのか、はたまた不届き者の方なのかはなんとも言えませんけど。

      待ち撃ちも面白いですよ! ヒヨはでっかい声でわめきながら飛んでくるので一発でわかります。
      ハトの待ち撃ちはやったことないですが、竹林とか葛の茂みとかでよく見る気がします。あとは田んぼで落ち穂ついばんでたりしますね。

      携帯型エスプレッソマシンとかあるんですね、すげぇ。僕は魔法瓶+ホットポカリでがんばります。(・∀・)

  4. たくまん より:

    いつもブログ楽しみに見させてもらってます。
    私も、今期から奈良で狩猟デビューすることになりました。
    今期は、散弾銃で鴨撃ちを頑張りたいと思っています。今回の記事は空気銃ですが、忍び猟の雰囲気がよく分かりました。
    ナイフや解体の記事を参考に頑張ってみます。

    • spinicker より:

      はじめまして!(・∀・)

      装薬でカモ撃ちは犬がいないと最初はなかなかうまくいかないと思います、特に回収。どこに落ちるかまで読む必要が出てくるので。

      カモ撃ちを堪能したら次は四つ足とか空気銃とかも検討してみてくださいね! また別の醍醐味がありますよ。(^q^)

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